次のクエスト
マオを駿馬の後ろにのせてテレンシオ達は王都へと戻っていく。
途中大雨で足止めされた以外は特に問題なく進め。
「じゃあ、行ってくるから駿馬預かってて」
「任された!」
あの門番とまた揉め合いになりたくないのでマオを門近くで駿馬ごと待機してもらった。
「じゃあ、これ。任務の青桜」
「どれ、…ふむ」
マジマジと青桜を見詰めるおっさんギルド長。
「確かに。しかしよく見付けられたな、この時期に咲くようなものじゃないのに」
疑いの視線を感じる。
「狂い桜だったんじゃないの?もっとも変なところにあったから普通じゃ見つけられなかったけど」
「ほう?それは何処だい?」
「崩落した洞窟の奥」
「ああ…、それは見付からんなぁ」
疑いの視線から呆れたような視線へと変わった。
「それより依頼達成報酬くれよおっさんギルド長」
「お前…、まあいいか。ほれ、報酬だ」
小袋をカウンターに置かれて中身を確かめる。
よし、記載された金額だ。
それを鞄の奥に仕舞い込んだ。
「あ、そうそう。ここってパーティ登録とかできるの?」
「できるが、何でだ?」
「青桜ついでに仲間ができたから」
「………、俺が言うことじゃないが、もっと慎重に行動しろよお前」
「?」
おっさんギルド長の言っている意味がよくわからなかったが、一応返事しておいた。
「じゃあまたあとで来る」
ギルドを後にして、そのまま武具屋に寄った。
ぐるりと店の中を見て回り、依頼達成報酬のお金で買える物を購入した。両刃の剣だ。
ググルグから貰った剣(買ってくれようとしたが、手に馴染んだ剣をくれと言った)よりも軽い。
「とりあえず、これ渡してそのまま洞窟巡りだな」
本当は洞窟巡りなんてググルグのせいでお腹一杯だったが、あれのお金を稼げる効率を優先するならば洞窟巡りが一番だ。
「どこの洞窟が良いかな」
『ドコランダ洞窟に良いものがあるわよ』
「……」
路地裏に隠れて手の甲を見ると、神がいた。
『あんた今荒稼ぎしたいんでしょ?ドコランダ洞窟おすすめよん』
「そこどこ?つかどっかで見てるの?」
辺りを見渡すが誰もいない。
『見てるわよ。あ、でもヤバいやつは見てないから安心して!』
(うっざ)
『あー、で、ドコランダ洞窟なんだけど、地図送るわ。あと強制クエストもね』
はい来た強制クエスト。
ピコンと手の甲の上に何かのマークが現れる。
『じゃあ頼んだわよー』
神の姿がブツンと消えた。
本当に勝手な神だ。
溜め息を吐きつつテレンシオは手の甲の上に浮遊しているマークに触れた。




