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見えざる地、勘太とケン太の覗き見冒険録  作者: 田舎娘


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  1 勘太とケン太の現状報告

「じいちゃんの飼っていた犬が新種だった。でも、なんだか、おかしい????????」の異世界編です。ケン太頼りの勘太が異世界をソ~と覗き見に行きます。どうなるのか?


 俺は、日吉 勘太。ある事情でじいちゃんの家と裏山を相続したんだ。相続の条件が、一年間じいちゃんちでじいちゃんの犬と一緒に暮らすことだったんだ。

 そして俺と一緒にいるのが、その犬のケン太だ。ケン太は賢い犬なんだ。今では、俺の唯一無二の相棒だ。俺の言葉も理解してるんだ。「ワンワンワン。」のワン×3は否定の返事なんだ。賢いだろう。


 じいちゃんちは元々ばあちゃんの生家で伊勢家と言って、俺で123代目になるんだ。アッ、じいちゃんは入ってないよ。伊勢家の血は入ってないからね。ただ、伊勢家のお墓が行方不明だったんだけど、裏山で発見したんだ。


 発見する過程で、伊勢家のルーツがわかったんだ。俺のご先祖様って、裏山のお社に宿っていた神様と見えざる地から来た魔法使いだったんだ。見えざる地は、異世界だったんだよ。俺って、神と異世界人の末裔だったんだよ。驚きだよね。俺は、散々悩んだけどさ、事実なら認めるしかないだろ。それに、俺んち、じいちゃんちね。俺んちには、妖精のブラウニーが居るんだ。もう、観念するしかないよね。


 それに、裏山は伊勢家の血筋が受け継ぐ限り恩恵が受けられるんだよ。家の野菜とか果物は、物凄く美味しいんだ。湧水も沸いてて、これが美味しいんだ。湧水で入れた珈琲が美味しいこと、美味しいこと。一度飲みに来てくれ。ご招待するよ。

 ただ、伊勢家以外の手に渡ったら、裏山はただの山になるんだそうだ。今のところ、俺は手放す気はないけどね。


 それだけじゃあないんだ。裏山には、異世界の扉があるんだ。ある鍵を持つ者しか行き来ができないらしいけど。鍵はあるんだな、俺とケン太の二本。ケン太の鍵はお社の神様の鍵だ。俺のは、伊勢家の初代様の鍵だ。この初代様が異世界人で、神様の旦那様。名前は、カイジン。で、日本名が伊勢(イセ) 界人(カイジン)なんだ。


 もう、俺の頭はパンク寸前だったさ。それを救ってくれたのが、ケン太さ。ケン太は初代様と共に見えざる地から来た魔物だったんだよ。ケンタの祖先ね。俺と同じってわけだ。

 ブラウニーは、いつの間にか扉を超えて家に住み付いたらしい。ブラウニーは、お掃除ロボと仲良しなんだ。でも、ブラウニーは、寿命が無いらしい。だから、すっごく長生きなんだって。


 昔は、異世界の扉は他にもあったらしいが、今は裏山だけだって。

 異世界は、魔法もあるらしい。

 扉を永遠に閉める方法も教わった。何より、鍵を持たない者や魔物は、湧水が湧いてるところから家の方には来られないらしい。


 臆病な俺でも、心躍るわけよ。

 行くっきゃないだろう。でも、迷ったよ。でも、ケン太がいる。俺一人じゃあ行けないかも。


 結局、行くことにしたんだ。

 これは、勘太とケン太の異世界の覗き見だね。怖いことはしないもの。怖いことがあったら、すぐ逃げることにしているからね。


 これから、行くんだ。

「ケン太、行くぞ。」

「ワンワン。」




読んでいただいて、ありがとうございます。

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