↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
9/30

4

 すでに町の明かりが点き始めた都の夜空には、丸い黄色い十六夜月が浮かんでいた。月明かりに照らされて、雲は灰色になり、幾層にも重なって、紺色の夜雲が浮かんでいる。

「来たか?」

 反り橋のたもとの柳木の陰に、橋を通る人を見守って頭中将と忠義は隠れていた。

「まだですね」

 もうすぐ夜警が出てくる時間になるが、今夜のひとときで、意中の人を見納めたい気持ちを持っている。気に入らなければ、あちこち、華やぐ女たちにその足で向かうつもりでいるのだ。

「若様、あの方たちは、それらしき女の二人連れが、あの方たちでないですか?」

「どうれ」

 頭中将は、柳の木の枝葉が揺れる向こうから、歩いてくる女の二人連れを見て、目の色を変えた。

「ほう、これは噂通りの姫君。美しい。まるで、天女のような」

「確かに、貧しい家に暮らす姫君の、野性的な魅力があるというか」

「あのような姫君は見たことがない。おい、忠義、あの姫を、私の手元に連れてくるぞ」

「どうするのですか?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。