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第49話 反省会

 あれから無事に撤退を終えたわたくしたちは、無事に夜月イーリン研究所に戻って来ました。エフカリストの頭と右腕がミシェルにやられたことと、スキアが4機ほどミシェルに壊されましたが、あとは損害軽微です。むしろフォトゥネス教国に売りつけたスキアを回収できたので、プラスですプラス!


 そして整備士の方たちに案内される形で、ヘーメラーの奪取を行ったシャノンは、いまだに罪悪感に苛まれているのか浮かない顔をしています。そもそも作戦の前にも少しグズってましたものね。シャノンを説得することが、今回の作戦で一番難しかったかもしれません。


 現地でもできるだけ被害が出ないようにと、かなりゴネゴネしていたようですし、本当にシャノンは優しすぎますわ。わたくしがシャノンの立場でしたら、今頃フォトゥネス寮と皐月学園の格納庫は、よくて瓦礫の山なってますわよ?


 そして現在、わたくしと翠蘭すいらん、シャノンと未夢みゆで反省会が行われています。正座はまぬがれましたが、わたくしは罰を受けております。わたくしは生まれてこの方悪いことなんて一度もしたことがありませんのに……。納得いきませんわ!


「……と色々言いたいことはあるが、とにかく全員無事でよかった。武器についても予算を増して、諜報部の人員も増やそう。反省会はこんなところか?」


「それくらいではありませんか? ところで、あの、この服はいつまで着ていればいいんですの?」


 現在のわたくしは一段高くされたお立ち台の上で、一人掛けのソファーに座らされています。そして首からは「わたくしは油断してエフカリストを壊しました」と書かれたボードを提げさせられておりますが、まぁそれは許しましょう。わたくし油断したのは事実ですからね!


 問題は、わたくしが白いチャイナドレスを着せられていることです。自分で着替えができないからといって、反省会の前にいきなり未夢に着せられてビビりましたわよ。


「次に着替えるまでだな」


「別に構いませんけど……。なんでこんな服を用意しましたの?」


「……それは翠蘭の趣味」


「いやっ!? ……いや、違わない。私の趣味だ!」


「す、翠蘭……あなた成長しましたわね……」


「……何の成長? お揃いにしたかっただけでしょ?」


 まぁ翠蘭ったら、可愛らしいところがあるではありませんか!


 ……ところでさっきから、無言でわたくしの生脚をガン見している聖女様はどうしてくれましょうか? 見てる側はバレてないと思っているのでしょうけど、実際に見られてみるとわかります。このよこしまな視線は!


 少し足を広げてスリットを広げて餌を垂らしてみましょう。あらあら、とっても見てますわね……。ほーら見えそうですわよ~? はい、残念! 戻しますわ~! あらあら、やっぱり見えそうですわね~? ああっ、惜しいですわ! 残念、戻ってしまいましたわ~!


 チャイナドレスのスリットを、閉めたり開けたりするなどして遊んだ結果、むっつり聖女様はまったく話を聞いていないことが判明しました。


「……遊ばないの。かわいそうでしょ」


「わたくしヤらせてくれない女には容赦しませんのよ。誰の入れ知恵か知りませんけど……」


 ジロリと翠蘭を睨むと、勝ち誇ったように笑みを浮かべながら、自らの悪事を暴露し始めます。


「あはは! 私がお前のことを3年待たせた話をしたら盛り上がってしまってな。その間に起きたことを語って聞かせたら、シャノンが自ら私もやると言い出したんだ。私のせいにしないでくれ」


「そうです、翠蘭さんは何も悪くありません。それにこの時間は今しかないのですから、大事にしましょうね?」


 ニッチャリと音が鳴りそうな笑顔でわたくしの脚を見たまま、そう告げるシャノン。この女やっぱりむっつりですわね!!!!


 それからはほぼ雑談と言いますか、お茶会になってしまいました。


 今後の方針をまとめますと、「新武器の開発」と「スパイ網の強化」ですわね。スパイ網の強化に関しましては、これからの各国の動向に注意しないといけませんからね。……わたくしと致しましては、原作イベントのフラグを察知したいだけなのですけど。


 それにまだ、わたくしには残されている仕事があります。疲れていますがタスクを消化していきませんと。ああ、帰ってきたら絶対に女と風呂に入るんですから!!!



◇────────────────◇



「萎え萎えですわ~……」


 さっさと用事をすませておうちに帰り、わたくしの可愛い女と風呂でイチャコラしようと思ってましたのに、たった今残業が確定してしまいました。ところで役員には残業手当が出ないってマジですの?


 この後、父とこれからについての相談をする予定だったのですが、残念ながらそれどころではなくなってしまったようです。正直なところ、父のこともあまり信用できないと、わたくしは考えていました。それゆえシャノンにヘーメラーで着いて来てもらっていたのですが、結果的に正解だったようです。


 はぁ……空から見た我が家は、どう見てもMAに攻め込まれていました。

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