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転生したらインキュバスでした。せっかくなので男の娘になろうと思います!!  作者: ゆすはらからす
プロローグ

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第一話 転生したらインキュバスでした?

本格的な投稿は初めてです。

初日は六話分投稿予定です。

一話目です。

 突然ですけどあなたは転生しました。

 神様にそんな事を言われても「はい、そうですか。まあそう言う事でしょうね」としか言いようが無い状況が目の前にある。


 何故ならば今の自分は赤ちゃんで、目の前には自分の今世の両親とメイドらしきお手伝いさんたちに囲まれている。

 特筆すべきはみんな尻尾が生えている。尻尾といっても犬とか猫の動物の尻尾ではなく、いわゆる悪魔とかに生えている細長い尻尾である。

 まあ、実際に悪魔なんてものはおとぎ話の中の存在なので見た事はないが、漫画やアニメなどの娯楽が溢れていた時代で過ごした自分にとっては、「あぁ、これは悪魔に生えている尻尾だなぁ」くらいの認識だ。


 自分が誕生してからはこっちの世界の言葉を覚えたり、常識を覚えたりするので精一杯だった。

 しかもか弱い赤ん坊なので一日の可動時間はとても少ない。

 殆どの時間が睡眠と食事で終わるため、言葉を聞いてどういう意味か考えるだけで一苦労だ。


 そんなこんなで自分の歳が一人で身の回りの事が出来るまでは難しい事は考えず、童心に戻り必要な事だけを覚えた。

 つまりはこの世界の言葉と常識と自分の取り巻く環境についてだ。


 分かった事はどうやら自分は予想通り人間では無く悪魔に転生したらしい。

 悪魔といっても色々といるが、我がアーリコーデ家は淫魔を束ねる大悪魔の一角を担っているらしかった。

 淫魔とはまあ、いわゆるサキュバスやインキュバスと言われる悪魔だ。

 あの!人間から精気を吸い取るサキュバスやインキュバスなのだ!!


 そんな悪魔の両親から産まれたから当然自分もサキュバスやインキュバスと呼ばれる淫魔として生きる事になる。

 問題はサキュバスやインキュバスといった淫魔は人間から精気を吸い取る悪魔という事である。

 つまりは異性からあれやこれやをして精気を吸い取られねば生きてはいけないと言う事である。


 ここで重要なのは自身の性別である。

 異性から精気を吸い取るのだから女であるサキュバスなら男から、男であるインキュバスなら女からといった具合に精気を吸い取らねばならない。


 ここで幸いしたのは自分がインキュバス、つまりは男として産まれたと言う事だ。

 前世の思い出はほとんど覚えてないが、自分が男だったのは確定で覚えている。

 つまり今の自分の性自認は男性なのだからサキュバスとして産まれていたらとても大変だったと思う。

 流石に男性とイチャつくのは女性として生まれ変わったとしてもキツイのだ。


 ここでインキュバスについて説明しておこうと思う。

 淫魔において男性と女性の比率は圧倒的に女性の方が多い。

 つまりはほとんどがサキュバスなのである。

 男性であるインキュバスは産まれたとしても数百年に一度あるかないか、しかも強い魔力を持った大悪魔にしか産まれない。

 なので自分が産まれた時はそれはもう大騒ぎだった。

 配下や使用人も含め、盛大にお祝いされたらしい。


 それくらい貴重な存在なので家族は他の悪魔、特に敵対勢力の悪魔には自分の存在をひた隠した。

 具体的にはサキュバスとして幼少期を過ごす事で周りの目を誤魔化したのである。

 そのため名前も女の子っぽくなり、名をルーテシアと名付けられた。


 そうして俺、いや私?それとも僕?

 うん、一番しっくりくる一人称は僕かな。

 ええと……、そうそう、ルーテシア=アーリコーデとして僕の異世界転生生活が始まったのである。

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