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異世界転移に巻き込まれた坊ちゃま好きたちによる坊ちゃまを最強に育てる異世界開拓  作者: 揚惇命
第三章 プロイセン王国

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第十一話 再会

【ラルク視点】


 この日のビスマルクダンジョンも忙しかった。

 アミューズメントエリア目当ての家族連れ客が増え、今までは防犯の観点から飯屋が閉まってから宿屋兼アミューズメントエリアを開放していたのだが宿とは切り離す方向で、防犯の件も猫宮さんのお陰で、もう1匹頼もしいのが来てくれたことで、行けるだろうと踏んだんだけれど。


「パパ、スライムのぬいぐるみが欲しい!」


「よーし可愛い娘のためにパパ頑張っちゃうぞ」


 一台では順番待ちが多くなることを予想して10台にまで増やしたのだが。


「おい!お前、さっきからどんだけやってんだよ!早く代われ!」


 このようにそれでも列を成すお客様が後を絶えず回数を1回と5回と10回にしたのも裏目に出て、イライラするお客様が出てきてしまった。

 直ぐに台を増設して、対応したんだけど。


「あぁ!ざけんじゃねぇぞ!このクソアームがよぉ!」


「ひっパパ、あの人怖いよ」


「あぁ、絡まれないように別のところに行こうか?」


「う、うん」


 今度は激しく台パンする迷惑客のせいで、子供というターゲット層に逃げられる始末。

 これの解決に僕は何を思ったかカジノを作れば良いじゃんと皆んなの仕事を余計に増やす始末。

 うん、このままだとブラック過ぎて皆んなから反乱を起こされちゃうな僕。


「台パンをする迷惑客の対応なんて簡単ですよダンジョンマスター様ぁ。殺しちゃえば良いのです!」


 僕の隣にいる迷惑兎さん、お願いだからそういう物騒なことは言わないで。

 そんなこんなで1日が終わり、反省会を開いている。


「坊ちゃま、勢いでカジノを作ったのは大間違いです!破産するお客様が出たらどうするんですか?」


「ローザ、ごめんなさい」


「か、可愛い♡ゴホン。まぁ過ぎてしまったことはしょうがありません。カジノで破産者を出さずお客様が損しないように調整するしかないですね」


 まぁ、そうだよね普通はギャンブルって胴元が儲かるように設定されてるんだけど、ここはお客様の方にも得があるように調整だよね。


「まぁ堅物眼鏡の言う通り、カジノを作ったのは時期尚早でしたかと。カジノが出来たからと台パンするお客様が居なくなったわけではありませんから明確なルール作りが必要かと思います」


「色ボケメイドに同意するのは癪ですが速やかなルール作りは必要です」


 うん、というか異世界に来てからローザもメアリーもなんかバチバチしてない?

 仲良くね。

 ルールか…。


「台パンしたお客様は次からアミューズメントエリア出禁とか?」


「流石、坊ちゃまです。彼らはカジノに流れなかったことからもUFOキャッチャー目当てなのは明らかです。出禁にされてまで台パンしようとはしないでしょう」


「チッ堅物眼鏡に全部言われて癪ですが坊ちゃまの意見に賛成です」


 2人も納得してくれたし、これをルールに。


「坊ちゃんがそんなに困ってるなら台パンして子供を怖がらせたら料理屋も出禁で、ただでさえ人手不足なところ、そういう迷惑客の面倒までは」


「ホプキンスの言う通りだね。みんなに迷惑ばっかかけて申し訳ない。当主として相応しくないかもしれないけどこれからも支えてくれると嬉しい」


「ラルク君は気張りすぎにゃ。もっと頼って欲しいにゃ。必要なら警備猫をスコッティちゃんに連れてきてもらうにゃんよ」


「そうよラルク君。言ってくれたら先生が大量の蛇ちゃん達で脅してあげるのに」


 2人とも考え方が物騒じゃない?

 猫宮さんは、言うこと聞かないなら警備猫で叩き出すってことだし。

 黛先生のは、まさか毒殺じゃないよね?

 あくまで、痺れさせるだけだよね?

 怖くて、頼れないよ。


「う、うん。その時は宜しくね」


 後にこの言葉を後悔する日が…。

 翌日、新しいルールでオープンしたアミューズメントエリアは、昨日の台パンが嘘のように静かになった。

 子供達の笑顔も見られて、やっぱりアミューズメントエリアはこうじゃないと。

 あれっ?

 この音は、車の音?

 勇者召喚で呼ばれた人のカチコミ!?

 僕は直ぐに兎のキャロットに意識を移すとホプキンス達の営む料理屋へとやってきた。


「頼もう!美味しい食事のあるダンジョンとはここのことだろうか!」


「あれっユウ?」


「俺をその名で呼んで良いのは1人だけだ。というか兎が喋った!?」


「ごめんごめん僕だよラルク=フォン=ビスマルク」


 僕は兎の状態で胸を張って盛大に自己紹介した。


「あぁ、ラルクか。って、どうして兎になっちまったんだよぉ〜」


 いや、抱き付かないで、どさくさに紛れてもふもふしないで。


「どうしたの伝通君。外まで聞こえているわよ」


 あれは渡会さんだな。


「おっす委員長。見ろよラルクが兎に」


 いやいや、どういう紹介してるんだよユウ!


「えっ?ラルク君なの!?」


「う、うん。こんな姿でごめんね。久しぶり。無事で良かったよ渡会さん」


「こ、こちらこそ。王城で会って以来だね。ラルク君の『ギフト』は『変身』なの?」


「ちょっとここでは」


「訳アリなのね。わかったわ」


 この後も懐かしいクラスメイト達と再会し、皆んなにダンジョン内を案内することになった。

 ここまで、お読みくださりありがとうございます。

 少しでも続きが気になると思っていただけましたら評価・良いねしてくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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