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神様が勇者を使って魔王を討伐するそうです  作者: 古嶺こいし
勇者を見付けて鍛えましょう
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第一訓練所へようこそ③【神】

神は意気揚々とモニターを覗いていた。

モニターには勇者と遣いのググルグ、そして仲間達が映っていた。しかし、見続けている内に神の表情は曇っていく。何せ、テレンシオはほとんど動かない亀に当てるのも奇跡と言うしかない確率でしか無かったからだ。



「あれなんで当たらないのかしらねぇ?」



神が不思議そうに呟く。



「当てる瞬間目を瞑っているのではないですか?」


「……なるほど」



それは一理ある。

しかし、カメラマンは虫なので常に斜め上からの撮影しか出来ていない。前方に回るとすぐさま叩き落とされる可能性があるのでリスクが高い。



「最初の敵にカメラつけておいて、そうしたら目を瞑っているのか分かるから」


「わかりました」



洞窟の奥に進んでいき、テレンシオが何かを良いながら壁に寄り掛かろうとしている。本当は落とし穴にしたかったけど、油断している今が面白そうね。


会話の途中だったけど、神はボタンを押した。すると忍者屋敷のように壁が回転し、テレンシオはそのまま落ちた。後はこっちで空間と時間を弄りつつググルグを足止めして、スーを使ってテレンシオの剣術スキルを上げればオーケー。


モニターの向こうでググルグ達が動揺し、助けにいこうとしているのが見えて、神はすぐさま別のボタンを押した。あらかじめ向こうで勇者やっていたときに厄介な魔物を空間攻撃とか言って異空間収納に仕舞い込んで放置していた魔物達だ。勝手に異空間収納場所で遊んでいた奴等を助けにいけないくらいの頻度で排出すれば、テレンシオも強くなってググルグ達も強くなって一石二鳥である。


もし死にそうならこっそり治してやろう。なんせ私は神である。



「さて、勇者(バカ)はどうなったのかなーっと」



現在テレンシオは螺旋状のトンネル内を落下中である。もっともこのトンネル、いや、空間は勇者時代切り詰めた生活からちょっと現実逃避するために創ったもので、外を気にせずゆっくりできるように時間の流れ方を調整出来るようにしてある。今は第一訓練所として解放しているが、何か問題が発生すれば第二、第三の訓練所へ勇者を放り込む事が可能。やったね!お得だよ!



『ぐえっ!?』



もっともその勇者、なんでか知らないけれど地面に叩き付けられていたけどね。なんで関係ないところでHP減らしてるのよ。バカじゃないの?


まぁ良いわ。

どうせ剣を回収しようと思ってたから、ちょうど地面に突き刺さっているしそのまま地面に固定しよう。キーを叩いて剣を固定完了。これで訓練が終わらない限りこの剣は抜けません。


部屋の蝋燭達に点火。

そして勇者に首輪を装着。


この首輪は肉体時間を止める首輪である。

これから恐らく長くなるであろう此処での時間を過ごす間の肉体時間を止める為、老化現象が加速するのを防ぐ神具。もっとも神は老化現象ないから寿命がある生物の為のなんだけどね。でもソレ言ったら楽しくないし、ついでに脅しをかけてやろう。じゃないと多分こいつやる気にならないし。



「じゃあ、スーお願いね。あ、首輪は逃げようとしたら毒が出るって言っておいて」


「わかりました」



神が秘書にマイクを渡す。

この抑揚がない声で慈悲はないのだと思い知らせる!


私だと一回声聞かれているからバレそうだし。なによりスーは何があっても動揺しない。



「では、始めます。《第一訓練所へようこそ。第一訓練所へようこそ。こちらは隠れダンジョン第一訓練所です。これより剣術の訓練を開始いたします》」



おおう、いつもの無機質な声が更に無機質に……。



「《ルールを説明いたします。挑戦者、勇者テレンシオ。挑戦者には予め首輪を着けさせていただいています。その首輪は条件を満たさなければ外れません。逃げようとしたり、外そうとしたり、又はやる気がないと判断され次第毒が発射されます》」


『ハアアアア!?』



早速首輪を外そうとしていたテレンシオが叫ぶ。本当に秘書容赦ないな。


ならばとテレンシオが突き刺さった剣に近付いていく。残念。その剣は抜けません。



「《制限時間はありません。この訓練は五つのターゲットを倒しきるまで続きます。なお、ターゲットを一つ倒す度に少しの休息と食料が報酬として渡されます。剣は支給する剣をお使いください。支給する剣は折れ次第新しいものが投入されます。無駄ですよ、その剣は抜けません》」



秘書の言葉にブスッとしながらもテレンシオが柄から手を離す。

そのタイミングでボタンを押し、大量に量産(コピー)した剣を投入。モニター内で空中から突然剣が現れて地面に落ちた。



「《それでは、訓練を開始します》」


犯人は二人いる!!

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