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200 伝説の4人組み爆誕

 4着目の赤色の『匿名のマント』を求めて、合計25回ものボス戦を繰り返すハメになりましたが、かかった時間は1時間弱でした。ボス戦のボトルネックは僕が1匹のミラーゴーレムを倒す時間なのですが、だんだんと慣れてきて最後には2分以内で討伐できるようになっていました。シロやクロは2~3匹のミラーゴーレムを1分以内で討伐しちゃうので、それと比べれば時間が掛かっていますが、まあ彼女たちはバフも受けてチートなので……

 ミラーゴーレム戦を繰り返したことで、僕の物理戦闘能力が向上している事は確かです。鑑定して確かめてみましょう。


「大量のミラーゴーレム戦でステータスが向上している気がする…… 鑑定!」


【人 マサト 男 16歳 レベル184 商人 魔道士 賢者】

 体力 103/285

 魔力 432/618 x1.5 x2

 スキル 体術(剣術5、刀術7、格闘5)

     無詠唱

     直感2

 魔法 生活5(時間、着火、清掃、照明)

    水6(水生成、氷弾、バ)

    風5(送風、かまいたち)

    雷7(静電気、いかずち、雷電)

    身体強化2

    治療5(治療)

    空間10(収納、収納付与、収納+、瞬間移動、瞬間移動+、千里眼、地図)

    鑑定6

    特別(モフモフ)

 状態 正常


「やった! 刀術が上がっている!」


「それもすごいですが、それよりもマサト殿の空間魔法レベルが10になっているのがすごいですわ!」


「たしかに…… 瞬間移動魔法を使いまくったおかげかな? 1分だった再使用可能時間もさらに短くなって20秒になったみたい……」


「おー、そこまで短いと戦闘中に敵の背後をとるなんて使い方でも躊躇(ちゅうちょ)なく使えるニャ!」


「それはすごいですね。剣での戦いでもマサト様に勝てる者などいないでしょう。さすがはマサト様です!」


 瞬間移動魔法で敵の背後に奇襲をかけるのも、正々堂々とした剣での戦いと言えるのでしょうか(笑)


「クロもミラーちゃんとの戦いでレベルアップしている気がするニャ! 鑑定!」


【猫獣人 クロ 女 14歳 レベル88 冒険者】

 体力 211/303 x2

 魔力 130/130 x2

 スキル 体術(剣術7+2、弓術5+2、格闘7+2)

     詠唱省略

 魔法 生活1+2(時間、着火、照明)

    水2+2(水生成、氷弾)

    身体強化4+2

    空間2+2(瞬間移動、探査)


「体力が30くらい、剣術スキルも1上がって、レベルも4増えたニャ!」


 クロと僕との元の体力差は30程度ですが、クロには体力2倍のバフが掛かっているので、剣で戦うときのパワーとスピードが僕とは段違いです。そりゃあ、ミラーゴーレムを瞬殺できるわけですね……


「私もレベルアップしている気がします。鑑定!」


【犬獣人 シロ 女 15歳 レベル95 冒険者】

 体力 358/394 x2 x2

 魔力 151/151 x2 x2

 スキル 体術(剣術6+2+2、槍術8+2+2、盾術5+2+2、格闘6+2+2)

     詠唱省略

     直感1

 魔法 生活1+2+2(時間、着火、照明)

    火2+2+2(火の玉)

    身体強化5+2+2

    鑑定1+2+2


「私も体力と槍術が上がり、レベルも2増えました。最近ではレベルもあまり上がらなくなっていましたが、さすがに強敵のミラーゴーレムとの連戦で経験値が得られたようです。これもひとえにマサト様のおかげです!」


 レベル100が人類の壁と言われているようで、これを超えるのは勇者か魔人くらいというのが一般的な認識のようです。よってレベル80を超えたシロやクロのレベルアップスピードは最近鈍化していましたが、さすがに超強力な魔物であるミラーゴーレムとの連戦によって、レベルアップを果たしたようです。

 僕のレベル184については、神おじいさんのおかげというか、設定がおかしいというか……


「強敵ねぇ…… あっという間に瞬殺できちゃう魔物を強敵とは言えませんわ……」


 ペガが呆れていますが、ペガだって神獣だけあってその能力は凄まじいものがあります。なんといっても、馬車を牽きながら時速200キロメートルを優に超えるスピードで空を飛ぶのだから、魔導具によって飛行するこの世界の飛行船とは比べものにならない速さです。



「無事に4着の赤いマントをゲットできたのだから、みんなで着てみるニャ!」


「そうだね。どんな感じになるのかな?」


 4着目のマントはクロが持っていたのでそのまま着てもらい、3着のマントを収納魔法から出してシロとペガにも渡しました。


「正体を隠すなら、わたくしは幼い少女ではなくてみんなと同じくらいの少女になった方が良いですわね」


 幼女モードのペガがマントを着ると、全身をすっぽり覆って裾を引きずる感じで微笑ましい様子でしたが、JKモードにその姿を変えたあとは謎の美女がマントをかぶった(あや)しい雰囲気に様変(さまが)わりです。

 シロやクロもフードを頭まで覆ったその姿は、やはり謎の美女がマントを着ているとしか言えない感じになりました。黙っていると3人の見分けがまったくつきません。いや、一番背の低いのがクロですね(笑)


「おー、マサトもマントを顔まで(かぶ)ると、3人の見分けがまったくつかないニャ!」


 ペガもJKモードになると身長が僕と同じくらいまで伸びますので、個人の認識を阻害するマントを被ると見分けをつけるのが難しくなるのでしょう。そして、やっぱり僕のことは女性と認識されてしまうようですね……

 そして、マントによって姿や声は個人の認識が難しくなるのですが、『ニャ』という語尾によってクロの判別は簡単につきます(笑)


「シロ殿やクロの印象はそれほど乖離しませんわね……」


 僕やペガは元の男や幼女からマントによって大きく様変わりしますが、たしかにシロやクロは元の姿から想像できる範囲の変化しかありません。


「口紅をマサト以外も塗れば良いニャ!」


 あれ? 僕が口紅を塗るのは前提なんでしたっけ……

 まあ、清掃魔法を掛ければすぐに口紅は落とせますし、みんなの正体を隠すためのマントなんだから、抵抗せずにおとなしく塗られます……


 そして4人で口紅の塗りあいをした結果、


「こ、これは…… みなさんの正体は大人の女性としか思えませんわね……」


 ペガが僕等3人を見て絶句していますが、僕から見ても同じ感想です。3人ともとても高校生くらいの少女達が中身とは思えないほど、真っ赤な口紅ひとつで大人びて見えるようになりました。


「伝説の冒険者パーティー『赤いマントの4人組』の誕生ニャ!」


「パーティー名がダサイですわ……」


 まずは格好良いパーティー名を考える必要がありますね(笑)




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