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RED RAID-侵略大戦-  作者: 赤木梓焔
第11章 プランスの襲撃
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-12-

 ヤマタノオロチの頭に刀を入れた亮夜は、勢いを保ったまま、ヤマタノオロチの体を超えて、ヤマタノオロチの尻尾の辺りに着地した。

 切断された頭は、塵になりながら、地面に落ちていき、その塵は、亮夜の指輪に吸収された。


 頭が一つになったヤマタノオロチは、八つの尻尾を一斉に左右に振って、地面に着地した亮夜を攻撃した。

 普段なら、直ぐに体勢を整え、その攻撃から逃げることができるくらい俊敏な亮夜だが、この時、体に力が入らなくなり、ヤマタノオロチの攻撃が直撃してしまった。


「グッ!」


 ヤマタノオロチの尻尾が亮夜の体に食い込んだ。


「亮夜!」


 ドスンという鈍い音が響いた後、亮夜の体が蹴られたボールのように勢いよく飛んでいく。

 空中を舞った亮夜の体は、人形のように手足をぶらつかせたまま、地面に叩きつけられた。

 鈴は、地面に横たわる亮夜を見て、悲鳴のような声を上げながら、亮夜の元へ駆けつけていった。


「亮夜! 大丈夫!? しっかりして!」

「鈴さん、落ち着いてください! 気絶しているだけです」


 亮夜の側に行った鈴は、倒れている亮夜の首の下に手を入れて、少し持ち上げながら、心配したような声を掛ける。

 鈴と一緒に亮夜の側に駆けつけた光は、亮夜が息をしているのを確認すると、鈴に落ち着くように声を掛けた。


「シャアアアアッ!」


 頭が一つになったヤマタノオロチは威嚇の声を上げると、全身を大きく震わせた。



「光、私達だけで最後の頭を倒すわよ」

「分かりました。亮夜さんの為にも、絶対に倒しましょう」


 光と鈴はお互いに向き合って顔を見合わせると、軽く頷いた。

 そして、自分達の目の前で頭を振り回しているヤマタノオロチに向かっていった。


 鈴は激しい怒りがこみ上げていた。

 ウォームによって、自分の両親だけではなく、何度も傷つけられる亮夜の姿が頭を駆け巡っていた。

 その気持ちのまま、「フォルティス」と唱えた時、鈴の体に異変が起こった。


 珀と同じように、鈴の怒りが指輪と共鳴する。

 そして、鈴の体は嵌めている指輪ごと、赤く輝きだした。

 

「ヤァアアアッ!」


 頭に血が上っている鈴は、自分の体がいつもと違うことに気づかないまま、気合を入れると、ヤマタノオロチに向かって勢いよく駈けていった。


「鈴さんの動きが、いつもより素早すぎる!」


 鈴の後ろをついて着てきた光は、目の前の鈴の動きに驚いた。

 鈴が「フォルティス」を唱えた途端、鈴の体が赤く光だし、そして目で追えないほどのスピードで、ヤマタノオロチに迫っていったからだ。

 そして鈴は、ヤマタノオロチの手前で跳躍をすると、ヤマタノオロチの体の回りを四方八方に飛び回る。

 その度に、ヤマタノオロチは「ジャアアアッ」と大きな悲鳴を上げ、体を揺らすのだが、鈴の動きが素早すぎて、光には何が起きているのか、理解できなかった。

 

 この時鈴は、跳躍をすると、ヤマタノオロチの体目掛けて、蹴りを入れていた。

 そして蹴りを入れて地面に着地すると、その場で素早く跳躍をして、ヤマタノオロチに蹴りを入れるということを繰り返していた。

 頭一つでは、鈴の全ての動きを追うことのできないヤマタノオロチは、鈴の攻撃を避ける事ができず、まともに食らっていた。

 鈴の攻撃で、体中の筋繊維が切断されたヤマタノオロチは、頭を上げているのが精一杯だった。


ご閲覧ありがとうございますm(__)m

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