表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
61/96

61.ピザ

「おう、バッチリだぜ!」


俺が生地をのばしながら聞くと、ネイサンがサムズアップした。


「じゃあ、これにソースを塗ってシーズとソラミとビジルを載せて・・・ネイサン、例のヤツを取ってくれ」


「はいよ」


ネイサンが、ドンクさんに作ってもらった巨大な木のヘラを渡してくれる。


そこにできたピザを載せて、俺はいい具合に熱くなっている石窯の中に入れた。


「確か、焼く時間は1分から1分半だったよな・・」


俺は、入れたピサを木のヘラでなんとか回転させながら、独りごちる。


こういう時、北海道で温泉付きペンションのプロデュースをした時の経験が生きるとは・・。


まあ、自分で焼いたりはしなかったから、聞きかじりの知識でしかないのだけれども。


「と、あれこれ考えている間に出来上がりだ!」


俺は木のヘラで、石窯の中から焼き上がったピザを取り出して、調理台の上に持ってくる。


「なんだこれ!すげーうまそうなんだけど!!」


「うわ~!」


赤と白と緑のコントラストが色鮮やかで、溶けたシーズがグツグツいって、ソースに入っているカーリックの焦げた香りやビジルの香りが食欲をそそる。


「熱いからな、気をつけろよ」


俺はナイフで扇型に切り分けると、2人に言った。


「分かってるよ」


ネイサンが、1片をつまむ。


「ミミは素手では無理だから、このフォークを使いな」


「うん!」


ミミにフォークを手渡すと、俺も1片つまんだ。


「「「うまい(おいひい)!!!」」」


3人同時に叫び声を上げる。


我ながら、完璧な出来だった。


「うめえよこれ!もう一枚いいか?」


「ミミも!」


「もちろん!」


8等分したピザは、あっという間に無くなった。


3枚食べたのは、ネイサンだ。


「よし、じゃあ作り方はだいたい分かったな?」


「ああ、大丈夫だ」


「なら、自分で作ってみてくれ」


「生地からか?」


「そうだな。生地を作って寝かせている間に、俺の作った生地でトッピングと焼き方を練習して見てくれて」


「トッピング?」


「具材を生地に載せることだ」


「ああ、なるほど」


「ねえねえ!次の出来たら、またミミも食べていいの?」


「いいけど、あんまり食べたら夕飯食べられなくなっちゃうぞ?そしたら、お母さんに怒られるぞ」


「チョットだけならいいでしょう?」


「ちょっとだけだぞ?」


「わ~い!」



それから3回ほど練習しただけで、ネイサンは俺よりも断然上手くピザが作れるようになった。


というか、俺が前世で何度か食べたことのある、本格的なピザ屋のピザと同じくらいのレベルになっていた。


もしかして料理が好きって、そっち系のスキルとか持っているんだろうか?


スキルは、他人にあまり教えるものでは無いというから、聞くことは出来ないけど。



「よし!これで明日から、ピザを出せるな!」


「任せとけ!」


「明日も、お母さんたちと食べにこようっと!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ