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合同テニス部の距離は近くなりすぎた  作者: 綿ダッコ
第4章〜引き換えるもの〜

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第53話  パートナーとして

 「じゃあ、お疲れ様」


 次の日、部活を終えた央崎たちは片付けをしていた。


「…………なぁ、蓮香」


「どうしたの?」


「…………俺、大会が終わったらライバルって言ったやろ?」


「うん、言ってたね」


「その…………ウソかもしれん」


「ウソって…………どういうこと?」


 やっぱり、この気持ちはライバルとしてじゃない。…………好きな人としてだ。


「…………俺、蓮香のことが好きだ!!」


「え…………!?」


 山志那は、突然の出来事に動くことが出来なかった。


「全国大会の前の夜、励ましてくれたとき、肩から重たいものが抜けていったんや。試合中も自分の気持ちに負けそうになって応援してくれたとき、勝手に体が動いた。全国大会の時だけじゃない。それ以前の大会からも同じやった。それで…………気持ちを整理したときに、ライバルに対してじゃないなって。好きな人としての気持ちだったんだなって…………」


「…………私も、珀多のことが好き。最初は、絶対にないって思ってたけど、珀多が季楽坂さんと居ると、どうしても腹立たしくなって…………それ以前に、仲良くなる前から、不思議な気持ちにはなってたの」


 央崎と山志那は、テニスコートの真ん中で、見つめ合っていた。


「…………蓮香、次こそは2人で優勝しよう。今回支えてくれた分、パートナーとして彼氏として、支える」


「…………珀多」


――ガバッ


 山志那は、勢いよく央崎に抱きついた。


「…………もちろん!!」

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