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第2話 教会と不死者

 中心街から少し外れた場所にある教会に着くと年代物のベルが朝を告げるように鳴り響く。俺は追っ手から逃げるために呼吸を乱しながらも、礼拝堂に駆け込んだ。


 俺が扉を開けて、入ってきた事に気が付いたのだろう。祈りを捧げていた神父が立ち上がり、俺たちの下まで近よってきた。


「ようこそいらっしゃいました。歓迎致しますよ」


 そういって教会の神父が口元に大きな笑みを作り、俺たちを迎えた。教会の中は講壇こうだんが礼拝堂の真ん中にあり、小さな子供たちが囲んでいる。


「神父様、この荷物は何なのですか? この荷物のせいで襲撃を受けたのですが…」


 俺は苛立たしげに神父に話しかける。こちらには神父が指示した届け物があり、その為に黒い衣服の正体不明の集団に追われているのだ。


「そんな小さな事はお気になさらずに。それよりも、そちらの荷物を渡していただけませんか?」


 神父がにこやかに慈愛に満ちた声で荷物を渡すように促してきた。俺はそんな襲撃を受けるような危険な荷物を一刻も早く渡して、この仕事を完了させたいと思い、渡そうとすると、


「ぬしよ。変じゃぞ」


 アイリが後ろから俺の手を掴んで引っ張ってきた。


「なにが可笑しいんだ? アイリ?」


「あの子らから生命の息吹が感じられぬのじゃ!」


 アイリの言葉を聞いて俺は子供達を凝視した。


 すると子供達の顔は…


 そこにあるべき、目が無かった。そう、彼らには窪んだ穴しかない…


「気が付かれてしまいましたか…」


 そう言うや否や神父が子供達と一緒にこちらに飛び掛かってきた。

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