⭕ 銀砂漠の旅
◎ 読者の皆さん、御早う御座います。
いつも覗きに来てくださり有り難う御座います。
◎ 今回の作品は、舞台化記念だか実写映画化記念だかで放送された初期の【 鋼の錬金術師 】1話の内容を参考にして書いてみました。
録画を見てから大分経っているので、うろ覚えで書いています。
個人的には2話も見たかったです。
初期のOP1、懐かしかったです。
OPは4曲ありますが、どの曲も好きです。
「 ポルノグラフティ 」と「 L'Arc~en~Ciel 」しか覚えてません(汗)
──*──*──*── テレペンダット大陸
──*──*──*── 銀砂漠
マオ
「 ………………セロぉ~~!
転移魔法、使ってくれよぉ~~。
砂漠の上を歩くの嫌だよ!!(≧□≦)」
セロフィート
「 何を言います。
弱音を吐かないでください。
未だ1日しか歩いてません 」
マオ
「 1日も歩いたら十分だって…… 」
セロフィート
「 『 銀色の砂漠が綺麗だぁ~~♪ 』と喜んでいたでしょうに 」
マオ
「 昨日のオレは、どうかしてたの!
銀色の砂漠なんて初めて見たし(////)
『 綺麗だ 』って思うのはオレだけじゃない筈だろ? 」
セロフィート
「 マオ、この≪ テレペンダット大陸 ≫には〈 皇 〉が不在です。
その為、大地は銀砂漠へと変わり果ててしまいました。
何処迄も銀砂漠は続きますよ 」
マオ
「 緑の大地が銀砂漠に変わったのは “ 大陸の意志 ” なのか? 」
セロフィート
「 そうです。
忽然と銀砂漠に変わった訳ではないですよ。
時間を掛け、徐々に大地は銀砂漠へ変えたのでしょう。
大地が銀砂漠へ変わる自然現象を人間に止める事は出来ません 」
マオ
「 じゃあ、これからも銀砂漠は広がり続けるのか? 」
セロフィート
「 辛うじて水場は銀砂漠化してません。
このまま〈 皇 〉が不在し続ければ、水場も銀砂漠化するでしょう。
海も銀砂漠化してしまえば、手遅れとなります 」
マオ
「 手遅れって? 」
セロフィート
「 水場が無くなれば、生物は喉を潤せません。
吸える酸素は在っても喉を潤す水分は、唾では足りません。
“ 大陸の意志 ” は天候すら自在に操ります。
雨を降らせない状態を維持する事も可能です。
水分の摂取が出来なければ、生物は息絶えて逝きます」
マオ
「 ………………≪ エルゼシア大陸 ≫は大丈夫なのかな?
オレ……ずっと〈 皇 〉になる事を拒んでるじゃんか? 」
セロフィート
「 ≪ エルゼシア大陸 ≫と≪ テレペンダット大陸 ≫は違います。
≪ エルゼシア大陸 ≫にはマオの眷属が居ますし、キノコンも居ます。
〈 皇 〉が不在でも、眷属とキノコンが居るだけでも環境は変わります。
“ 大陸の意志 ” も理解はしてくれてます 」
マオ
「 そうなのか?
オレは……今迄通りセロと旅を続けても良いのか? 」
セロフィート
「 本来は良くないです。
≪ 大陸 ≫に安寧をもたらす持ち主の〈 皇 〉が不在な≪ 大陸 ≫では、“ 大陸の意志 ” が≪ 大陸 ≫を守る為に人間の数を減らしに動きます。
“ 大陸の意志 ” のする事には眷属もキノコンも抵抗は出来ても止める事は出来ません 」
マオ
「 そう…なんだ…… 」
セロフィート
「 ≪ テレペンダット大陸 ≫では、人間は既に元素魔法を扱う事が出来なくなってます。
元素魔法で水を出せませんから、水場が減ると死期が近付きます 」
マオ
「 あ…え?
元素魔法が使えない!?
それって死活問題なんじゃ…… 」
セロフィート
「 そうですね。
水分の調達が困難な銀砂漠越えは命懸けです 」
マオ
「 ………………人間じゃなくて良かった……。
心底思うよ…… 」
セロフィート
「 大袈裟です 」
マオ
「 大袈裟じゃないから!
それより、≪ 町 ≫迄は後何日歩けば良いんだ? 」
セロフィート
「 約1ヵ月です 」
マオ
「 は…??
1ヵ月も銀砂漠を歩くって事かよ? 」
セロフィート
「 はい♪ 」
マオ
「 嫌だぁ~~~~~~!!(≧□≦)」
セロフィート
「 ワタシと2人きりの旅は嫌です? 」
マオ
「 セロとの2人旅は嬉しいけど──、砂漠は嫌だよ!
せめて乗り物とか出してくれよぉ~~! 」
セロフィート
「 乗り物です? 」
マオ
「 そうだよ!
砂漠の上を進む船とか!
ヨットみたいなのでも良いしさ。
車とか馬でも駱駝でも良いし! 」
セロフィート
「 はいはい…。
マオの欲しがりさん 」
マオ
「 “ 欲しがりさん ” は止めてほしいな! 」
オレが懸命に駄々を捏ねたからか、セロが折れてくれた。
何とか歩かなくて良くなりそうだ。
セロフィート
「 キノコンを召喚します。
笠の上に座れば良いでしょう 」
マオ
「 へ?
キノコン?? 」
セロフィート
「 旅の友にはキノコンが良いです 」
セロに召喚されたキノコンは、オレを軽々と持ち上げて笠の上に乗せてくれる。
自動洗濯機程のキノコンは、器用に銀砂漠の上を歩いて進む。
地面を歩けるのは分かるけど、平行じゃない砂漠の上を埋もれもしないで平然と歩けるなんて、どうやって歩いてるんだろうな??
いや、実際に歩いてるんだけとさ!
マオ
「 キノコン、乗せてくれて有り難な。
──砂漠の上を歩くの、大変じゃないか? 」
キノコン:本体
「 砂漠の上を歩くくらい楽勝ですエリ。
マオ様は笠の上で心置きなく休憩していてくださいエリ 」
マオ
「 う…うん、助かるよ 」
セロフィート
「 マオ、1ヵ月の旅が楽しくなりますね♪ 」
マオ
「 ははは…… 」
セロは意地でも転移魔法を使ってくれないみたいだ。
──*──*──*── 1ヵ月後
キノコン:本体
「 セロフィート様,マオ様──、≪ 町 ≫が見えましたエリ 」
マオ
「 本当か!?
やっとぉ~~~~(////)
やたらと長い1ヵ月だったぁ~~。
で──、肝心の≪ 町 ≫は何処に在るんだ?
一面、銀砂漠しか見えないけど…… 」
キノコン:本体
「 順調に進めば、明日の正午過ぎには到着しますエリ 」
マオ
「 明日ぁ~~?
そうなんだ…… 」
セロフィート
「 マオ、そろそろ運動不足を解消しません? 」
マオ
「 何言ってんの!?
オレは明らかにセロより動いてただろが!
セロは怪物と遭遇しても何時も変わらず何もしなかったじゃないか! 」
セロフィート
「 心外です。
マオの応援をしてました 」
マオ
「 何処が応援だよ!
怪物を呼びまくってたくせしてぇ~~!! 」
セロフィート
「 銀砂漠に出没する怪物の素材は、何処でも高値で取り引きされます。
滞在するにも生活費を稼ぐ必要が有ります。
≪ テレペンダット大陸 ≫では何処も物価高です。
値段を見ても腰を抜かさないでください 」
マオ
「 そんなに高いのか? 」
キノコン:本体
「 余所者はカモですエリ。
手厚く歓迎される分、ぼられる額も凄まじいですエリ 」
マオ
「 え゛っ……余所者って、ぼったくられちゃうのか?? 」
キノコン:本体
「 ≪ テレペンダット大陸 ≫では至極日常的な事ですエリ。
値切り交渉は全てボクに任せくださいエリ。
でなければ、一夜でスッカラカンになりますエリ 」
マオ
「 一夜でスッカラカン!?
何それ、恐過ぎる~~ 」
セロフィート
「 旅人は皆、“ 鑑定 ” を使えます。
旅を始めるなら “ 鑑定 ” は必須です 」
マオ
「 覚えた鑑定を使って、ぼったくりを切り抜ける訳だな。
何てヘビーなんだ…… 」
鑑定を使えないキノコンは、どうやって値切り交渉を成功させるつもりなんだろう??
オレには見当も付かないや。
全部、キノコンに任せれば、大丈夫って事だけは分かるけどな。




