山の頂上で寝っ転がるって最高だね
山で戦闘していた俺たちは、試験が終わるまで一緒にいようと言う事で仲良く喋っていた
「武戦、合格できたら一緒のクラスがいいですね」
そんな言葉を俺は同意した
「あぁ、もし合格できたら一緒のクラスがいいな」
そう言えばまだこの試験に合格できるとは限らないんだよな〜と呑気に考える
シェイルが言っていたことも結局は予測だ。でも、それでも、そんな予測が違うとは一切思えなくて、今はこの身を自然に預けていようと思う
これまで友達がいなかった自分に、この試験で二人も友達ができた。
もう、日が暮れてきた。今の時間は七時半か八時か、分からないがそこら辺だろう
こんな山の中で寝っ転がるなんて事、今までなかったな
「シェイル、暇だしこの山の頂上まで行ってみないか?」
どうせなら山頂で寝転んでみたいと言う気持ちに正直になってみよう
「えぇ、良いですよ。行きましょう」
シェイルは嫌な顔ひとつせず着いてきてくれた。
「そう言えば、武戦は何故この学園に入学しようと思ったのですか?」
「そんな大層な理由じゃないさ、この学園のアレが欲しいんだ」
「なるほど、貴方もそれが目的で来たんですね」
大層な理由がないとは言ったが、何か特別な事情がないとこんな学園には入らない
そんな話をしながら、俺たちは頂上に着いた
この山は、ここらあたりで最も高い山だったらしくここからは全てが見下ろせる
「凄いですね武戦、あちこちで派手な轟音や地形破壊がされていますよ」
俺も上から見て初めて気付いた
こんなにも人が沢山いたんだなと。ていうか俺以外多分全員能力者だから環境破壊がとんでも無いな
「これって大丈夫かな?近所迷惑になっちゃいそうだよ」
「流石に能力者学校の試験で近くに民家はないんじゃないですか?」
まあそれもそうかと俺は納得する
そう言えば、辰真は大丈夫だろうか?シェイルと出会い、そこまで意識が向かなかった
そんなことを考え、山の頂上から下を見てキョロキョロしていると
「何をしているんですか?」
と質問が来た
「シェイルの前に友達になった奴がいてな。訳あって途中で別れたんだ その後どうなったか少し気になったから見てただけだ」
シェイルは俺を少し見ながら、
「へ〜〜〜〜〜〜〜私より先に友達になっていた人がいたんですねぇ?」
めっちゃわざとらしいな 大して何も思って無さそうだ
「別に順番なんてどうでもよくないか?二人とも俺の大事な友達だし」
「それもそうですね。さっきのはちょっとした好奇心です」とシェイルは笑った
さて、そうこうしている間にも空は夕焼けをとうに超え流石に暗くなってきた
寝っ転がっていると、空に幻想的な星が多く浮かんでいた
「星座とか、さっぱり分からないけど何か見えるだけで嬉しく感じない?いつもは見えないのに今日は見えた!って」
「同意します。だっていつもはこんな時間に山にいるなんて無いですからね 私も初めてです」
でも、だから楽しいと嬉しそうな顔でシェイルは光り輝く空を見ていた
そして、数分後『これにて試験を終了する』と、空から声が響いたのだった




