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Log:集う人。

Log:集う人。


SEAL防衛部隊――訓練所。

そこでも、スラムから発信されている放送が流れていた。


『私は論理を交わすことには自信があるんだ。ぜひ、君自身の言葉を聞かせてほしい』


「…………」


長谷部は訓練の手を止め、モニターを見上げていた。

その隣では、間宮も黙って画面を見つめている。

映っているのはナズナだった。


危険人物として警告を出され、テロリストとして捕縛命令まで出されたはずの女が、SEALの公式放送を使って堂々と異議を申し立てている。

しかも、逃げるどころか――自分をここまで追い詰めた相手に、直接会って話したいと言っていた。


「……ナズナちゃん、ちょっと怒ってない?」


間宮が呟いた。


「うん。女の勘だけどこれは怒ってるよ……」


長谷部は短く答えた。

けれど、その視線は画面から離れない。

そこに映るナズナの姿を見て、安心したわけではなかった。

むしろ逆だった。


「間宮」

「なんだ?」

「これ――私たちも、協力できないかな?」


間宮は僅かに眉を寄せた。

「協力ってなに……今、ナズナちゃんはスラムにいるんだぜ? 俺達にできることなんてあるか?」

「じゃあ、応援メッセージ送っちゃう?」

「は? 応援メッセージってなに」

「頑張れナズナちゃん! 負けるなナズナちゃん! 私たちはいつでも味方だよ! みたいな」

「……急にファンクラブみたいになったな」

「いいじゃん。こういう時こそ応援って大事でしょ?」

「いや、まあ……気持ちは分かるけど」


間宮はもう一度モニターを見上げた。

画面の中では、ナズナがいつもの無表情で質問に答えている。


「……ナズナちゃんって、応援メッセージもらって喜ぶタイプか~?」

「たぶん三秒くらい考えてから、『応援によって私の成功率が変動するとは考えにくいが、君たちの意図は理解した。ありがとう』とか言うんだよ。」


長谷部はナズナの淡々とした口調を真似ながら、得意げに言った。


「あー……」

間宮は妙に納得した。


「言いそう」


「でしょ? でもきっと嬉しいから少し口元が緩んでるんだよ。私はよく見てるんだよ」


長谷部は少し得意げに笑うと端末を取り出し、慣れた手つきで操作を始めた。

カタカタと軽快な音を響かせながら、桐生とナズナを含めた四人だけの専用回線を開く。


「ああ~、良かった! ナズナちゃん、この回線も切っちゃったかと思ってたけど、まだ繋がってるよ~! 嬉しい! これって親友ってことじゃない?」


──────────────────────────


> OPEN CHANNEL : SEAL-PRV-04


AUTH.....................OK

ENCRYPTION...............ACTIVE

MEMBER LINK..............4/4


01 : KIRYU [ONLINE]

02 : NAZUNA [ONLINE]

03 : MAMIYA [ONLINE]

04 : HASEBE [ONLINE]


──────────────────────────


[HASEBE] >> ナズナちゃん! SEALの放送見たよ~!

[HASEBE] >> 頑張れー!!

[HASEBE] >> 私たちはいつでも味方だからね!


[MAMIYA] >> 俺も応援しているぞ! 桐生によろしく。


[HASEBE] >> そうだ! 桐生にもよろしくね!


[MAMIYA] >> なにか協力できることはあるか?


[SYSTEM] >> NAZUNA : READ


[SYSTEM] >> WAITING FOR RESPONSE...


[NAZUNA] >> 応援によって私の成功率が変動するとは考えにくい。

[NAZUNA] >> だが、君たちの意図は理解した。ありがとう。


[HASEBE] >> ほら!!!!!!!!!!

[HASEBE] >> 間宮!!!!!言った通り!!!!!!


[MAMIYA] >> うるさい

[MAMIYA] >> というか本人に見えてるぞ


[HASEBE] >> ナズナちゃん今ちょっと嬉しい?


[NAZUNA] >> ノーコメント。


[HASEBE] >> ズッ友☆( *´艸`)キャー


[NAZUNA] >> 一つ、君たちに協力を求めたい。

[NAZUNA] >> ただし、私の指示に従うかどうかは君たちに任せる。


[MAMIYA] >> 内容は?


[HASEBE] >> やるよ!(゜∀゜)


[MAMIYA] >> お前は内容を聞いてから返事しろ(ꐦ°᷄д°᷅)オィ


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