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RED RAID-侵略大戦-  作者: 赤木梓焔
第10章 AAT訓練開始!
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-5-

 しばらく走っていると、目の前に隊員達が立ち止まっている。

 

「おぉ、何とか追いついた~……ってこれか!?」


 光の目の前には向こう岸まで200m以上もある大きな沼が。 

 そして先に来ていた隊員達の話から、どうやら底無し沼のようだ。


「沼は水分だから……フリーズ!」


 光が沼に向かって手を翳すと、目の前の沼の、光が歩く幅分だけ凍りついた。

 その凍りついた沼に光が足を乗せようとした時


「へぇ~、これで渡れるのか」と、一人の男性隊員が光の作った凍った沼の部分に足を乗せようとした。

 すると、その隊員の姿が一瞬でフッと消えてしまった。

 その場にいた光や隊員達が動揺し始めた頃、全員のヘルメットから黒斗の声が聞こえた。


「他人の能力を利用して先に進もうとするのは論外だ。先ほど消えた隊員はペナルティとしてスタート地点の岩壁に戻ってもらった。以上」


 隊員達の目の前で消えた男性隊員は、光の作った沼に足を乗せようとした行為が、違反行為と見なされたらしい。

 光をはじめ、隊員達は黒斗の厳しさに鳥肌が立つ。ゴール目前で、スタート地点に戻されたら大変なことになると思ったからだ。


「ズルをしなければいいってことだろ? よし行くぜ」


 光はそう言うと、自分が凍らせた部分に足を乗せた。

 沼はしっかりと凍っていて、光が歩いても、溶けたり割れる気配が無かった。


「氷だから滑っても行けそうだな。亮夜さん、鈴さんお先に行ってまーす」


 光はそう言うと、腰を少し落として両足を「への字」のポーズにすると、凍らせた沼の上を滑っていった。


「あいつ……スケート選手の真似して余裕だな」


 イナバウアーやスピンをしながら沼を渡っていく光の姿を呆れながら見ていた亮夜だが、目の前の沼をどうやって渡ろうか考えていた。


 光が沼に着く少し前に到着して、沼に「フリーズ」を使ってみたが、能力が抑えられているせいか、沼の表面に薄い氷が張っただけで渡れるものではなかった。


「これに賭けてみるか……グラビティ!」


 亮夜が目の前の沼に手を翳すと、沼の一部分がググッと凹んでいく。

 亮夜の使ったグラビティとは、重力を操る能力。

 沼を重力で圧縮させて、固くなったのだ。

 亮夜が沼の凹んでいる部分に足を乗せると、わずかに泥濘(ぬかる)んでいるけど、何とか歩けるようだ。


「よし、素早く渡って行こう」


 亮夜は足元に気をつけながら、小走りで沼を渡っていった。


「まったく。光は緊張感って無いのかしら」


 亮夜と同じく、スケートをしながら沼を渡っていく光の姿を呆れながら見ていた鈴。

 

「とはいえ、光より遅れるなんて私のプライドが許さないっての」


 そう言うと鈴は沼の淵から後退りを始める。

 そして、沼から20mほど離れたところで、大きく息を吸うと「フォルティス!」と叫び、今度は沼に向かって全速力でダッシュする。


 そして沼の数メートル手前でホップ、ステップと踏み切り、沼の淵で大きくジャンプをした。


 三段跳びをするオリンピック選手の記録が約18mだが、フォルティスを使った鈴のジャンプはそれをはるかに超えた大きな跳躍だ。


ご閲覧ありがとうございますm(__)m

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