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笑い声が響く中、真顔でいるのは私とアイク様だけで…
チラリとアイク様を盗み見れば、困ったような表情で微笑み返されてしまった。
『アイクは、なぜ、平気でっ…いられるんだ?』
笑を耐えながら、ラシードが尋ねれば…
『私は、話を伺っただけで…自身が光った事も鳩が頭上に居た事も見てはいないのでなんとも…セレスティア嬢を見た瞬間、身体が何かに包まれる感覚はあったので、それが祝福を頂いた事だと理解もしているけれど、目の前でセレスティア嬢が倒れた事の方が印象としては強い。あぁ、でも、確かにラッパのような音は聞こえたな』
と、アイク様が言えばまた吹き出すラシード。
しょうがないじゃない!
テンションが爆上がりしちゃってごっそり力が抜けたんだもん。
『いや、失礼した。大聖女様が無事であったのでつい気が緩んでしまったようだ。では、今後についてだが…』
漸く立ち直ったのか、陛下が言葉を発すれば、笑い声は止まりやっと会議が始まりそうな雰囲気に。
『大聖女様のお気持ちは、ブドワール伯爵より聞いている。だが、学生の間に様々な出会いもあるだろう。よって、学園卒業後に改めて、大聖女様の婚約者選定の相談をしたいと思う。それまでは、我が息子である王子2人と、アイクを含め家に通達を出す予定の者が数人居るのだが、その子息の婚約者選びも保留としてもらう予定だ』
と、始まり私について取り決めが行われたのだけど、簡単にまとめれば…
・攻略対象者達とアイク様の婚約者は未定のままで、私の婚約者が決まる迄は保留との事らしい。
とはいえ、婚約者候補となる人物が居てそれなりに交流は始めていたのでそのつもりである令嬢にも説明を行うとの事だ
いや、これってさ…
最悪じゃない?
そのつもりで居たご令嬢も彼らを射止める為に努力してきたご令嬢もいる訳でしょ?それを言うなれば私のせいで一旦、保留…
私の印象最悪だよね…
アイク様がいいって言ってるんだからアイク様と婚約させてよぉ
あ、アイク様にもそういうご令嬢居たかな?こんな優良物件だもん!居たよね?
あぁ、どうしよう。
アイク様の婚約者にはなりたいけど、私以外とアイク様が結婚するなんて嫉妬でどうにかなりそうだけど!誰かを不幸にしたい訳じゃないんだー!!
・アイク様は、隣国に居を構えているので、ブドワール家の養子となって、我が家に住む事になる
これに関しては、願ったり叶ったりだけど…あぁ、でも、ファーロング領からアイク様を奪ってしまう事になるのか…
申し訳ないけど、アイク様と上手くいったら、ファーロング領地に祝福しにいくから許して!!
とまぁ、アイク様でもいいけど出来ればラシードかラシードの側近予定と婚約して欲しいという陛下の希望の上に決められた話し合いは終結した。
あと、王妃陛下は大反対らしいけど、私が王家に入るなら、陛下としては第二王子でもいいよ!って感じだった。
そして、せっかくアイク様呼びを決めたのに、今日付で義兄となり今日の馬車で我が家に一緒に帰る事になったアイク様
否、お義兄様。
私が倒れていた間に、我が家には早馬でお義兄様の部屋を用意するように伝えてあったらしい。
ちなみに支度金は王家から全て出たらしく、素敵な部屋が出来る予定らしい。
(改装中は、うちで1番いい客間に泊まるそうだ)
色々と不安はあるものの、お義兄様とひとつ屋根の下生活は余す事なく満喫したい所存です。




