第27話 美仁香ちゃんとクラスメイト
途中でキャラ説明を入れています。
時は流れ、とあるホテルの大浴場の女湯にて。
そこには小学生の女の子達がキャッキャッとはしゃぎ、温泉を楽しんでいるという微笑ましい光景。
「ひろーい!」
「気持ちいいよー!」
たくさんの女の子達が無邪気な笑顔を浮かべつつ、せっせと身体を洗ったり、湯船に浸かっている人物等々、各自温泉を楽しんでいるのだが、一人の女の子だけ身体にバスタオルを巻き、顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしているのだ。その人物とは・・・
「あー!温泉でそういうの持ってきたらダメだよー!美仁香ちゃんっ!」
そう、俺である。
俺は身体を少しでも隠したかったのだ。俺は女の子という証明を自分でも隠したいのだ。その理由は・・・俺の相棒がいないし、胸もちょーっっっとだけあるし、それに大多数の人間の前で裸になるのが恥ずかしくてたまらないからだ。
「ゆ、許して。ことみ」
「あーもっ。ことみちゃんって言ってよー。それよりも、皆タオル持ってきていないから、脱衣場に戻しなさいっ」
一文字ことみは母親が言うような台詞を言ってしまうのだが、いつから俺は一文字ことみの娘になってしまったのか?
「皆~。美仁香ちゃんのバスタオルを脱がせるの手伝って~」
一文字ことみは近くにいた女子達に助けを求め、その女子達は邪悪な笑顔を浮かべ、両手をわきわきとさせながら、俺に詰め寄る。
「み~に~か~ちゃ~ん?」
「脱ぎ脱ぎしましょうね~?」
一人の女子は俺の後ろに回り、それに気を取られた瞬間、一文字ことみは俺の隙をついて、俺のバスタオルを力ずくで奪い取る事に成功。
「うわぁ!!」
俺は両手を用いて胸と下半身は隠すが、尻は隠せなかったのだ。
「ほら、いつまでも三つ編みしないでさ、ヘアゴム取ってよ」
俺は人前で裸になるという恥ずかしさで、三つ編み姿のままで大浴場に入っていたのだ。
「そ~れぇ」
俺は両手を身体に隠すのに必死。一文字ことみは俺の三つ編みを解いてくれたのだが
「み、美仁香ちゃん?」
一文字ことみ達は俺の姿を見て、キョトンとする。ど、どうしたんだ?
「わぁ♪お人形さんみたいにかわいいっ!」
「ホントだっ。髪もサラサラで、三つ編み以外の髪型久しぶりに見たかもっ」
女子達は俺の姿を見て大興奮。たかだか髪をストレートにしたくらいでそんなに変わる訳ないと思うのだが・・・
「おいでおいで~」
「にゅあ?!」
一文字ことみ達に抱きしめられながら、風呂の一時を過ごしていたのであったーーー。
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「えへへ~。美仁香ちゃんと一緒のお部屋~。」
パジャマ姿へと変貌した俺達は各部屋に行き、消灯時間が近いので布団へと潜るのたが・・・
「ほら、おいでおいで~。一緒の布団に入って寝よ~」
一文字ことみは一人でも寝れるにも関わらず、俺が入れるスペースを確保させてから、俺をその布団の中へ訪問させようとするのだが、つまりは一緒の布団に入って寝ようと誘っているのだ。
「や、ヤダよ。一人で寝れるよ」
俺は未だに母親と父親と一緒に寝ているのに、一人で寝れると供述。だが、一文字ことみ他二人の女子は
「ダメっ。ほら、怖い夢見るかもよ?だからね?一緒の布団で寝よう?」
「そうそう♪」
俺の話を聞く耳はないようだ。もしかして、イジメではないのか?あまりにも子供扱いしているだろ。
「はぁ・・・もういいや。もう寝るよ。宮川さんに一ノ瀬さん」
俺はため息を吐き、女子の名前を言って布団を全身に絡めて寝る。ちなみにこの宮川さん達は麗香の友達である一ノ瀬さんと宮川さんの妹だそうだ。すると、三人は
「このぉ!名前言ってよぉ!さもないとぉー?突入~っ♪」
「「おー♪」」
俺の布団へと突入してくる。更に俺の身体をくすぐるというおまけ付きでな。
「ちょっ!まっ、にひひひっ♪やめっ、にひひひっ」
三人は俺の脇や足の裏や横腹をくすぐり、俺はその拷問に耐えきれずに、笑ってしまう。
「わっ。初めて美仁香ちゃんの笑い声聞いたかもっ。かわいー!」
俺は小学校では笑い声を発しなかったのだ。その理由は、聞かなくても分かると思うが、小学生レベルの面白い事なんてたかがしれてるだろう。下ネタとかそんな感じだ。でも、俺は無表情でいるのも感じ悪いと思う訳で、いつも苦笑いを浮かべていたのだ。
「も、もう寝たいから、やめてくれぇー。にひひひっ」
未だにくすぐってくる三人に止めろと言うのだが、三人の興奮は収まらない。
「あはは♪かわいー♪」
「髪さらさらー♪」
「ほっぺプニプニ~♪」
三人はやりたい放題。俺の髪を触ったり、頬をつっついたりとしてくるのだ。
「やめろぉ~」
三人の興奮はいつまでも続き、力尽きて眠ってしまったのだ。
「・・・はぁ・・・やれやれ」
俺は三人をベッドへと移動させ、布団をかけて俺も眠る事にしたのであったーーー。
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2日目の林間学校は朝食とごみ拾いだけの日程で、何も面白い事が起きずに1泊2日の林間学校が済み、バスにて学校へと戻り、教師達の気を付けて帰れという忠告を聞き、現地解散となり我が家の方角へと帰宅する俺と一文字ことみと九重有。
「えへへ~。楽しかったねっ。有君っ、美仁香ちゃんっ」
「「うんっ」」
九重有と一文字ことみは無邪気な笑顔を浮かべ、俺はそんな二人を見て微笑む。なんだかんだでこの二人とつるむのは楽しい。なんだか、二人との距離が縮んだような気もしたのだ。
「よしっ、家まで競争だっ」
一文字ことみはまだ興奮しているようで、我先に家へ帰ろうとするのを九重有は負けじとその勝負を受け入れ、走っていく。
「うんっ!ボクが一着になるんだっ」
二人は仲良く走り、俺はその仲が良い二人の背を見守りながらも走っていくのであったーーー。
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【キャラ紹介】
・西園寺美仁香。本作の主人公兼この物語の語り手。西園寺家の末っ子。
見た目はアイドルに劣らない整った顔を持つが、身長が低い為、他人から子供扱いされる事が多い女の子だが、その知識は中学二年生レベルだという事は西園寺家のお爺さん以外の西園寺家の人物及び学校関係者しか知らない。
前世の記憶で八極拳を習っていた為、女の子になっても八極拳は覚えている。
好きな事は、強い人と戦う事。特に、西園寺家のお爺さんとの組手をとても好んでいる。
苦手な事は、女性から抱きつく、頭を撫でられる等のスキンシップをとられる事。
・西園寺美仁香の母親。名称は無し。サドな母親。
見た目は二十代と思わせるようなピチピチした肌を持ち合わせた姫カットの美しい女性。
そのサドな性格は美仁香をたまに困らせている。
・西園寺美仁香の父親。名称は無し。医者。
外科専門の医者。どうやって多重人格のデータを手に入れたかは謎だが、誰よりも家族を愛しているいい父親。
・西園寺透。西園寺家の一人目の子供で長男である。実は野球部のエース。
この人物の顔は所謂イケメンに分類され、女子からの支持が大きくモテるが、本人はその事に全く気づいていない。いつもクラスを盛り上げるムードメーカ。
・西園寺麗香。西園寺家の二人目の子供で長女である。帰宅部所属。
この人物の顔は綺麗に整っていてまるでアイドルのような顔つきだ。スタイルは胸以外はよろしい。
麗香はその美貌と優しい性格から男女問わず慕われている。
・西園寺豪三。西園寺家のお爺さん。武術家。
身長が低く、体重も軽くてガリガリな身体を持つお爺さん。しかし、合気道を数十年に渡って修行し、世界最強の座を手に入れた世界最強のお爺さん。そんなお爺さんの唯一の楽しみは孫である美仁香と組手する事だ。
実は、最初の美仁香との組手で50%程の実力を出し切っていた事を内緒にしている。
・九重有。美仁香と同じクラスで、美仁香とは友達だ。
最初に美仁香と出会った時、実は美仁香に見惚れていた男の子。それを恋とは知らずに美仁香と接している。
好きな事は、美仁香の八極拳の技を見る事。
・一文字ことみ。美仁香と同じクラス。九重有や美仁香とは友達の関係だ。
クラスでは人気者で、ムードメーカー。自分より小さい美仁香を気に入って密かに自分の妹にしたいと願う女の子。本人曰く、美仁香を抱きしめるのは至福を感じるそうだ。
・宮川綾と一ノ瀬歩美。今回、初登場した女の子達。美仁香と同じクラスで美仁香と一文字ことみとは友達だ。
ショートカットが似合う女の子達。それ以上でもそれ以下でもない女の子達なのだ。
・一之瀬愛と宮川由希。
麗香の同じクラスで、麗香とはお友達。
勉強会という名の雑談会を西園寺家にて集合という勝手に計画した二人は麗香に頼み、優しい性格を持った麗香はそれを了承。
そして、たまたま麗香の妹という美仁香を発見し、その可愛さから二人の胸はキュンキュンと母性本能を感じて、美仁香を可愛がる。
・大原大輔。
美仁香達が住んでいる地域の交番にて勤務。
勘違いだが、合気道を使える美仁香を気に入っている爽やかイケメンのオジサン。
・安藤隼。
大原大輔と同じ交番にて勤務している美男子。そのイケメンの顔で四十代の主婦達を翻弄する。
好きな言葉は、努力、前向き、根性
嫌いな言葉は、諦め、後ろ向き、絶望
・橘 菜々子。
大原大輔や安藤隼と同じ交番にて勤務しているグラマーな美人。
その美しさで世の男性達を翻弄し、告白してくる男性達を次々と玉砕。その数は数え切れないという。
今度やってみたい事は、美仁香と一緒にどこかにお出かけする事らしい。
ちなみに、橘菜々子ファンクラブがひっそりとオッサン達によって出来ていて、オッサン達が陰ながら応援しているのを菜々子は知らない。
まだまだ登場人物が多くなるかもしれませんが、今後ともよろしくお願いします。




