第二話 レッツゴーフランク王国
【プロイセン王視点】
娘のルイーゼが卓球という競技にて、炎の魔猫と呼ばれ恐れられるチワワヘルハウンドを屈服させた。
災厄の魔猫と呼ばれるスコティッシュケルベロスに続き、本当に凄い娘だ。
ワシも大興奮を抑えきれない。
「陛下!陛下はいらっしゃいますか!至急の案件にて!フランク王国にて、見たこともない巨大カエルの魔物とカエルの魔物の群れが侵攻!フランク王国の雷神と風神が善戦しているそうですが人的被害は甚大!至急、救援求むとのこと!」
あの声は、今日の政務を任せていたダンプ大臣の声か。
にしてもフランク王国が魔物の再侵攻に遭うとは、魔王はどうあっても敵対する国々を滅ぼしたいようだな。
それに雷神と風神が揃っていながら、善戦止まりで、人的被害が甚大とは…もはや一刻の猶予も無いと言えるか。
「余はここだダンプ大臣。フランク王国の救援要請、承知したと使者の方に伝えよ」
「はっ!」
「ビスマルクダンジョンのオーナーは居るか!」
【ラルク視点】
プロイセン王、もしかして僕を呼んでる?
これ行かないとダメなやつだよね。
「坊ちゃまはこちらに。要件は私が伺って参ります。メアリー、護衛は任せましたよ」
「フン。堅物眼鏡がカッコつけやがって。しゃあねぇな。じゃなかった。お任せくださいローザ様」
もう良いよメアリー、無理しないで。
元ヤンキーだよね多分。
それもかなり拳で暴れた方の…。
【ローザ視点】
坊ちゃまを呼び付けるとは、一国の王だとしても無礼に程があります。
お客様だから我慢しておりましたが坊ちゃまは貴方の臣下では無いと伝える必要がありますね。
「坊ちゃまに何の御用ですかプロイセン王?」
「このようなことを頼むのは、自己中だと重々承知しているが、我が国の冒険者を安全にフランク王国へと送るため、このダンジョンをフランク王国へと向かわせていただきたい!」
「えぇ、自己中ですね。1つプロイセン王に言いたい。坊ちゃまは、この国の都合の良い駒ではありませんよ。血の通われた立派な御方で、私が生涯をかけて仕えるべき主です。その危ない提案を引き受けたとして、我らにどのような見返りがあるのです?」
「見返りはない…。だが、ワシとしてもこうして頭を下げることしかできん。大事な兵を1番効率よく安全にフランク王国へ送る方法が目の前にあるのだから」
「そうですか…では…お受けしましょう。我が主ならそう言うと思いますので」
「かたじけない!ローザ殿」
これで、良かったのでしょう。
私が断りでもすれば坊ちゃまは、直ぐにここに来て受けると言うでしょう。
心根が真っ直ぐで困ってる人は見捨てられない。
そういう坊ちゃまが私は好きなのですから。
しかし、巨大カエルにカエルの群れですか。
一度、長い舌で喰われれば一巻の終わりでしょう。
こちらも救援部隊に同行する以上、対策を立てなくてはなりませんね。
【ラルク視点】
ローザはプロイセン王の提案を断ると思った。
だから、こうして飛び出す準備をしていた。
でも、提案を受けた。
僕ならそう言うと判断してくれたのだろう。
流石、僕の専属執事長だ。
巨大カエルにカエルの群れか。
カエルの天敵で有名なのは蛇だよね。
ん?
黛先生のギフトって確か『蛇の遣い』だっけ?
あの大蛇、確かサーペントだっけ?
無双できるのでは?
いやいや、異世界のカエルも蛇が天敵とは限らないし。
他の天敵だと鳥?
僕の魔物生成で鳥の魔物を作って、黛先生の蛇と救援に向かう冒険者たちを援護するのが良いかな?
いやいや、鳥が天敵かどうかもわからないし。
どうしたら良いんだ?
【メアリー視点】
坊ちゃまが飛び出さなくて良かった。
飛び出してたら堅物眼鏡…ゴホン。
ローザ様に何を言われたか。
にしても最近、血の気の多いことばかりで、言葉遣いが粗暴だった時に戻りつつありいけません。
お優しい坊ちゃまに私の素は、刺激が強すぎますから。
まぁ、磨き抜いてきた拳のおかげで、坊ちゃまの護衛ができると思えば、悪いことばかりでもありませんし。
にしてもカエルの群れですか…まぁ気持ち悪いゾンビの群れよりはマシでしょう。
血は緑色なのでしょうか?
【ラルク視点】
「皆、集まってもらってごめんね」
「御主人様のお呼びとあれば」
「そうだぜラルク…じゃなかった。御主人様に仕える身として光栄の極みです」
あ、委員長とユウは、僕のメイドの設定でずっと行くんだ。
まぁ、そっちが良いなら良いけど。
「にしてもまたフランク王国が襲われるとはな。何というか、あの国の王様はまともなんだが皇子って奴がクソだからな」
「あぁ、あの残念イケメンね。同じ人間を上と下で判断して、私たちを即座に捨て駒扱いしてきたクソね」
ホプキンスも黛先生もフランク王国の皇子とやらに良い感情を持ってないみたいだ。
まぁ、2人がこれだけ嫌悪感を示すということは、皇子として甘やかされて育ったボンボンなんだろう仕方ない。
それに普段は優しくて温厚な黛先生が毒吐くぐらいのクズみたいだ。
「相手がカエルの群れみたいなんだけど黛先生の蛇さんたちなら何とかできます?」
「うーん。ラルク君の頼みだし何とかできると言いたいところなんだけど。私たちの世界と同じでこちらの世界のカエルも蛇が苦手なのかしら?」
「うーん、そこなんですよね。僕も鳥の魔物を作って、様子を見ようとは思ってるんですけど」
「あぁ、成程。お得意様を守るためにラルク君も使役の魔物を使って、援護するつもりなのね。そういうことなら私も協力するわ。苦手じゃなかったとしてもうちのヤマちゃんが押し負けることはないと思うし」
「カエルぐらい殴り飛ばせば良いだろ。アタイに任せな。あ!失礼しました。坊ちゃまの鳥の魔物と共に偵察するのは私にお任せください。カエルの1匹や二匹、粉々に砕いてみせます」
僕はあんまり仲間たちは外に出てほしくないなぁ。
だって、カエルだもん…舌長そうだし。
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それでは、次回もお楽しみに〜




