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第五話 天然は癒しだけじゃすみません

「キミだって危ないでしょ!」


 いったいぜったい、なにをしているんだ!

 僕はぎょっとする。

 だってだって、ミランスが1メートル越えのネコをもっているんだよ!?

 おかしいよ!


「レンさん、わたしのこと心配してくれているんですか!?」


 ミランスが目をキラキラさせて僕を見た。

 いや、心配したけど、


「今はそれどころじゃないでしょ!」


 能天気な性格にもほどがあるよ!

 僕がこんなに睨み付けているのに


「そう言われましても、あのレンさんがわたしのことを心配していたなんて嬉しいことですよぉ。もしかしてツンデレさんですか!? いやぁ~、かわいいとこもありますねー」


 なんて頬を赤らませるミランス。

 おいおい、キミ勇者じゃないの?

 もーちょっと危機感もったらどうなの!

 っていうかあのレンさんってなに?

 それと、僕はツンデレじゃないし!

 はぁ……、ツッコミ疲れたよ……。


「にゃぁぁぁぁ!」

 

 言い合いしているとミランスが持っていたネコが僕たちを怒鳴りつけた。


「おい! お前ら俺のこと忘れて夫婦漫才するにゃぁぁ!」


「「夫婦漫才なんてしてませぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!」」


「……ということは、俺のことは忘れていたんだにゃ?」


 ネコはニンマリ。

 ……言い返せないから悔しい。

 っていうか、


「……ネコがしゃべった!?」


 僕の言葉にネコは呆れ顔。


「反応オッソいにゃ。理解速度カメか!」


「ネコさん! 違います!」


 ミランスが大声で反論した。

 もしかして、僕のことかばってくれてる?


「レンさんはカメなんかじゃありません! ………………レンさんは理解速度カタツムリです!」


 おいぃぃぃぃぃぃぃ!

 堂々とけなすなぁぁぁぁぁぁ!

 僕の期待を返せ!

 そんな僕を見てネコはクツクツ笑った。


「お前らと話していると笑えてくるにゃ」


 ……僕をミランスと同類にしてほしくないなぁ(ボソッ)。


「茶番はおいておきます! ところでネコさん、あなたはなにをしに来たんですか?」


 ミランスの手をスルリと抜けたネコはフンと鼻をならした。


「俺はにゃ、ここにいる小娘と同じく異世界のネコにゃ!」


 どうりでネコのくせに日本語がしゃべれるわけだ。

 うなずけるよ。


「ネコさん、わたしは自己紹介を頼んでいませんよ?」


 The正論。

 ミランスの言葉にネコは不機嫌そうにする。


「うるせーにゃ。まぁいいにゃ、よく聞いてるにゃんよ? 俺はこれから………………………世界征服をするにゃ!」


 SE・KA・I・SE・I・HU・KU?

 …………………は?

 ドーユーコトデアリマショウ?

 僕の聞き間違えかな?

 もう一度耳の穴をかっぽじって聞こうかな。


「ワンモアタイムプリーズ」


「だーかーらーっ! 俺は………………………世界征服をするにゃ!」


 世界征服?

 このネコが???

 思わずミランスと顔をあわせる。

 さすがのミランスも不思議そうな表情。

 そりゃ、そうだよね!?

 こんなネコが世界征服って……、ムリムリ(ヾノ・ω・`)


「おい! お前らまさか俺が世界征服実現不可能だと思ってにゃいよにゃ?」


「「バリバリ思ってまーす☆」」


 僕&ミランスの即答。

 カッチーンという音がネコから聞こえたのは気のせいかな?

 ……いや、気のせいじゃなさそう。


「ふざけるにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 キーン

 耳鳴りがっ…………。

 でも、ネコの怒りはおさまらない。


「お前らぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


「ちょっ! 落ち着いたらどう? 怒りは寿命を縮めるらしいよ」


「黙れにゃ! 怒らしたのはおめぇらにゃ!」


 これ、ケッコーヤバイ感じ!?


「ネコさん……。ごめんなさい」


 ミランスが素直に頭を下げる。

 さすが、ミランスだ!

 純粋最高!


「つい本音を言ってしまいました! ホントーにごめんなさい!」


 ミランスが頭を下げる。

 さすがミランスだぁぁぁぁぁぁっ!

 キミは怒らせる天才だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(阿鼻叫喚)。

 純粋最悪!


「お前! お前! お前! お前! お前! お前! よくもそんにゃことをぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」


 あーあ、火に油を注いじゃってる。


「お前は俺が殺すランキング1位決定にゃぁ!」


「えぇーっ! そんなぁー」


 びしぃーっと指を向けられたミランス。

 御愁傷様です。


「わたしよりも、この学校のほうが極悪だと思いまーす」


 ………え?


「なぜなら…………………………、ネコさんを歓迎していないからです!」


 いやいや! ネコを歓迎している学校なんて聞いたことないよ?

 ねぇ、ネコもそうおも………、

 

「確かにそうにゃんね」


 うそーん!


「この学校ごと殺そうかにゃ」


 いまサラッとトンデモ発言した!?

 ウソ……だよ……ね?

 

「よし、実行にゃ!」


「「えぇぇぇぇぇ!!!」」


 廊下を駆け抜けていくネコ。


「どどどどどどうします?」


「こっちのセリフー!」


 ガタガタと震えるミランス。

 おいおい………。キミが余計なこと言ったからでしょ。

 心の中でツッコミをいれているとミランスがポンッと手を叩いた。


「では、レンさんは生徒全員を学校から出してください!」


「え?」


「わたしはネコさんを追いかけます!」


「え?」


「お願いしまぁす」


 すでに走り出しているミランス。

 ……僕だって走り出しているけど。

 

ミランス大荒れの話でした。

そして謝罪!

投稿が、か・な・り! 遅れましたぁ。スミマセン。

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