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第80話 裁判

「た、耐ショック耐閃光防御ですわよ、未夢!」


「……ん。ん? 閃光って何?」


『お前らああああああああああ!! 私のアグリオスに何をしたぁぁぁぁっ!!!!』


 帰還したわたくしたちを待っていたのは激昂した翠蘭でした。怒号がコクピット内に響き渡ります。わたくしは悪くないです! わたくしは悪くないんですわ! 正座は嫌です! 正座は嫌ですわ!


『ひぃ……未夢! あなたが説明しなさい!』


『……完璧な試射だった。次も任せて。ぶいっ』


『使えない女ですわね!? す、翠蘭! これはウェザリングってやつですわよ! 破壊の表現がかっこいいでしょう!?』


『チッ! 覚悟しとけよ……』


『ひぃ!? わたくしが一体何をしたっていうんですか!?』


「ヴィアリスさん、大丈夫だよ。私が説明してあげるから」


「アリシアぁぁぁ! あなただけが頼りですわ~~!!!」


「……被告ヴィアリスね。弁護人アリシア、頑張って」


「あなたのせいでしょうが!?!?」


 そしてなぜか降りる時はアリシアに抱き締められながら降りることとなりました。人の成長って早いものですわね……。アリシアったらすっかり大きくなって……。


 地上に降りたわたくしたちの前に、仁王立ちの翠蘭が待っていました。目が笑っていません。ですがそんなに足を開くとおパンツが見えちゃいますわよ?


「見なさい翠蘭! ほら! なんだかすごそうな本ですわよ!」


「そんなものはどうでもいい!」


「翠蘭さん、ここを見てください」


「どうした?」


 ちょっと! わたくしと反応がまったく違うんですけど!?


「これは……!?」


「ヴィアリスさんが見つけたレガシーです。その時に大型魔獣に襲われて……」


「そうなのか!? ……何!? ……これは……そんなバカな! ……まさか……!? ……この本、少し預かってもいいか?」


「ええ、帰り道で翠蘭さんがそれを一番活用できるとヴィアリスさんたちと話していたんですよ」


「ふふ、そうだろうな! ありがとう、ハロウェル嬢」


「はい。こちらこそありがとうございます。研究頑張ってくださいね」


「ああ、では私はこれで」 


 翠蘭がポンコツでよかったですわ! これにてわたくしの勝訴が確定しました! ありがとう、アリシア弁護士! なんだか冤罪だった気も致しますけれども!!


 本の束を抱えてふらつきながら去っていく翠蘭の後ろ姿を見送りながら、わたくしはやっと一息つけました。それにしても疲れましたわぁ……。結局わたくしは収穫がありませんでしたし……。新しい武器でも見つかってくれると嬉しかったんですけど。


 そして地上の安全を確認してから未夢が同じくエレベーターを使用して降りてきました。こいつは本当にいつかヒィヒィ言わせてやりますからね!


「……アリシアさん、同行ありがと。ヴィアもお疲れ」


「ありがとうございます、アリシア。本当に助かりましたわ」


「あはは……今回はヴィアリスさんは悪くないと思ったしね」


「今回は……?」


「……平和が一番ね。じゃあ私はシャワー浴びてくるから」


「ええ、お疲れ様でしたわ」


 なんだか釈然としない気持ちでマイペースツインテ地雷系パイロットスーツ女が去っていく後ろ姿を見送っていると、隣にいたアリシアが申し訳なさそうな顔でわたくしの顔を覗き込んできました。突然あざとい行動するのやめてくださいます!?


「ねぇヴィアリスさん……私こんな頼み方するの好きじゃないんだけど……」


「ヴィアでいいですわよ。アリシアにしては歯切れが悪いですわね? どうしましたの?」


「助けて欲しい人が居るんだ」

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