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一人目の仲間ができました

崩れてこないように板と簡易ロープに棒を使って防壁を作りながら作業を進め、ようやく肩が見えた。


その後は小さい鍬で発掘作業のように慎重に掘り進め、ようやく腕を出せた。

うまく挟まったとかいってたけど傷あるぞ。



「ゆっくりとだぞ」


「わかってるって」



そろりそろりとマオの両腕を掴んで引っ張り出す。たまにボロボロと土塊が落ちてきてビビったが、出来る限りの細心の注意を払い、ようやくマオを救出することができた。



「あー、つっかれた」



テレンシオは大きく背伸びをした。

気を張りすぎて体が疲れた。


そんなテレンシオの後ろでマオが「すげえオレ生きてるよ」と感動に浸っていた。



「テレンシオ!!本当にありがとう!!もうどうやってお礼したら……」


「あ、じゃあ仲間になってよ」


「へ?」



突然の提案に狼狽えるマオ。



「何か用事とか、大事なことがなければだけど。俺今とある目的で一人旅中なんだけど、よかったら仲間になってくれたら嬉しいな~って」


「仲間になります!」


「え、いいのそんなあっさり」



トントン拍子過ぎて逆に怖いんですけど。



「てか、オレも師匠から独り立ち許可されたてで、何の目的もなくふらふらしてたところだから願ったり叶ったりっていうか。あと助けてもらったから何かしたい」


「あ、はい。じゃあよろしくお願いします」



テレンシオはマオを仲間にした!


いいの?

こんなにあっさりといいの?


ちょっと考えたが、元々交渉術とか持ってないテレンシオにとっては丁度良かった事に代わりはないので、考えるのをやめた。



「ところでなんでテレサはこんな所彷徨いてたんだ?」


「テレサ?」


「テレンシオって長くて言いにくい」


「なるほど」



確かにテレサは言いやすいかも。



「俺はギルドの依頼で探しているものがあって、あと個人的に人探ししてた」


「何?そして誰を?手伝うよ、仲間だし」


「いや、人は見付かったから。仲間にするやつ」


「オレの事だったんか」


「あとは青桜」


「青桜って、あの花弁が氷の結晶みたいなやつか?」


「そう」


「それなら奥の方にあったぞ」


「え!」


なんと言う棚ぼた。

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