時間破り
「あんたはいつもダメね。そうやっていつもすぐ仲間のためにキレるんだから。」
駆けつけたのはリンシアだった。
「リンシアか。いつもすまんな。」
そこにいたのはボコボコにされた状態のマイカであった。
「あんたね。ホント世話が焼けるんだから。」
「であいつらは?」
「落ち着いて聞いてよ。宿舎に泊まっていたあなたの部下はほとんど死んだわ。」
「、、、そうか。」
「厳しいわね。」
「あいつらはまあ大丈夫。あの世でもきっと仲良くしてるさ。」
「そうだといいわね。」
「それよりも相手の魔人だ。何かつかめたか?」
「そうね。今回の魔人は、厄介よ。」
「そうなのか?」
「ええ。なにせあなたの天剣を凌いだのだから。」
「そうだな。確かに。」
思い出しても、やはり何が起きたのかは分からないが一つ言えるのは間違いなく強敵であるということだ。
「やれやれ。で本部は何と?」
「本部というか軍としては10英を一人こちらに派遣するというのが答えよ。」
「誰を?」
「目の前にいるのがわからないの?」
「ああ。済まない。すっかり忘れていた。」
「あなたね。まあいいわ。一旦今日のことは忘れて寝なさい。」
「ありがとう。そうする。」
リンシアはそっと部屋から出ていった。
マイカは、部屋から外を見ていた。ずっと昔からそばにいるリンシアは必要なときにはいつもそばにいてくれた。とてつもなく、大きな存在である。
「昔からほんとに私のことを理解してくれている。」
軍施設
「そう言えば、聞いていいですか?」
「どうした?」
「リンシアさんっていつから10英にいるんですか?」
「いつからか?うーん。わからんな。気づいたらいたし。」
「へえー。何か実績とかあってっていうことですか?」
「いやー。どうなんだろうね。なんかよく分からんけどね。」
「へえー。」
大佐と部下は話していたが状況的には今はそんなことを言ってる場合でもなかったので特に気に留めなかった。
「あああ。オリビアさんすごく綺麗だね。」
「そうだな。やはり絶世の美人というほかには無いな。」
「お前抜け駆けするんじゃないぞ?」
「何が?」
「ええ?明日は何かあったか?」
「明日は、告白?」
「言ったな?やれよ?」
「え?いやなんで俺なんですか?」
「それは今お前が言ったからだろ?」
「ええええ。少年じゃないんですから。」
「そんなの人を好きになるのに関係あるのか?」
「うわ。こういう時だけそれらしいこと言いやがって。」
病院
「でマイカの容態は?」
「今は落ち着いています。」
「そうか。それはよかった。しかし、意識が戻らないとなるとな。というかこの症状見たことあるか?」
「いやないです。」
「だよな。」
そこにいたのは、透明な箱で頭を覆い尽くされたマイカの姿であった。
「困った。こんな状態で発見され連れ帰っても解決策が見つからない。」
「何かないんですか?」
「とりあえずリンネを呼んできますよ。」
「そうだな。彼女の魔法も一応対抗策には入るな。」
「ねえ。今回の敵は。」
「それ以上は言うんじゃない。分かっている。裏切ったんだ。10英のひとりが。」
「なぜ彼女が?」
「わからない。狙いが何なのか。目的も含めてな。」
「やれやれ。それでその話は本当なんですか?」
「おお。タカミネくんか。そうだとも。10英就任の件話をしたいと思っていた。」
「是非とも僕としてはよろしくお願いしたいです。」
「わかった。早速で悪いが戦場にいき君の力を見せてほしい。」
「わかりました。」
タカミネの10英就任はこうして、決まった。それと同時にリンシアの10英追放も決まった。そして、討伐対象として、指名手配されることとなった。
とある建物
「で、うまく行ったのか?」
「ええ。できたわ。」
「そうか。なら早速あの日へ戻り神が力を発揮する前に戻るぞ。」
「そうね。」
「準備はできているのか?」
「ええ。あの魔法はしっかりと見てきたわ。」
「そのためにお前を人類側に送っていたわけではないが結果として良かった。覚悟はあるか?それがどんな結果を招くとしても?」
「そちらこそ、私についてこれる?これから先地獄が待ってるかもしれないわよ。」
「私ならとっくに覚悟を決めてるよ。あの日が始まってからな。」
「そうなのかしら?では早速はじめるわよ。」
魔人2人は早速魔法を発動させ、壮大な旅へと出かけた。
「時間遡行」
2体は時間を移動した。過去まで行くこと自体が禁忌とされる時代であるが魔人はそんなこと関係なくおよそこの戦いが始まる前へと戻った。




