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「ふぅ、生き返るな~」
「なに親父くさいことを言ってるんだ?」
「あっ、亮夜さん聞いていたんですか!?」
御影石の大浴槽で寛いでいた光の背後から亮夜が呆れた声を掛ける。
亮夜の声に少し驚いた光は、直後、恥ずかしくて顔を赤くした。
「り、亮夜さん、お疲れ様です。報告は終わったんですか?」
「ああ、今日の仕事は終わった」
亮夜はそう言い、首を鳴らしながら湯船に浸かっている光に近づいた。
「あっそうだ、鈴さんは車を置いてから部屋に戻ると言ってました」
「知っている。さっき浴場の入り口前で会ったからな」
「えっ、じゃあ、鈴さんもお風呂に入っているんですか?」
亮夜の言葉に、光は薄笑いを浮かべ目がにやける。
その光の顔を見た亮夜は、横目で軽く睨んだ。
「お前……何を想像している」
「いやー、だって『鈴さんと一緒の温泉』に浸かっているんですよ~。夕張メロンが2個もお湯に浮かんでいると思うと……ブハッ!」
「それ以上、鈴を汚すな」
「いきなりお湯に頭を沈めないでください~」
光は亮夜から離れると、浴槽の側に置いてあった自分のタオルで顔を拭いた。
「鈴の目の前であんまりふざけたことを言うなよ」
「だって僕、思春期ですから」
光は亮夜に向かって甘えるような声を出すが、亮夜の視線は冷たいまま。
「鈴から嫌われたら、可愛い女性隊員を紹介してくれなくなるぞ」
「えぇー、マジすか~」
亮夜は呆れた声を出しながら、光に忠告する。
亮夜の紹介無しの言葉に、光は頭を下げて落ち込んだ声を出した。
「次から気をつけろよ……さて、上がるか」
「あっ、俺も上がります」
亮夜と光は湯船から上がると腰にタオルを巻き、脱衣所に向かった。
そして服に着替え、ドライヤーで髪を乾かすと、光は脱衣所の壁にある自販機に向かった。
自販機には今時の炭酸飲料から銭湯の飲み物として定番のフルーツ牛乳などが並んでいた。
「やっぱり風呂上りはフルーツ牛乳だよな」
光はブツブツと呟きながら、自販機の正面にあるタッチパネルを操作する。
そしてパネルの指示通り、ICカードを自販機に翳すと、自販機の下側からフルーツ牛乳が1個出てきた。
不正防止の為、ICカードで管理しているが、討伐隊本部での飲食代、娯楽施設の利用費は雨降財閥が負担している為、隊員は全て無料で利用できる。
光は下の受け取り口からフルーツ牛乳を取り出すと、自分の後ろに居る亮夜に話しかけた。
ご閲覧ありがとうございましたm(__)m




