73.パスタの作り方
「パスタっていうのは、大きく分けると麺料理だ」
俺はさっそく、パスタのレシピを説明し始めた。
「メン?」
ネイサンが首をひねる。
そうか、麺も無いのか・・。
「麺というのは、小麦粉なんかの穀物の粉をこねて、それを紐状に細長くしたものだ」
「へえ~。でも、なんでそんなことするんだ?」
「ん~・・食感とか食べやすさとか、ソースが絡まりやすいとか・・いろいろだ」
「ふぅ~ん」
聞いたネイサンだけでなく、他の4人もよくわかっていないような顔をしている。
「まずは、材料からな」
「お、おう」
そんな彼らをとりあえず置いておいて、俺は説明を続ける。
「まずは麺の材料だけど、強力粉・・これはパン用の小麦粉でオッケーだ。それと塩に卵、水、ピザに使っているのと同じガドオイルを使う」
「分かった・・これでいいか?」
ネイサンが聞きながら、材料を用意していく。
「・・そうだな、これでいい。じゃあ、生地をこねていくぞ。ネイサン、俺の言う通りやってみてくれ」
「分かった!」
「まずピザの生地をこねる時と同じように、器に強力粉に塩を入れて混ぜ、中央をくぼませる」
「こうか?」
「で、別の器に卵、水、ガドオイルを入れて混ぜておく」
「・・できたぞ」
「よし。そして次に、さっきの粉の窪みにそれを少しずつ注ぎながら混ぜるんだ」
「・・なんかボソボソしてて難しいな」
ネイサンは、苦労しながらもなんとか生地をこねていく。
「まとまりが悪ければ、水を少量足してもいいぞ」
ネイサンが四苦八苦しながら、生地をこねていく。
「・・だいたいそんな感じかな」
10分ほどこねると、生地がなめらかになってきた。
「よし、じゃあそれをまとめて、ピザの時と同じで、濡らして絞った布で包んで、生地を寝かせる。だいたい2時間くらいかな」
「できたー!」
ネイサンが額の汗を拭う。
「お疲れ。じゃあ一旦休憩な・・あ、でも他のみんなはネイサンの代わりに、ピザの仕込みの続きの手伝いな」
「「「えーっ!」」」
「・・・よし、じゃあ続きをやるぞ!」
「おう!」
2時間待って、ネイサンに声をかける。
「寝かせた生地を伸ばしていこう。調理台の上に打ち粉・・生地がくっつかないように薄く強力粉をふる」
「こうか?」
「で、その上で生地をその用意していた麺棒で、厚さ1mmに伸ばす」
俺は、脇に置いておいた1mほどの長さの木の棒を指さした。
「これか?」
ネイサンは、初めは慣れない作業で苦戦していたが、ピザ生地を伸ばす時の経験が生きたのか、次第にうまく均一な厚さに伸ばすことに慣れて行った。
「できたか?そうしたら、生地に打ち粉をして何回か折りたたんで、3mm幅に切る。できるか?」
「あ、ああ。切るのは得意だ」
そう言ってネイサンが、生地を折りたたんで器用に切っていく。
「どうだ?」
「うまいな!それをほぐすと、パスタの麺の出来上がりだ」
「「「「おお!」」」」
出来上がった麺を見た、ネイサン以外の4人が驚きの声を上げた。
見事に綺麗な麺になっていた。




