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RED RAID-侵略大戦-  作者: 赤木梓焔
第10章 AAT訓練開始!
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-11-

*********


 光が一匹のキャフスネーキンと戦い始めた頃、亮夜は別のキャフスネーキンに襲われ、木の間を縫う様に逃げていた。

 光と同じようにスモークの能力を使って視界を遮ることには成功したが、光と違って、目の回りだけしか覆うことが出来ず、ピット器官が剥き出しになっているため、光が戦ったキャフスネーキンより、亮夜の動きを的確に捉えていた。


 さらに亮夜の逃げる速さよりも、キャフスネーキンが草をなぎ倒し地面を這いずって追ってくるスピードのほうが僅かに速く、このままでは追いつかれてしまうことに気付いた亮夜は木と木が重なり合っている陰に身を隠すと、足を止めて攻撃のタイミングを見計らっていた。


 キャフスネーキンが頭を動かしながら亮夜の姿を探している隙に、亮夜は身を隠している木の幹に捕まると、「マグネット」と「ジャンプ」の能力を利用しながら、木登りの要領であっという間にキャフスネーキンの頭よりも高い場所まで登った。

 そして亮夜が木に登る音で場所を感知したキャフスネーキンが、亮夜の真下に来たところで、亮夜は右の手の平をキャフスネーキンの頭に向けると、「フリーズ」と唱えた。


 能力が半減しているので、光のようにキャフスネーキンを凍らせることは出来なかったが、キャフスネーキンの体温を低くすることに成功した。

 体温を奪われたキャフスネーキンは、亮夜に反撃することが出来ないくらい動きが鈍くなり、地面にゆっくりと横たわった。

 

 亮夜はキャフスネーキンの様子を確認しながら「ウォーター」と「フリーズ」を交互にキャフスネーキンの体に当てていった。


 繰り返し能力を使うことによって、キャフスネーキンの体全体が氷で覆われた彫刻のようになっていった。


「これだけ凍ればすぐには動けないだろう」


 凍ったキャフスネーキンが動かないか確認をしながら、亮夜は木から地面に降りた。

 そしてキャフスネーキンに近寄ると、体の一番柔らかいと見られる、腹の中央に移動した。


 亮夜は凍っている腹の部分に手を飾ると、「ファイア」と唱える。

 すると、手の大きさの同じ形で氷が解けて、キャフスネーキンの腹が剥き出しになった。

 その剥き出しの腹に右の手の平をピッタリと当てると、亮夜は「サンダー」と唱えた。

 

 能力が半減している亮夜のサンダーだが、キャフスネーキンの体に直接触れたことと、体全身に氷と水分が張り付いているため、亮夜の放ったサンダーは能力以上にキャフスネーキンの体を感電させた。


「ジ、ジ、ジ、ジ、シャア」


 体全身に電撃を浴びたキャフスネーキンの目や鼻から焦げ臭い匂いのする煙が出てきたと同時に、キャフスネーキンの体は内部から爆発するように弾け飛んだ。

 そして光の時と同じように、キャフスネーキンの肉体は雪のような小さな結晶になりながら溶けるように消えていった。


『キャフスネーキンステージクリア、お疲れ様です。次のステージへお進みください』


 亮夜が被っているヘルメットから無機質な女性の声が聞こえてきた。


「鈴と光はクリアできたんだろうか?」


 亮夜はそう呟くと、鈴と光の姿を探し始めた。


ご閲覧ありがとうございますm(__)m

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