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RED RAID-侵略大戦-  作者: 赤木梓焔
第9章 雨降特殊部隊(AAT)入隊
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-6-

 拍手の音が小さくなったところで、再び黒斗が口を開いた。


「そして男性隊員のリーダーは森脇さんに、副リーダーを新堂さんでお願いします」


 黒斗が男性隊員の名前を告げると、リーダーに任命された森脇が体を捻り、周りの隊員に頭を下げた。


「森脇です。リーダとしての役割をしっかりと果たします。よろしくお願いします」

「副リーダーに任命された新堂です。よろしくお願いします」


 森脇の挨拶が終わると、隊員達が軽く拍手をする。

 拍手が終わったところで、今度は新堂が挨拶をして、会議室は拍手の音に包まれた。


**********


「うおぉぉっ! このホルモン美味いっす!」

「何を言っている。牛サガリが一番だろ?」

「もう、亮夜も光も煩(うるさ)い。野菜も食べなさい!」

「「お袋かよっ!」」


会議室でのオリエンテーションが終わった光達AATの全メンバーは、夕食を食べる為に10階のバイキング食堂に集まっていた。

討伐隊本部と同じような様々な食材のバイキングと、焼肉が楽しめる為、どのテーブルもかなり賑わっている。


光はホルモンとハツ、亮夜は味付き牛肉、鈴は鳥肉と野菜、と、それぞれ自分が焼いて食べたい物を選んでいた。


「しっかし、雨降財閥って太っ腹ですね。よくこんなにいい肉を揃えられますね」

「その代わり俺達は命懸けでウォームと戦っているんだろ?」

「そりゃそうですけど、でもこの施設といい、俺の想像がつかないっすよ」

「雨降財閥の力は日本だけではなく、海外でもいろんな産業や企業などを成功させているみたいよ」


 光が頭に浮かんだ疑問を口に出すと、亮夜と鈴はその疑問に答えた。


「それなのに『指輪の力はいらない』って言っていましたよね?」

 

 光は会議室での霧人の言葉を思い出していた。


『権力者がさらなる力を持つと暴走するのが常だ。ヒトラーも、東条も暴走した結果、大きな犠牲を払うことになった。私はそれが怖い。自分を信じていれば、指輪の力を借りる必要など無い』


 霧人はそう言って、自分はこれからも能力が使える指輪を身に着けないと。


 これはヒトラーや東条が指輪の力を借りたという意味では無く、国家の権力を独り占めして、自身の力を過信したことを指しているのだ。


「だからあの黒斗さんと珀さんが雨降当主の護衛をしているのよね」

「でも、黒斗さんが俺達の指導に回ったら珀さんと、討伐隊員の誰かが護衛につくってことですよね。珀さんは不安じゃないのかな?」

 

 ルビーの指輪をつけていない雨降はウォームからもミュータントからも狙われやすい存在だからだ。

 黒斗違って、物腰が柔らかい珀で霧人を守りきれるか、光は疑問だった。

 その光の疑問を打ち消すかのように、亮夜が口を開いた。


「珀さんだって覚悟を決めて地球に来たんだ。自分の命より雨降当主を優先させるだろう」

「ですよね。じゃあ俺も焼肉いっぱい食って頑張ろう!」

「光……そこで焼肉は欠かせないのね」


 鈴は少し呆れながら突っ込みを入れる。

 しかし光はそんな鈴と亮夜を目の前にしながら、ホルモンとハツを4人前、ラム肉を3人前、牛サガリと牛カルビを2人前、全て平らげて自分の部屋に戻っていった。


ご閲覧ありがとうございますm(__)m

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