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日常が終わりを告げる日。

ある日の事。

いつものように目を覚ました俺は体をベッドから起こした。

(頭が痛い。昨日は飲みすぎたかな?)そんなことを思い片手で頭を掻きながら、ふと、布団の中になにかの気配を感じ視線を左側したに落とす。

………


布団に何か入っている。

掛け布団をめくると、そこには全裸で横たわる女がいた。


(いやいやいや、まさかそんな馬鹿な!)

そう自分にいい聞かせながら掛け布団を戻し、ながらめくるかめくるまいか考えた20分。

バサッ!

………


全裸の女がいる。

全裸だ!全裸!

日の光が透き通るかのように透明感のある肌に、月のようなクリーム色、薄い黄色の髪、歳はわからないが、大人の女性にも見えるし、幼いようにも見える。伸長は165程位だろうか?

静かな寝息をたててよく寝ている。可愛い。というか美人なのか、どっちとも言えない。どちらにもあてはまる。

「はぁー。」

軽くため息をついてから、賢者へ突入。

(昨日、友達と飲みに行って、朝方までに、二、三軒行って、歩いてこのアパートまで帰ってきたんだと思う。正直二件目の途中から記憶が定かでないので言いきれない。いやいや待て!

こんな娘町中で見かけたような...

いや、ないともいえない。

それよりも何で全裸?

俺酔った勢いでデリ○ル呼んだ?金ねーよ!どーすんの!

考えろ!考えろ!俺の脳サイボー!

終わった。まず目を覚まされたら、置かれた状況を見て大声で叫ばれて、隣の人が来て通報されて、警察に連れてかれて、テレビとか新聞とか社会的に終わる…………

連れとかにも、「アイツ、酔った勢いで女連れ込んではめられた。」って思われる。 ジーザス!!!)

どうか、夢なら覚めてくれ!

賢者モード終了と同じにどうやらお目覚めのようだ。

可愛い声で「んっ…」とかエロい声出しながら、その体を起こす。

そして彼女の瞳がゆっくりと開かれる。

瞳を見て思わず息を飲んだ。

赤い。真っ赤だ。紅といってもいい。とにかく目が、赤い。

背筋が凍る感じとか、ゾクッとするような目。

ただ、幸いにもタレ目な感じなので、驚きだけで落ち着いた。

(そんなことより、叫ばれる!叫ばれたら終わ………)

「おはようございます。1st様♪」

そんな言葉をかけられて、俺の思考は遮られた。

「1stって誰?」

聞くことが間違っているのは従順承知だ!

でも、聞かなきゃ、正気を保ってられない!こっちが叫んで、泣き叫びたいよ!

「やだな…覚えてないんですか?」

恥じらうように、布団を両手で胸の前まであげて悪戯っぽく言う。

「覚えてないも何も、飲みすぎて覚えてない。てか、君はどこの誰で、何でここに…てか、何で裸なの?」

次から次えと出てくる疑問をただただぶつける俺に彼女は、当たり前のように、それが普通の様に話す。

「あなたを迎えに、そして私の世界を変えるために来ました。」

真剣な眼差しで、彼女は赤い瞳をこちらに向ける。

(会話が噛合ってないよ?言葉のキャッチボールしようよ!てか、質問無視かよっ!?)

コトバニモメゲズ...

「聞いてた?何で君がここにいて、何で裸なの?」

少し苛立ちながら聞き返す。

すると彼女はやってしまったとばかりに赤い目を丸めて、わたわたとしだした。

「いえ、その、聞かれることを想定した上で出した返しのですが、少し違ってて予想と…その…すみません…」

彼女は俯いたまま、シュンとなってしまう。

俺、言い過ぎたかな!?酷いかな?そこの君どうよ?等と一人で誰もいないところを両手でσ(⌒‐⌒)σ的なことやってると…

「あの~1st様?」

と不思議そうな、かわいそうなものを見る目でこちらを見ていた。

(やめて!?そんな目で見ないで!心のあちこちに深いものが刺さるから!鈍い音をたてて刺さるからっ!)

とか考えながらとりあえず、「なに?」と聞いた。

「1st様に助けていただきたいのです。正確には、あなたと私を含めた8人の私たちに。」

?????

(自分と目の前のこの娘をいれた8人?てかなんってったいま?あなたたち?助ける?何を?……)言われた言葉を自分なりに理解しようと思考を物凄い勢いで回転させる。

そしてひとつの仮説にたどり着く。パラレルワールド………別世界。

そんな言葉にたどり着き、目の前のこの娘に確認のために問う。

「まさか、別世界の俺や、お前を含めた8人で何かしらの物をないし者。あるいはモノを助けると言うことか?」

驚いた様子で目を真ん丸にして、彼女は「流石は私ですね♪」とはにかむ。

可愛い!(じゃなくて、私?それよりも、なんてこったっ!?まさか本当に実在するのか!?別世界。)

「別世界が実在するとして、俺に何かを成し遂げる力も何もないぞ!?ましてや、36のおっさんにできることなんて、たかが知れてる。」

と、言ってて自分がみじめになるのを実感して泣きそうでいると…

「だから、私、あなたを含む8人で成し遂げなければなりません。私たち8人で救わなければならないのです。」

「救うだの助けるだの、いったい何から救うんだよっ!」

彼女は真顔で深刻な顔つきでこう答えた。

「幾つもの別世界が一つになろうとしています。そんなことが起これば、混乱が生じ、一つになった世界では誰が本当の自分かわからなくなってしまいます。だからそれを阻止し、一つ一つ元の世界に戻さなければなりません。」

そりゃそうでしょ(笑)ある日突然自分が2人、3人とあらわれたりしたら、混乱どころか、パニックになるわ!

「でも、なんで俺なんだ?お偉いさん方にまかしゃいいだろ?そんなもん俺には関係ないね。」

つっけんどんに答える。が、

「その、お偉いさんがたが決めた結果です。」

彼女は何かいいずらそうに目をそらしながらいった。

なんで、俺なのか見当がつかない。

ましてや世界を助ける力なんて持ち合わしていない。なぜだ。なぜ俺なんだ?

そう思考を巡らせていると、

「実のところ、パラレルワールドが1つになる現象の原因は私たちの一人なんです。だから事実上あなたを含む私たちは9人と言うことになります。」

まさか、別世界の俺がやらかしてんのかっ!?

原因、俺?

いやいやいやいや、さすがにそれはぁー……

などと思った矢先、

「そうです。そうなんです。その、まさかなんです!」

興奮ぎみに口調が徐々に強くなる。

ん?てか、今読まれた?考えてたこと………

気のせいか?、聞こうか聞かまいか考えていると「私は、人の考えていることが自然と解るのですが…ちなみに他のあなたや、当然あなたにも別の力があります。」

超能力キター(´Д`)他には?他には?テンションが無性にあがる。

「他にはですねー、文学、軍事、人脈等普通のものもあります。」

また、頭の中で考えていると…読みやがったな…からくりがわからん。

興味本位で聞いてみるとしよう。

「君の能力、もとい超能力について教えて頂こうか!」

「ええっと、ですね…私の場合は人の考えていることが無意識に頭の中に浮かんできます。限定的なものですが、視界に入った人や動物、すべての思考が浮かんできます。1対1なら確実に解りますが、例えばスクランブル交差点、電車、などの人ごみでは効果がなく、どの思考が誰の物か判別がつかなくなります。しかし10人前後ほどなら判別はつけることができます。」

「なるほど、でもなんでさっきは無視されたの?」

無視されたことにイラついたわけじゃないけど、気になったからね~

「……それは、まあ、あれです。雑念が多すぎてわからないというか、一度にたくさんのことを考えられると答えに困る感じです。無視したわけじゃないんです。」

ドキッ!いや、まあ、いろいろ考えてたけども!裸のこととか、ボディラインがすばらしいとか、美乳じゃけぇ、とか…

(ん?誰だ?そんなこと考えてたんかいっ!って突っ込んだやつ。)

そんなことを一人でやってると、じっとりとした視線を感じ、面を上げる。

彼女が身を守るように俺から距離をとりつつ軽蔑した、じっとりと、そしてごみを見るような目で見ていた。

「まて、待ってください。どうして離れる!もっとちこう寄れ。」

「最低です。そんな脳みそなくなってしまえばいいのに…」

本気で言ってらっしゃる。

「一つだけ言っとくが、男なんて、独身の男なんて、皆そんなもんだっ!」

「貴方だけのような気がします。他のこの世の男の人たちに謝ってください。」

目を見開いて無表情に言い放つ。

うわ~、その赤いめで言われると、こぇ~。

ふと、赤い目について触れてみよう。えっ?弁解?そんなもんいるかっ!

「そういえば、何で目の色が赤かったりするの?」

「えっ?あぁ、これはその、私の世界では日に当たる生活を送っていません。太陽があるにはあるんですが、オゾン層がないため陸には住めず、作物等ろくに育たないので、海や、地中に住んでいるんです。海に住んでいる者はこの世界で言う人魚みたいな感じですね。魚や深海生物中心に暮らしています。地中のほうは地熱発電のみで電気をまかなっていますが、火などは焚けないので、加熱等は電気です。髪や目の色は色素を取り込む機会がないので海の者以外白髪に赤い目がほとんどです。こちらで言うメラニン、葉緑体が薄いので植物は白いものが大多数で、何より日の光を浴びないので生成ができません。食べ物の主体はこの世界で言うモグラ的なのを食べてます。目がないんですよ。」

「じゃあ、きみは地底人になるわけ?」

誰かさんのTシャツなんかをイメージしながらつぶやくと、

「何か馬鹿にしてませんか?」

と見抜かれてしまった。

そんなやりとりをしながらマントルいっぱいに広がる蟻の巣もとい地底人の巣をイメージしていたら、

「そんな感じですね。」と彼女は苦笑しながら言った。

「君の世界のことはわかった。で、いつまでその格好でいるの?」

聞いたと同時に、鼻にこぶしが入った。

初めまして、blue bellと言います。

へたっぴです。

スミマセン。

小説を読むのが好きで、仕事の休みの日はブ○ク・オフとか入り浸ってます。

ジャンルは何でも読みますハードからラノベ、官能まで読んでます。

読むのであきたりず、書く方にてを出してみようと思いこのサイトを見つけました。

初めてなので下手なのは勘弁してください。どうか暖かい眼で見てやってください。お願いします。


このお話の題材は、もうひとつの世界。

今の自分と違う世界では自分はどうなのかな?小さい頃の夢を叶えた世界が存在するのかな?と思い書きはじめました。






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