鍛えましょう④【勇】
あったんねぇなー、とテレンシオは思っていた。
やばいよね、ほとんど動かない岩亀に一回奇跡的に当たったけど、それ以外は全部掠りもしない。
あれだ。親父が剣を貸してくれなかったからだ。剣代わりに鎌とか鍬とか使ってたからこんなになったんだ。
でも変だな。鍬は狙ったところに行くのに。
試しに耕す感じでやってみるか。
「せやっ!」
「何を耕してんだお前」
ググルグに突っ込まれた。
よけーなお世話だ。
剣を担いで近くの岩壁に寄り掛かる。
「てかさ、思ったんたけど。俺別にセアカクマ倒したから別に良いじゃん。早いところ元凶のヤツをぶったーーー」
何故か視線がぐるんと上を向いて落ちた。
馬鹿が何故か壁に吸い込まれるようにして消えた。
「猿が落ちた!!」
「何今の!?岩壁がくるんって回ったぞ!!そんな罠あったか!?」
「テレンシオーーー!!!生きてるかぁーーー!?」
ググルグと仲間が穴を覗き込むが暗くてよく見えない。
「くそっ!手のかかる奴だ!」
ググルグが穴に入ろうとしているのにミケランジェロが気付き慌てて止めにはいる。
「まって!フォーさんまで落ちたら駄目ですって!」
「あのノーコン猿一人じゃ心配だ!!ええい離せ!!」
そんな大混乱の中、ヒールが洞窟の奥の動くものに気が付いて青ざめる。
「ヘイ、ヘイヘイヘイ!!ヤバイの来てる!!」
「!!?」
ニロがそれを見て悲鳴をあげた。
「ぎゃあああ!!!エドラゴだ!?なんでこんなところに!?」
エドラゴは二足歩行をするトカゲだ。とても早い上に性格は狂暴。咬まれると毒が回る厄介な魔物だ。
「すまないがテレンシオは後だ!!先にこいつを片付けるぞ!!」
「おおおーー!!!!」
小さな(体高150cm)ティラノサウルスを想像していただければだいたい合ってます




