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結果は如何に

まさかニーナが残っているとは正直驚いた。

最初のランニングで完全にポンコツというイメージが俺にはできてしまっていたが、本当の実力は思っていたよりも高いらしい。


その後、紅蓮とも偶然会った時に聞いたら今の所一試合しかしておらず次は二日目らしい。


「なるほどな、そりゃ怪我人も増えるか。大体の試合は明日までかかりそうだ」


そう独り言を呟く。シェイルが俺の近くにいたならば全員貧弱ですねと無表情で言っていそうだ。





―◇―





時は進み、次の日。

滞りなく試合は進み、終了した。


「はい!じゃあクラス対抗戦のメンバーを発表していきます!」

全員の中心に立ち、ニーナが話し出す。


この場には前と同じように授業終了後の時間を少しもらい、クラス全員に集まってもらっている。


そして、代表決定戦の結果が発表された。


シェイル    二勝   三ポイント     メンバー

ニーナ     二勝   三ポイント     メンバー

紅蓮剛志    二勝   三ポイント     メンバー

武戦      二勝   三ポイント     メンバー

トワシグレ   一勝一敗 二ポイント     メンバー

辰真      一勝一敗 二ポイント     メンバー

如月碧     一勝一敗 一ポイント

………

………

………

………



このように続き、見事に俺はメンバーに選ばれた。

こう見ると偶然というべきか必然というべきか俺の知り合いしかいない、何故か入学してからシェイルや紅蓮、ニーナや辰真などCランク以上の人間と関わりが多い。


その後も滞りなく進んだ………と言いたいところだが、そうはいかなかった。


「何で俺が落ちてEランクが入ってんだ!!しかも一つは不戦勝だと!?納得いかねえよ!」

このように自分が選ばれなかったことに納得できなかった者が出てくるのだ。


俺の一つが不戦勝だというのもその不評につながっているのであろう。

「なら別にお前と戦ってもいいが」


そいつを納得させるために俺は非常に分かりやすい方法を勧める。


「すいませんが、これはもう決まったことです。貴方……一勝も出来ていませんよね?」

このまま行くと喧嘩が起きると思ったのか、ニーナが俺たちを諌める。


「そして貴方はトワ・シグレさんに負けています。対して彼は、彼女に勝利しています。この時点で彼に実力があることは証明されています」


「そこが納得いかねえんだよ!!何でEランクにCランクが負けてやがる!こんなの嘘っぱちだろうが!?」


だがそいつは引き下がる様子もなく、さらにヒートアップしていく。


「…………………すいませんがシグレさん。何か一言でもいいので納得させられるような言葉を言ってくれませんか?」


ニーナが申し訳なさそうな声で頼み込む。彼女がそんな声になってしまうのも仕方がない。何故ならばこれはトワ・シグレにとってはただのさらなる恥塗りになってしまうからだ。Eランクである武戦に負けてしまった事実も精神に響くというのに、それを全員がいるこの場で証言しろというのだ。


「私は負けたわ。これが事実よ」


だが彼女は一切の躊躇なく、その言葉を口にする。


瞬間、クラスからは空気が止まったかのような錯覚が起こった。


だがそれも「……………っっっっ!!」という表情で去っていくそいつにより、空気が戻る。


その後は特に問題などが起きずに一日は終了した。





―◇―





その日の夜、俺………否、クラス対抗戦に出場するメンバーだけが秘密裏に集まっていた。


「みんな、集まってくれてありがとう!」

初めに話し出したのはニーナ・グレイシス。彼女が俺たちを招集したのだ。


「あぁ、大事な話があると聞いた」


コク、と頷く仕草を見せる。

「そう!そうなのよ、そして私たちが集まっているという事は何をやるか分かるわよね?」


「………クラス対抗戦のことか」

俺が一拍を置いて答える。


「でも、わざわざこんな夜に集まる必要ある?作戦会議なら昼間でもできるよね?」


「そこです、シグレさん。私はここ数日、他の人の試合だけでなくそれを見ている周りの人たちも注視していました。そうしたら、私たちのクラスで見たことがない人が何人かいたんです」


「……………もう始まっていると言ってもいいのかもな」

テーブルに肘をつき、紅蓮は真顔でそう言い切る。


「だから皆さん、今後は周りをよく見て行動してください。隙を見せたらやられてしまうかもしれません。そして、出来たらまた明日集まりましょう。今日はこのことを伝えたかっただけなので」





―◇―





そして数日後、クラス対抗戦が開幕する。


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