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見えざる地、勘太とケン太の覗き見冒険録  作者: 田舎娘


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10/10

 10 カイジンの応援

 ブラウニーのおかげでカイジンのマジックバッグは見つかった。しかし、使用方法がわからない。

 カンタは、ブラウニーにもマジックバッグの使用方法を聞いている。

「パタパタ。」

 当然ながら、ブラウニーの言うことがわからない。

「マジックバッグの取り扱い説明書がなんで無いんだ。不親切だよな。」

 ケンタもブラウニーも応えない。


「思い出せ、オレ。異世界小説のマジックバッグは・・・。そうか、必要なものを思い浮かべてた。」

 こっちであっちの考えがあて当てはまるのか?でも、

「まず、ケンタ用にするか。」

 カンタの独り言にケンタが反応する。


「ケンタ用品、犬用品。」

 出ない。ケンタの祖先の名前は知らない、それなら、

「ケンタのご先祖様の使っていたもの。」

 リストが出てきた。

「やったー。これで楽になる。」

 ケンタ用は、それほど量が無かった。一気に袋から出してみた。そしたら、ケンタが一つ一つ匂いを確かめいくつかを抱えてしまった。

「ケンタ、取り合えず、他はしまうぞ。」

「ワン。」


「次は、ブラウニー用品だな。」

 ブラウニーが嬉しそうに寄ってきた。だが、残念なことに小さな筒状の同じ物が5個入っていただけだった。

「ブラウニー、これしかなかった。ごめんな。」

 しかし、ブラウニーは涙している。きっと大切な物だろう。

「持ってていいぞ。」

 ブラウニーは嬉しそうだ。一つ一つ確認している。そして、2個残った。

「もしかして、ブーちゃんとラーちゃんの物か。」

「ワンワン。」

 そのようだ。あっちに持って行っても大丈夫だろうか?


 それからは、全員で空の部屋の家具を選んだ。2階の広い部屋はカンタの寝室にする。だから、カンタの意見優先だ。隣はケンタの意見優先。1階の玄関すぐは、ブラウニーの意見優先にした。見事、調和の無い各部屋が出来上がった。

「これも個性だよな。」

「ワンワン。」

「パタパタ。」×3

 皆んな、満足で納得だ。


 マジックバッグの中には、戦闘用の剣や防具もあったが、

「俺は、戦闘なんぞできないぞ。バッグに封印だ。」

「ワンワンワン。」

 ケンタは不服らしい。だから、考え直した。

「ここは異世界だ。何が起こるかわからないよな。一応自分の身は守れるように剣とか習ってもいいのかも。」

「ワン。」

「まあ、危なくなったら、あっちに避難だな。」

「ワン。ワ~ン。」


 キッチンも整えた。火も水も出し方は不明だが、形だけは申し分ない。そして、キッチンには、裏山や畑で採った野菜と果物が並んでいる。

「暗くなる前に、腹ごしらえでもするか。ここの電気はどうなってるのかなあ。ああ、覚えないといけないことがいっぱいだ~。」

「ワンワン。」


 火は使えないが、新鮮な野菜とフルーツで腹いっぱいだ。ケンタもブラウニーも満足したらしい。

 かなり早いが、2階で寝ることにした。ケンタは当然のようについてくる。ブラウニーたちは、勝手に飛び周っている。自由に飛び周ってくれ。


 寝室には、ベットも置いた。布団もあったのでそれもだ。1000年前でもふかふかだ。マジックバッグは、時間停止のようだ。異世界、あるあるだな。それにカイジンの使った物だろうし、嫌悪感は無い。

 ケンタは、マジックバッグに入っていたクッションらしき物の上でご満悦だ。お気に入りのようだ。


 寝る前に、マジックバッグで試さなかったことを思い出した。

「ケンタ、俺用ってあるかな。」

「ワンワン。」

 試してみた。有った。一枚の紙きれだ。


『ガンバレ。』


「何じゃ、これ。」

「ワーン。ワーン。」






読んでいただいて、ありがとうございます。

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