No19 チュウカイニン
「はじめまして、私仲介人をしておりますダイタルと申します。
よろしくお願いします。」
「どうも、ハルと申します」
中年の男が胸に手を当て挨拶をしたのでそれに合わせて挨拶を返した。
このやり方は仲良くなった大きなタマネギ亭で教えてもらったやり方だ
この世界では日本的な頭を下げて挨拶をするのは身分の低い者がが目上にする
挨拶の仕方だということだった、なので基本的には胸に手を当てて挨拶するそうだ。
「それでは、こちらの部屋でお話させて頂いてもよろしいですか?」
受付の人と別れてダイタルに二階の商談用の部屋に案内された
部屋は中央にテーブルがあり対面で2対のイスがある部屋だった
奥の席に案内されて席につきダイタルは話を始めた。
「それでは、魔法品をオークションに出品したいと言うことで
お話をお伺いしていますがよろしかったでしょうか?」
「はい、そうです。」
と言って、剣と短剣を出してみせた。
「この二つの概ねの相場を教えて頂いてもいいですか?」
「かしこまりました。」
ダイタルはポケットから眼鏡ケースを取り出し片眼鏡を装着した
「万物の識よ、我の言葉に応じてその力を示せ
・・・
うーん、なるほど確かどちらもなかなかの一品ですね」
「火蜥蜴の爪は人気のブロードソードタイプですね。
魔法を二つも備えてあるのはかなり珍しいです、ただ加護は1つと残念ですが
その力は強く人気のあるもの種類ですね。
出品してみないとわかりませんが、騎士や熟練の冒険者たちならば
競って入札して頂けるのではないでしょうか?
相場的には白金6枚以上を期待しております。
次に次元狼の牙ですが加護と相性の良さそうなダガーですね、
時空移動という稀有な魔法ですし、ダガーに回避の加護は大変にいいですね。
貴族やお金持ちの方は護身用に持ちたくなるものだと思います。
こちらも出品してみなければわかりませんが白金8枚は固そうですね」
最初の武器屋よりも高い評価に心が躍った
「なるほど結構いい値段になるのですね」
「はい、これだけ良い物はめったにお目にかかれるものではないです
次の魔法品のオークションまで7日あるのでその間に情報も流させて頂きます
そうすることで値段の方も高くなるでしょう。
それでは、手数料の方をお話させて頂いてもよろしいでしょうか?」
「お願いします。」
「落札額の一割をギルドと私の方で手数料として頂きます。
また、最低落札価格の1割を保証金として預からせて頂くことになります。」
「保証金はご用意できそうにありませんが低価格からしか開始できませんか?」
「それでしたらこれだけよい品ですので私のほうが立替えて出品させて頂きます。
元々保証金は落札されると返還されますので・・・」
「そうですか、ありがとうございます。」
「いえいえ、では商品はどういたしましょうか?今お預かりさせて頂くか
見本市が前日にありますのでオークション二日前にお預かりすることも可能です」
「では、今日預けさせて頂きます。」
「かしこまりました。それでは後ほど契約魔法を持ってきます。」
「ところで、今日はオークションはしているのですか?」
「ええ、今日は奴隷のオークション当日となっております。」
「へー、オークションの雰囲気を見てみたいのですが見学ってできるんですか?」
きっと、いやらしい表情で聞いたのだろう
ダイタルは若い俺にやさしい表情で答えてくれる。
「もちろん、可能でございます。
ただ、入場料銀貨1枚はかかりますが・・・
それにお若いハル様のご期待にそえるないと思いますよ
それでもよければ、ご案内しますが?」
「では、後学のためにお願いします」
「では、こちらに・・・」
それを聞いたダイタルは席を立ち応接室のドアを開けてくれる。




