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RED RAID-侵略大戦-  作者: 赤木梓焔
第10章 AAT訓練開始!
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-12-

*********


「もう、何回攻撃しても脱皮する~!」


 鈴の周囲には、キャフスネーキンの脱皮した抜け殻が何体も散らばっていた。

 外部攻撃に強いキャフスネーキンは、鈴が攻撃すると同時に脱皮を繰り返し、内臓の損傷を防いでいた。

 勿論、鈴の攻撃を受けているので、無傷ではなく、キャフスネーキンの体の一部の鱗は剥がれていた。


「さすがに少し疲れてきたかも。でも、気合を入れて頑張らないと!」


 鈴は両方の拳を胸の高さで握り締めた、ガッツポーズを取る。


「でも、魔法が使えないから、効率よくダメージが与えられないのよね。どうやって内から攻撃したらいいんだろう」


 キャフスネーキンを攻撃しながら、鈴は打開策を考えていた。

 そしてまた、脱皮をしたキャフスネーキンが、大きな口を開けて、鈴に迫ってきた時、鈴の頭の中に一つの考えが浮かんだ。


「よし、上手くいくか分からないけど、やってみよう!」


 そう言うと鈴は、「ジャンプ」と唱えて、キャフスネーキンの口の中に飛び込んでいった、

 鈴は、キャフスネーキンの牙に噛まれないように体を旋回させながら、喉の奥に進んでいった。

 鈴が喉に突っ掛かったことに違和感を感じたキャフスネーキンは、鈴を吐き出そうと、体を上下左右に大きく震わせた。


 鈴は両足を広げ、喉の肉壁で踏ん張りながら、キャフスネーキンの激しい動きに耐えていた。


 そして、キャフスネーキンの動きとタイミングを合わせながら、右手に力を込める。

 その右手をしっかりと握り締めると、大きく呼吸をしてから、目の前の肉壁を見つめながら構えた。


「フォルティス!」


 鈴はそう叫びながら、キャフスネーキンの喉の肉壁に素早く突きを入れた。

 そして拳が肉壁に刺さった上体で足に力を入れて、体を捻り出す。

 すると鈴の拳が喉の肉壁を横一線に抉っていった――。


*********


「おい光、鈴の姿を見なかったか?」

「いえ、まだ見かけてません」


 それぞれキャフスネーキンを倒し、合流をした光と亮夜だが、鈴の姿を見つけることができなかった。

 すると、少し離れた所で「ジャアァァァッ!」と言う、キャフスネーキンの奇声が聞こえてきた。


 木々を潜り抜けて、声のした方に向かった光と亮夜の目の前に、たくさんの抜け殻が散乱している中央に、体を大きく震わせているキャフスネーキンが一体いた。


「キャフスネーキンはいるけど、鈴さんがいません!」

「まて、光、ヤツの喉を見てみろ!」


 よく見ると、キャフスネーキンの喉の辺りがボコボコと大きく蠢いている。


「まさか、鈴かっ!? 今助けるぞ!」


 キャフスネーキンの喉の動きから、鈴がキャフスネーキンの体の中にいると確信した亮夜は身を隠していた、木の陰から飛び出そうとする。

 しかしその時、亮夜の腕を光がしっかりと掴んで叫んだ。


「駄目です、鈴さんに手を貸したら、鈴さんは一番最初に戻されてしまうかもしれません! 鈴さんを信じて今は様子を見ましょう!」

「くそっ!」


 光の言葉に、亮夜は舌打ちをしながら悔しそうな声を上げた。

 他人の能力を利用したら、ペナルティでスタート地点の岩壁に戻ってしまうからだ。

 二人は木の陰に隠れながらも、鈴をすぐに救出できるように、体勢を整えていた。


ご閲覧ありがとうございますm(__)m

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