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12話 悪魔とステータス

朝ごはん対決が終わり、テーブルに並べられた数多くのおいしそうな料理。

食べれるだけ食べて、残りはアイスストッカーに入れることにした。

アイスストッカーは、とても冷蔵庫に似ていた。・・・いや冷蔵庫だ。


食後のコーヒーブレイクを楽しんだ後

4人はこれからのことについて、もう一度話し合うことにしたのだった。







まず議題に上がったのがファミリアが属する「悪魔」という種族についてだ。

昨日、おかしいと思うほどに冷たかった町人の反応は「悪魔」であるファミリアが原因。

昨日殴った奴隷商の男が、たしかそんなことを言っていた


・・・そういえばあの男を殴ったままだったな。


殴ったことを後悔している訳ではないが「面倒ごとにならないといいな」とは思う。


話を戻すが、この国に住む人間にとって、「悪魔」というものはあまりいいものでは無いらしい。

しかし私には、悪魔がどういう風に周知されているのか分からない。

悩む私を見たロッゾは「ディラストル大陸の生き物」という本をリビングの奥から持ってきてくれた。ロッゾに礼を言った私は、本を読み始めた。


「ディラストル大陸の生き物」には、野生動物や魚、鳥、モンスターとこの世界すべての生き物をこの1冊で網羅しているんじゃないか、そう思えるほどに多くの生き物が記されていた。

本を読んでいると「人型の生物について」というページを見つけることが出来た。

獣人族、有羽族、人魚。そして悪魔の事についても書かれている。

内容は下記の通りだ。


悪魔・・・人の血肉を喰らう恐ろしき怪物。

特徴は額に生えた角、鋭い牙、細長い尾、黒い羽根。

彼らは夜を好み、人に化けて血肉を喰らおうと画策する。

悪魔は下級から中級、上級にまで分けられており、

階級が上がるほど知能が上がり、力も増す。


なるほど、こういうイメージか。

それならばあの狂ったように冷たい反応も、少しは理解はすることが出来る。


何故ならば、今のファミリアの姿はもろ悪魔だからだ。

私はファミリアの姿を改めて確認した。


美しいなびく黒い髪、その間からはちょこんと角が主張している。

八重歯はいつからか大人の色気を醸し出し

背中からは尻尾が恥ずかしそうにぴょこぴょこと動いていた。

さらには、昨日の朝は無かった黒い羽が・・・ん?


やっぱりなんか・・・成長してない?

ファミリアちゃんだったのに、ファミリアさんになってない?


牛侍

「ねぇファミリア、最近背のびた?」


私はファミリアに、そう訊いてみた。


ファミリア

「え?・・・そういえばいつもより視点が高いようなぁ」


ファミリアも自身の変化に気づいてなかったらしい。

自分の体を見て「えぇ!?なにこの羽~!!??」と驚愕の声をあげている。


ロッゾ

「なんじゃ、成長期か?」「っおぶ!?」


ロッゾの意味不明かつ失礼な発言を、レナディアの手刀が粉砕していた。


レナディア

「ねぇウシちゃん、ステータスってわかるかしら」


レナディアが私に訊いてきた。


牛侍

「ステータス・・・ですか?」


ステータス、なんだろう。聞きなれない言葉だ。


レナディア

「ステータスのことも知らないなんて、本当に記憶が無いのね・・・。いい?ステータスっていうのは」


一瞬、先ほどの料理対決をひきずって煽られてるかと思ったが、そんなことは無く。レナディアは「ステータス」について丁寧に教えてくれた。


ステータスとは、今から50年ほど前、法国イレラシャドラから発令された割と新しい「世界の法律」だ。

ステータス!と心の中で唱えたり、実際に発言することで自身や他人の情報が文字として表示される、というものらしい。


余談だが、「法国イレラシャドラ」は歴史の様々な場所で登場している中立国で、イレラシャドラが発令する「世界の法律」は、この世界すべてに干渉するらしい。

とんでもなく凄い能力に思えるが、これまでの「世界の法律」、その大半が「ステータス画面を表示する」「世界にLvの概念を生みだす」みたいな暮らしを便利にするもののようで。


「世界を救う!」だとか「世界を支配する!」とかいう法律は全く期待できないのだとレナディアは語った。



そういえば、ギラルード王国に来るまでの道で、LEVEL UPと表示されたあと、文字が表示されてすぐに消えたことがあった。

レナディアに伝えると「それよー!」と頭を縦にふっていた。



私は、レナディアが教えてくれたように「ステータス」と言ってみた。


・・・目の前の空間に、文字が浮かび上がっていく。


Name・牛侍Lv2

Type・牛

Skill・突進

title・新しく「千橙泣顔せんとうなきがお」を獲得しました。

称号効果

・スキル「千橙蹴」を獲得。

・ステータス速の上昇。


ファミリアの前にも文字が表示されていた。

私はファミリアの前まで移動して、ステータスを読んだことで理解した。


Name・ファミリアLv2

Type・中級悪魔

Skill・リカバリー

新スキル「アナイアレーション」を獲得しました。


急激に大人びたように見えたファミリアは、実際に成長していたのだ。

いや、成長よりもふさわしい言葉がある。「下級悪魔」から「中級悪魔」に。

ファミリアは「進化」をしていたのだ。






法国イレラシャドラより、ステータスの見方についての説明

Name ・名前が書かれている

Type・人なら職業、人以外なら種族が書かれている

Skill・獲得したスキルが書かれている

Title・獲得した称号が書かれている


Titleとは・・・獲得したTitleを名乗ることにより、自らのステータスを底上げしたり、スキルを使う事が出来るようになる。

持てるTitleの数に制限は無く、レベルアップとは異なる概念で獲得されることが確認済だ。

別名で「称号」と表現されることもある。






会議は続くー。

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