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星に願いを~虹の錬金術師の異世界冒険記~  作者: 神無月歌零
一章 冒険者編
12/46

二階層探索

長かったので二分割。



朝。

朝早くからギルドに僕は出発していた。

勿論、換金するためだ。

意外と魔石が重く、迷宮に行く前から疲れてきた。

まだかな……?


「あ、見えてきた。」


ギルド内へと入る。

またまた同じ受付のお姉さん(?)に魔石を渡す。


「迷宮での魔石です。あ、一階層のボスのも入ってます。」


あ~重かった。

ちなみに今更だが、ボスは一定の時間がたつと自動復活するらしい。


「はい。確かに受け取りました。 ……え? ちょっと待っててくださいね。」


そういってお姉さん(年齢不詳)は奥へと消えていった。

なんか驚いてなかった?

あれか? 僕が一階層クリアできると思ってなかったとか?

一階層だけでだいぶ苦戦したし……。

はぁ……。


「お待たせしました。はい、合計2オーロです。」


え? オーロ?

確か、日本円で約十万円だったはず……。

ってことは、二十万円分か!

意外と儲かったな、ラッキー!


「ありがとうございました。」


お礼を言ってお金を受け取る。

こんな大金どうしようか?

持ち歩くのは危険そうだしなぁ……。


「カエデ様、アイテム袋いります?」

「うん?」


何やら、布っぽい素材でできた袋をお姉さん(美人?)が持っていた。


「これは、古代のアーティファクトの一つでまぁまぁレアなヤツですね。中に人一人くらいなら入りますよ。」


どこからどう見ても麻袋みたいなんだが……。

まあ、とりあえず物は試しだ。


受け取った袋にオーロ硬貨を詰め込む。

ついでに荷物も。


「お~、全部入った。」


これはすごい。

だいぶ楽になるな。

っていうかどういう仕組みだ?


「それは、3ゲルトで差し上げます。どうしますか?」

「是非ください!」

「わ、わかりました。」


僕は3ゲルトを渡し、お礼を言ってギルドを出た。

いや~、いいものが手に入った!

今日も迷宮攻略頑張ろう!






~ギルド~



「やっぱりおかしいですよね?」


受付のお姉さんが言う。


「ああ。一階層のボスは小型スライム。毎回姿が違うが、頑張れば村人でも倒せるくらいだ。」


強面のおっさんが渋い顔で唸る。


「こんな大きい魔石は初めてですね……。」


先ほどとは違い、若い男だが強者の風格のあるイケメンも、冷や汗を流す。


「どういうことだ……?」









「よし、行くか! 『転移』」


迷宮攻略二日目スタート!

頑張るぞ!

・・・気絶しない程度に。


一階層の終わりからスタートした楓。

昨夜、見て帰った階段を下りていく。

何やら下では人が集まっていた。


おかしいな。

こんな低層に冒険者が上がってくることは、まずないのに。


不審がりながらも、とりあえず楓は勇気を出して聞いてみることにした。


「あの……。何かあったんですか?」


近くにいた腰に剣をぶら下げた、茶髪のおじさんに聞いてみる。


「ん? ああ、お前さん今来たところか。この階層でな、隠し部屋が発見されたんだとよ。で、そこに隠しボスのような奴がいやがるから大騒ぎってわけさ。」


なるほど。

まあ、僕が戦うわけでもないしあまり関係はないか。


「隠しボスなんて初めてだからな、一攫千金かもしれないし、命を落とすかもしれない。だから、その辺で奴隷を買って戦わせようという話になったんだよ。もうそろ買いに行った奴が戻るんじゃねえか?」

「奴隷……?」


そんなものがいたのか。

本に書いてあったかな……?

うん、思い出せん。


「そうだ。獣人族だろうな。あいつらなら犠牲になったって罪にならねぇし、何かを手に入れたら奴隷の持ち主の物だ。ちょうどいいんだよ。」


う~ん……。

ここは僕の世界では一応ないし口出しすべきではないとわかっているんだけどなぁ……。

やっぱり、可哀想というかなんというか……。

いくら魔物を殺しても、日本人としての考えが染みついてしまっていてなかなか受け入れづらい。


「お、買いに行った奴が戻ってきた。じゃあな、小僧。」


手を振りおじさんは去っていった。


戦うのを見る、という選択肢もあるけど、目の前で死んでしまったらまた気絶しそうだし先に進もう。


そう考えて楓は歩みだし―――


 ドスン


ぶつかった。

感想、評価よろしくお願いします。

次回も金曜日投稿。

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