第44話 テレビ番組に出演?!
世界最強の座を手に入れたからと修行しないという事はしないので、爺さんと修行したり、自己流で自分の身体を鍛えたりして、しばらくぼのぼのとした中学生の日常を過ごしていき、8月のある日の事。
どこぞのテレビ局が俺のテレビの出演依頼をお願いする為に、我が家に訪問するというプロデューサーやお偉い人がアポイント入れて、俺達西園寺家の家族はリビングに集まりそわそわとしている。
「ど、どうしましょう。ひょっとしたら、私達にもテレビ出演を依頼されるかもっ!キャー」
頬に朱を浮かべる母親。白いワンピースを着て可愛らしさをアピールするのだが、この母親にもテレビ出演出来るのか?
「大丈夫、それはないから」
紺色のスーツを着て母親の暴走を止める父親。お前もノリノリじゃねーか。
「そ、そうだよっ。今日は美仁香が主役だし」
麗香もミニスカートや胸元を少し露出するようなシャツを着て、若々しさをアピール。お前もかいっ。
「うん。だから、俺達がテレビに出る事なんて無いさ」
普通の普段着を着こなす透。良かったぁ、お前が普通で。
しばらく雑談していると、玄関先からチャイムが鳴り、母親が代表して玄関に向かって走っていく。どうやら、どこぞのテレビ局の偉い人達だそうだ。
「「こんにちわ」」
黒色のスーツを身に纏った二人のオッサンが登場。二人の年齢は四十代くらいらしい。
そんな二人のオッサンはリビングのソファー二人並んで座り、俺の目を見て、微笑む。
「「こんにちわ美仁香さん」」
二人のオッサンは俺の目を見て挨拶。俺も頭を下げて挨拶し、早速本題に移った。
「えー、今度の土曜日にですね。あるバラエティー番組の収録日なんですよ。それでそのバラエティー番組にゲストとして、美仁香に出てもらいたいのです」
俺から見て右側のオッサンが説明するのだが・・・ば、バラエティー番組だと?う、うーん、俺のトーク力では、場が盛り上がりそうには無いのだが・・・
「それとコマーシャルにも出てもらいたいです。ある会社の牛乳のコマーシャルで、簡単な仕事となっていますので、そんなに緊張しなくてもいいですよ?」
今度は左側のオッサンが説明するのだが、コマーシャル?!やべぇなぁ。誰でも目にしてしまうのではないのか?
でも、ここでイヤだとは言えない。だってさ、わざわざ我が家に来てもらったし、テレビの出演は少し興味あるから、俺はそれを了承した。
「「ありがとうございます」」
二人のオッサンは頭を下げる。な。なんだか、悪いなぁ。こんな子供に頭を下げるなんて、イヤではないか?うーむ、仕事ってツラいなぁ。
「ところで、今後もいろんな番組に出演してくれませんか?収録日は土日や祝日等を利用しますから、せっかくの美仁香さんの休みを妨害してしまうのは申し訳無いとは思いますが・・・」
ええ?!この先ずっとテレビに出演しないといけないのか?!う、うーむ、困ったなぁ。爺さんとの修行の時間が短くなりそう・・・でも、いつまでも爺さんに甘えているばかりでは、爺さんの生徒達にも影響があるからな・・・
よしっ、俺は爺さんにあまり甘えないようにしよう!俺は、オッサン達の依頼に
「わ、わ、分かったっ」
子供らしい声で了承したのであった。
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そしてある日の土曜日の昼。
俺は髪型を三つ編みにして、とりあえず動きやすい格好へと着替える。スカートは履かないけどな。
そんなある日の土曜日に、とあるバラエティー番組の収録日だ。
俺はその、とあるバラエティー番組に出演するので、とあるテレビ局に母親と共に向かった。そのとあるテレビ局の場所は、西園寺道場から歩いて十数分だったので、楽に行けた。
そんなとあるテレビ局の中のスタジオに数十万円もするカメラや音声をとるあのモフモフしたアレだとか、キラキラした舞台があるのだ。
「ほわぁ~・・・すっげぇっ」
テレビの世界に俺は感激する。辺りを見渡して、うろちょろするばかり。
「こらこら、他のスタッフさんの邪魔になるでしょう」
母親は興奮する俺をなんとか止めようとするが、やはり俺は子供なので、視線をあちらこちらに移す。
「あっ、美仁香さん。台本があるので、軽く目を通してください。そんなに難しくないので、すぐに覚えますよ」
スタッフが俺に台本を渡し、俺はそれを受け取り、軽く目を通す・・・えーと、軽く自己紹介と世界格闘技大会のVTRを見て、リアクションしたり、他の共演者の質問に答えるという簡単なものとなっているな。
「な、なるほど~。」
俺は頭に台本の内容を詰め込み、頷く。
「それでは、他の共演者達に挨拶してみましょうか。今後も、仕事をする前には他の共演者達に挨拶してくださいね?マナーですから」
男性スタッフは俺に次々と説明するのだが、う、うーむ、芸能界とやらは厳しいのな。
「それでは、挨拶をお願いしますね」
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共演者達に挨拶したのだが、その共演者達はスゴかったのだ!
とある大御所のお笑い芸人!
その他の共演者は女優や適当なお笑い芸人ばかりだが、でもお笑い芸人を生で見れた事は嬉しい!
そして、収録本番がスタートしたのだ。
ステージには俺以外の共演者が座っていて、観客席には俺の母親をはじめ、数多くの観客やカメラが数台芸能人を映し出す。
「さぁー!始まりましたっ!イェーイ」
とある大御所の笑い芸人のボケ役の有田さんとやらが拍手して他の共演者達やお客さんも拍手する。
「なぁ、何が『さぁー、始まりましたっ、イェーイ』だ。番組名ぐらいちゃんと言えよっ」
そのとある大御所のお笑い芸人のツッコミ役の上田さんとやらが相方の有田さんにツッコミを入れる。
「え?この番組に番組名はありましたっけ?知りませんよ?台本なんかには書いてなかったよ?」
有田さんはボケ役なのでボケる。そのボケに上田さんは
「普通にあるわっ!番組名がないバラエティーなんて聞いた事ねぇよ!」
有田さんにツッコミを入れて、スタジオは笑って和む。やっぱ、プロだなぁ。
「でもさっ、番組名のないバラエティーってさ、いいと思わない?テレビ欄を見てさ、出演者しか載ってないのを見て、すげぇ気になって見たくなるでしょ?」
有田さんは更にボケる。ちなみに、俺はステージの裏側にいて、その大御所のお笑い芸人による俺の紹介を今か今かと待っている。
「見たくないわっ!何のジャンルか分かんなくだろうがっ!てか、いつまでもダラダラ漫才してる場合じゃないって!」
ようやくオープニングトークが終わったようで、次は俺の紹介だ。うわっ、緊張するなぁ。
「では、お客さん。今回はですね~、すっっごいゲストをお呼びしたんですよね~。それも、すっっごい可愛い人なんですよ~げへへ~」
有田さんは邪悪な笑みを浮かべ、観客達にゲストが豪華だという事を言うのだが、そんなにスゴい人物では無いぞ?俺は。てか、まだボケるのか?
「ヤらしいわっ!なんだその気持ち悪い笑いわっ!普通にお客さん引いてんじゃんっ」
まだまだ笑いをとろうとするお笑い芸人。でも、そのおかげで緊張が解けたのだ。ありがとうよ。
「え~、では、早速ご登場していただきましょう、この方です!どうぞっ!」
上田さんの合図と共に、俺はステージに道場する。すると、観客達は・・・
『きゃあー!!!!♪♪』
黄色い歓声をあげながら、拍手してくる。俺は観客達や他の共演者達にも一礼する。
「えー、お名前をどうぞ」
上田さんに名前を聞かれたので、名乗る事にした。
「西園寺美仁香っ!よろしくっ」
観客達やカメラに向かって自己紹介。すると観客達は・・・
『かわいー♪♪』
俺に可愛いと言ってきて、俺は恥ずかしくなり、顔を赤らめてしまい・・・
「あぅ」
変な声を出してしまう。それを聞いた観客及び共演者の女優は
『きゃあー!!!♪♪』
もう一度黄色い歓声をあげるのだ。
「はい、良く出来ましたねっ。悪いけど、あそこにいる豚みたいな芸人の横に座ってくれないかな?」
有田さんによる説明を聞き、その豚みたい芸人を有田さんは指差し、その豚扱いされた芸人はというと・・・
「誰が豚ですか!その子に悪い事教えないでくださいよっ!」
思わず立ち上がり、有田さんに指差し抗議。ふと、男性スタッフを見たらと、ある文字が書かれているカンペがあげて指差しているのだ。そのカンペは、とある大御所のお笑い芸人が言えと示していたカンペだとは知らずに俺が言ってしまうのだ。
「座れない豚はただの豚だよ」
観客達は大笑い。小さな子供までにも豚扱いされたのだから。すると、その豚扱いされた芸人は
「す、すんませんでしたっ」
ただただ着席。こいつ、売れないな。
「こらスタッフ、なんて事を子供に言わせんだ」
上田さんは俺の発言をフォローして今の発言をスタッフの陰謀にしてくれたので、俺のキャラは保てた。うーむ、やはりプロだなぁ。
とりあえず、豚芸人の横に座る。俺の左側にはその豚芸人がいて、右側には美人の女優。名前はまだ覚えていないが、大物女優らしい。
「ちっちゃくて、かわいいんだけどっ!」
その大物女優は俺の頭を撫で回し、その表情には満面の笑み。俺はというと顔を真っ赤にして、『あぅ』と言うしかなかった。
「すみませんけど、あとでやってくれませんか?尺の関係を考えくださいよ」
上田晋也による発言によって、大物女優は俺の頭を撫でるのを止めてくれた。
「それでは、この西園寺美仁香ちゃんが一体、どういう人物かをね。VTRにまとめましたので、ご覧ください。どうぞっ」
有田さんの合図により、俺が一体何者なのかをまとめたVTRをスタッフが流していくのであったーーー。
修正しました。実在する人物の名前を書くのもダメみたいですね~。
以後、気をつけますね。




