~初めての冒険者クエスト3~
すいません、テスト勉強のために前回より少し投稿が遅くなりましたm(__)m
しばらく歩き……
「着いたな~。つか、やっぱ無駄にでかくねぇか?」
目の前にたたずむ巨大な冒険者ギルドを見上げて再度その様な感想を抱く。
「おっきい~!」
「お、大きい……上が見えないです……」
ハヤトの隣でギルドを見上げる二人の身長からすれば、高さ的にも距離的にも上が見えるはずもなく。
それでも上を見ようとするリリアはぴょんぴょん跳ねて挑戦している。
「ほら、いつまでも跳ねてないでいくぞ?」
「ほら、早くしないとおいていくですよ……?」
そんなリリアを尻目にハヤトとミミルはギルドの扉を潜って中へと入っていく。
「あ…ま、待ってよ~!」
そのあとをリリアが涙目にあわてながら追いかける。
「ふあぁ~、ここが冒険者ギルドですかぁ……とっても広いです!!」
「ひろーい!」
中へはいるなり、わぁわぁとはしゃぐ二人を回りの人々は暖かい目で見守るひともいれば、少しイラついた視線送るものもいた。
「おい、あんまりはしゃぐなよ。回りの人たちに迷惑だろうが。」
「あぅ……ご、ごめんなさいです……///」
「ご、ご主人、ごめんなさい~……」
回りから見られていたことと、恥ずかしい姿を見せてしまったことに赤面になりながら謝るミミルとまたも涙目になりつつも素直に謝るリリアにハヤトは
(なんか妹ができたみたいで可愛いな……)
思わず二人の頭を撫でてしまい。
「「ご、ご主人(様)??」」
撫でられたことに疑問を感じてハヤトの方を向く。
「…あ、すまん、二人が可愛かったからつい…な。」
「「えへへ……///」」
先程怒られたときよりを顔を真っ赤に染めて嬉しそうに照れるリリアとミミル。
(なんか、ミミル変わったか?確かに慕っているのとかは出会ったときから変わってはないんだが……何だろな……前までの笑顔と違って、【本当の笑顔】になったって言うか……作り物感は消えた気がするな……)
「ほら、情報集めついでに初クエスト受けにいくぞ。」
「ミミル~、くえすと~ってなに~?」
「えっと、冒険者にとってのお仕事みたいなものだよリリアちゃん。」
「んうぅ~……ご主人!リリアお仕事するー!」
「あ、ご主人様、私もしたいです…!」
「はぁ…わかったから、行くぞ。」
目をキラキラさせながら見てくる二人にひとつため息をつきつつも連れて受付へと向かうことにする。
「すいません、クエストを受けたいんですが……」
受付所まで近づくと窓口の向こうに座っている受付嬢に声をかける。
「こんにちわ。冒険者カードを提示してもらってもよろしいですか?」
「はい、大丈夫です。」
ハヤトは収納していた冒険者カードをリリアとミミルはポケットにいれていた冒険者カードを取り出す。
「お三方ともFランク冒険者様ですね。ですと、あちらのクエストのうちのどれかになりますね。」
そう言うと、Fランク冒険者クエスト一覧とかかれたボードのようなものがある方へと促される。
「自分で確認されて、行けそうだと思ったクエストの紙をとっていただければ受け付けいたしますので。」
「わかりました。確認してきますね。」
「はい、お待ちしております♪」
にっこりと微笑む。
「ほら、リリアミミル見に行くぞ。」
「は~い!!」
「はい!♪」
少しひとが集っている掲示板へと近づく。
「ん~と、どんなのがあるんだ……」
・町での力仕事等の手伝い。
『人数1~3人。女性でも可
報酬:銅貨10枚~銀貨5枚ほど。
※手伝いの内容により報酬が変動します。』
・コブリン討伐。
『パーティー推奨。
コブリン討伐の証として一部素材(耳)を持ち帰ること。
一体討伐ごとに報酬あり。一定数討伐ごとに報酬が上乗せされます。
報酬:一体討伐ごとに銅貨5枚。追加10体毎に報酬銅貨10枚上乗せ。』
・ポーションの材料集め。
『人数未定。
エルドマールを出て少し離れたところの湖の回りに自生している薬草を10束一組で収集してくる。
報酬:銅貨10枚』
「やっぱ一番したのランクだと受けれるクエストも少ないし、報酬もイマイチだな。」
「ご主人~、どれ受けるの~?」
くいくいと服の裾をリリアが引っ張ってくる。
「そうだな……コブリン討伐にしとくか。…もしかしたら面白いことが起きるかもしれないしな。」
「面白いこと、です……?」
「あぁ、まぁ起きるかどうか分からんから、何とも言いようがないけどな。」
「起きると良いですけど……」
「まぁ、行ってみないことには始まらないな。んと、この紙を持っていけば良いのか……?」
掲示板に張られていたコブリン討伐クエストが書かれていた紙を剥がして、受付嬢に渡しにいく。
「はい、コブリン討伐ですね。ハヤトさん方3名様でよろしいですか?」
「大丈夫です。」
「では、3名様で処理いたしますね。
クエスト達成時の報酬分配はいかがなさいますか?」
「報酬の分配は考えてなかったな……3人分配でお願いします。」
「ご主人……?」
「ご、ご主人様、ミミルたちはべつにいいですよ、?」
「いいから。冒険者としてやっていくことがあるだろうから今のうちからこう言うことには慣れとかないとあとで面倒だからな」
「ご主人様がそういうのでしたら……」
「私はご主人が言うことなら何でも聞く~♪」
ミミルは少し申し訳なさそうに、リリアはにぱぁ~!と可愛い笑顔を見せてくる。
「よし、てことで3人でお願いしますね。」
「了解いたしました♪
それと、初めてクエストを受けるようですのでこちらをお受け取りください。」
…と巾着のようなものを三つ渡される。
「これは?」
「初めてクエストをお受けられる方用の初心者セットになります。
HPポーション、MPポーションがそれぞれ5つとここ周辺一帯の地図が入ってますので、どうぞご活用ください。」
「へぇ、ありがとうございます。」
「それでは、お怪我と無理のないように頑張ってくださいね。」
「はい、行ってきます。」
クエストの受付を終え、ハヤトたちは冒険者ギルドを出たあとに偶然見つけた道具屋で多目にHPポーション、MPポーションとリリアとミミルように槍と剣を買っていくことにする。
その後はエルドマールを出て地図に印付けられたコブリンが出る草原へと向かう。
「えーと、大体ここら辺か?」
ある程度印マークがついていた草原の辺りに来ると回りを見渡す。
すると……
「グギュアァァォ」
「ギャアァァァ」
2匹の小さな人形をした魔物『コブリン』が現れる。
「2匹か数的にちょうど良いか……」
「……?」
「ちょうど良いってどういうことです?」
こてんと首をかしげる二人にハヤトは……
「今からリリアとミミルの二人に初の戦闘を経験してもらおうと思ってな。」
「「……ふぇ?」」
その言葉を聞いた瞬間、思わずばっとハヤトの顔を見てしまう二人。
「ん?どうした??」
「え、えっとね……?」
「今からミミルたちが戦うんです、か……?」
おずおずと訪ねてくる二人に疑問を感じつつもちゃんと答える。
「あぁ、そのつもりだぞ?
早めに経験しといて損はないと思うんだが?」
「そうかもしれないけど~……」
「い、行きなりすぎる気がしますです……」
「そうか?
なら、まず俺が戦って見せるから、そのあとならいけるか?」
初めて戦うのが怖いんだろう。と考えたハヤトはまずは自分が二人の前で戦って見せれば行けるだろうと考える。
「ご主人がちゃんと見ててくれるなら……」
「ミミルも、ご主人様が戦ったあともちゃんと見守っててくれるなら行けると思うです……」
「よし、ならちゃんと見とけよ?一瞬だからな。」
「は~い!」
「わ、わかりました。」
「んじゃ、殺りますか。」
予め錬成して腰にかけていた刀に手をおき、目の前に迫ってきているコブリンに向かって静かに構える。
(ついでに昨日作っておいたこの刀の精度を確かめとくか……)
ハヤトが今腰にかけている刀は、宿屋の自分の部屋にいるときに寝る前に試しに作って出来た刀で、『霊刀・無名』と名前がついていた。
「『星夜の瞬き』」
そう呟く瞬間鞘から抜刀された刃は迫っていたコブリンを意図も簡単に通りすぎる。
それは常人からすればたった一太刀にしか見えなかっただろう。
しかし、『星夜の瞬き』は一瞬とも思わせる時間の中で十一の斬撃を繰り出す高等技術である。
星が衝突し、一瞬で木っ端微塵にし、消滅させることから見えることからこの名前がついたと言える。
ハヤトの繰り出す『星の瞬き』を直に喰らった2匹のコブリンは跡形もなくその場から消え去っていた。




