#13 避難場所のレクイエム
ご愛読ありがとうございます
約一ヶ月ぶりの更新ですね……
三月と日溜は何とか戦場に間に合う……無能者の三月が戦場にきてなにができるのか……
「はぁ……まぁ時間までは、相手してやるよ」
侵入者は、余裕を含んだ表情で言う。
――数分前
「……何千郷姉さん見失ってんですか!」
三月が声を張り上げて言う。
「いや…ぁえっと……すいません……」
日溜はしょんぼりして表情で言う。
「日溜先生が校長室飛び出すから学園長から場所聞きそびれたじゃないですか…… それに千郷姉さんの様子をみるに余裕も無さそうです、急いで情報集めて向かいましょう」
「はい…… でしたら職員室の先生は殆どが生徒の避難誘導に出されているでしょうから一度避難場所に向かうべきかと」
三月は日溜の提案に乗ることにする。
「……分かりましよ、早く向かいましょう」
三月と日溜は避難書へ向かう。
「ここが避難所ですか」
避難所はとてつもなく広い体育館の様な場所で隣にある倉庫には食料を含む物資が大量に保管されているのが分かる、入り口付近では現在人が揃っているかの確認が、行われていた――
「うるさーーぁぁぁい! いいからそこをどけえぇ! 私は何が何でも校舎に向かうんだぁぁ」
「………」
三月にとって聞き慣れた声がそこにはあった。
「私の友達が、まだ校舎に残ってるんだ!!!」
「ちょっと、琴葉落ち着いて、心配なのは分かるけど、先生達と一緒にいてるから大丈夫だよ」
先生に抵抗しようとする琴葉を湊が押さえる。
三月はこう思った。『はずかしい……』っと――
「はぁ……琴葉」
「あ! みっちゃん!!」
琴葉は三月の腹に頭突きをする意気よいで飛び込んでくる。
「心配したんだぞーーコノコノ!」
「湊……大変だったろ」
「まぁな……三月今いったい何が起こっているんだ?」
三月は二人に耳打ちするようにして今までの状況を軽く説明する――
――そんな時、日溜は状況を確認して他の教員との連携を取り、情報を集める。
「今の状況は?」
「東校舎の北側にある林で戦闘が開始されているようです」
「ここからはやはり距離がありますか……」
日溜は三月を横目に考える――
(三月くんはここに置いていくべきでしょう、相手は推定Cランク以上、家族の危機なのですから連れて行ってあげたいのは山々ですが、教員として生徒を危険に晒すわけには行きません。)
「日溜先生!」
他の教員が日溜に話しかける。
「学園長先生は動けないのでしょうか」
「今は学園の結界を修復しています、今すぐの対処は不可能でしょう、私はそろそろ向かいます、生徒達を任せますね」
日溜は三月に何の話もせず避難場所を後にする、そして日溜は戦場へ向かおうとする。
「久々に能力をつかいますね……『発動』」
日溜の能力は【光合成】日中に太陽の光を集め込みそれを色々な形に使う事ができる、それこそ身体能力の向上や再生能力の向上、光を放つビームなんかも撃つことができる。
「よし……では行きます!」
日溜は能力を使用し、地面がえぐれる勢いでジャンプし飛行状態にはいる――
「足の裏からエネルギーを放出して飛行ですか……さっきのジャンプもそうですが、いったいどんな能力してるんですか……」
「……」
「……」
「えっ?あっ?! 三月くん?!何で普通に私の背中にひっついているんですか?!」
「先生なら僕の事置いていくだろうなと…… なのでひっつきました!」
「ちょっとまっ……! 二人の体重を支えた事なんてなぁっ!」
「「あっあっあーー!」」
二人は移動は出来たものの戦場より少し離れた場所で不時着するのだった――
現在にいたる――
三月は千郷の方へ視界を移す。
「千郷姉さん……腕!」
「あ……ちょっね、大丈夫だから今は目の前の敵にに集中し……て……うっ」
千郷は長時間による貧血で意識を落とす。
「はは! 委員長の身柄をこっちにわたしてよ悪いようにはしないからさ!」
「だれがそんなこと……!」
調子ずいた侵入者が口を開く。
「はぁ無能者に用は無いさっさと失せてよ、さっきの顔への一撃は忘れてあげるからさ」
「お前…!」
瞬間追撃のビームが身体能力を襲う。
「私の事をお忘れですか?」
「ちっ……そろそろ出てくるとは思っていたが……日溜……この学園で警戒するべき一人のお前の対策をしてこないとでも思ったか? 出てこい……!」
侵入者がそう言った瞬間――
「まぁ……そうですよね」
侵入者は一人では無く三人いた、残りの二人は千郷、三月、日溜を囲う様にして現れる。
現れた侵入者は手にライフルを持ち、仮面を付けてる。
(ここは林の中光が薄い場所では能力を幾分にしか発揮できない、それに……林の中である以上下手なビームは周りに引火してしまう……)
日溜は三月に耳打ちをして言う。
「私が千郷さんを引き受けます何とかして逃げる為の道を作り出します、三月くん、何とか時間稼ぎお願いできますか?」
「……まかせてください先生」
「どうかご武運を」
三月は正面の侵入者に自前のナイフを取り出す――
侵入者は左手を上に上げ、右手で三月に向けて銃を向ける、瞬間――
(これは視界が……歪む?、いや違う! 俺の周りの物が段々と消えていく……! 認識阻害の類の能力か……条件は)
「チッ……!」
三月持っていたナイフを正面に投付ける。
瞬間「キーン」と言う金属音が鳴り響く。
(ナイフが銃弾当たって逸れた……! なら早く林の裏に隠れないと……!)
三月は、全力で右にそれ走り始める、瞬間――
三月の体は何もない場所に身体をぶつける
(いっ……! 木?! まずい もうナイフは無い! 銃で撃たれ…?!)
その時
「……!? 世界が戻った?!」
(取り敢えず木の後ろに隠れないと! ……ナイフは何処に?……結構飛んでるな……)
三月からナイフまでの距離は七メートルほど先にある木のふもとにまで飛ばされていた。
侵入者は苛立ちと微かな称賛を含んだ様子で三月に話しかける。
「……やるじゃないか……ナイフを投げ銃弾を防ぐ、……だが所詮は無能者、唯一の武器を捨てるなんてとんだバカだな」
「そうか? ある物は全て武器だと、教わったんだが……」
三月はその場に落ちていた石を拾い上げ、隠れている木を盾にしつつ相手に向かって石を投げる。
「……!」
侵入者はその石を、手で掴み取る
(?!)
「これが限界か、興ざめだなー」
(手で攻撃を防いだのか?)
侵入者は能力を使用する。
「だが次で終しまいだ!」
またたくまに、世界はまた歪み、何もない世界へと移り変わる――
「これなら!いける!」
ご愛読ありがとうございます。
【世界観説明】
どっかのタイミングでつけてします




