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第81話 妹

「助けて欲しい人が居るんだ」


「助けて欲しい人……ですの? 眼鏡のことですか?」


 アリシアが助命を嘆願する関係者なんて、眼鏡くらいしか思いつきませんわね……。


義兄かれも命だけは助けてあげて欲しんだけど……」


「そうです? 眼鏡は結構悪いやつですわよ? いえ、アリシアがそう言うのならどちらでもいいのですけど……」


「助けて欲しい人っていうのは妹なんだ」


「妹さんを連れて来たいんですの? それは構いませんけど、どこに居ますの?」 


「……多分、私が強化された研究所に居ると思う。なんとかならないかな?……」


「あなたなんでそれをもっと早く言いませんの!!!!!」


 わたくしは驚いてしまいました。そんなキャラ原作に居なかったでしょうに!? しかしこのまま助けに行くというわけにも参りません。


「とりあえず寝ますわよ!」



◇────────────────◇



 翌日午前11時。わたくしとアリシア、そして未夢は騎士団の中にあるカラネアの会議室に集合していました。部屋には数名の騎士団とカラネア構成員も居り、壁にはハロウェル領の地図が貼ってあります。


 カラネア諜報部の少し偉い人の……名前は忘れてしまいましたが、瘦せ型のサラリーマンといった風体の男が本日の司会を務めます。暫定的に彼を「課長」と呼びます。実際の役職は不明ですが。


「ここにその妹御がいらっしゃると?」


「はい。私が送られたのもそこのはずです」


「そうですか……。そんな情報は我々は得ていないのですが……」


 どこか半信半疑といった様子で歯切れの悪い課長とカラネア構成員たち。眼鏡の取り調べでも特に出て来なかった情報みたいですわね。


「……そこ重要?」


「未夢の言う通りですわ。あってもなくてもいいんです。今日の夜にとりあえず行きますから準備なさい」


「は、はい……。ボスがそう仰るのなら……」


「ボスではありません。あとは眼鏡の再取り調べですわね」


「それはもちろんです」


 課長の目が据わってしまいました。まだまだ眼鏡の受難は続きそうですわね。眼鏡は隠しているのか、知らないのか……。どちらなのでしょうか?


「あとはアリシアにスキアを。そしてそのままなし崩し的にカラネアに取り込みますわよ」


「あはは……ヴィア、後半は口に出しちゃいけないやつだよ」


「……アリシアは私たちを翠蘭から救ってくれた命の恩人。力を貸すのもやぶさか」


「やぶさかってそう使うんでしたっけ? ……そういえばシャノンはどこに行きましたの? 朝から見ませんけど」


「聖女様は早朝にリュドヴィックから侵入してきた不明機の迎撃に出て頂いております。スキア部隊の一部も出撃しております」


「それって機極術チアリーダーの人たちじゃありません? なぜわたくしに言いませんでしたの?」


「……ヴィアはサラと寝てた」


「素晴らしい判断ですわ! では、今夜21時ちょうどに格納庫に集合です。各員よしなにお願い致しますわね。解散ですわ!」


 会議なんて短ければ短い方がいいんです! 課長とカラネア構成員は詳細を詰めるそうなので、先にわたくしたちが部屋を退室しようとした時……。


「た、大変です!! 主任はいらっしゃいますか!!」


 そこに一人の制服を着た騎士団員が入ってきました。カラネアの構成員はスーツだったり私服だったりするのでなんだか浮いてますわね。カラネアにも制服を作ってもらった方がいいのかもしれません。


「翠蘭は研究室の方じゃありません?」


「ボボボボス!?」


「ボスではありませんけど、何がありましたの?」


「あっ! 大変です! リュドヴィック共和国の……いえ、《《リュドヴィック王国》》の亡命政権が亡命してきました!!」


 そんなイベント原作にはなかったでしょうが!?

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