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落ちたどんぐり うれしくて
落ちたどんぐり うれしくて
ころりころりと ころがった
ブナの林の こもれびが
黄色く落ちて 笑ったよ
落ちたどんぐり うれしくて
ころりころりと かけおりた
大きな根っこに つまづいて
ぴょーんと跳んで また落ちた
坂道つづくよ まだまだつづく
光はちらちら 木の葉をよけて
どんぐりころころ スピードあげて
ぴょーんといったら ……あれ？
目の前いきなり バシャっと飛んで
いつのまにか ぷかぷかと
ゆらゆらゆらゆら 流れていくよ
どんぶらこっこ すっこっこ
どんぶらこっこ すっこっこ
すっこっこ
すっこっこ
……
どうやら疲れて 寝ちゃったみたい
流れたどんぐり 目を覚ましたら
お顔がはんぶん 土のなか
頭にちょこんと 芽がでてた
どんぐりなんだか うれしくて
ころころころりと 笑ったよ
黄色いこもれび 明るく差して
どんぐりころころ いい天気
この詩集は、これでおしまい。
読者のみなさんに感謝です。
