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流浪の剣士と隻脚の奴隷  作者: しろたけ
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異世界初バイト

俺はこの世界で もうすぐ16歳になる。この世界のこともある程度わかった。


そして成人だ。



しかし、ニートだ。


成人してもニートだ。


そらそうだ、去年まで死にかけて、治ったと思ったら飯食って魔法の使い方覚えて、

飯食って筋トレして、飯食ってロードワークで汗をかいて、風呂に入って寝る。



それの繰り返しの毎日だ。むしろそれ以外何もしてない。


いかん。

この家庭は裕福ではない。むしろ貧乏だ。母のレーネは雑貨屋のパートとして働き、姉のクローネは宿屋の女中として働いている。祖母のメリルは元気だ。


女手2人のおかげで俺は2年近く無職で食ってる。


ははっ、とてもいい身分だ。ただこの世界で職に就けるか?


母はいつ再発するかわからないからと、常に心配している。

姉はそろそろ働いた方いいんじゃない?っていうオーラを醸し出しており、知り合いに俺に出来る職がないか、それとなく聞きまわってくれてるらしい。


ありがたくて身に沁みるよ。


そんな時、姉の彼氏のセイルが山の木こりの警護をしないかと進めてきた。

山には魔獣が出るから、林業を営む者にとって警護が必要だそうだ。本来ならギルドに護衛の依頼を通して、腕の立つ冒険者を雇うのが一般らしい。


だが、今回はどうしてもうまく集まらず、話がこじれているらしい。

俺自身、魔獣と戦ったことなんて一度もない。


ましてや警護なんて・・・・なんて思ってると、セイルが


「ガイもいるから大丈夫だよ」


と教えてくれた。なんとその木こりも彼の家の生業らしい。


たしかにあの猫耳ボ○サップがいれば安心だ。多分。



おれは初めて、この世界でバイトをする。





――当日


朝早くからガイの家に集まった。


「今日はよろしくお願いします。」と、俺は緊張しながら挨拶すると


「おう!わざわざすまねえな、つってもそんなに山奥行かねえから魔獣は出ないかもしれ

 んけどなぁ、まっ出たら出たでなんとかなるし、なんとかする!はっはっは!」


・・・いや、大丈夫か?こういう戦いの実戦で魔法とか使ったことないぞ‥‥

彼曰く、この辺の魔獣は人間が多くいると気配を感じ取って離れていくらしい。


つまり魔獣を近寄らせないように頭数合わせだ。しかし、これがかなり重要らしい。



さっそく木を伐採する現地へ行くと、3人ほどガイの仕事仲間がいた。


軽く挨拶を済ませると、一人が俺と同じく警護。あとの二人が木こり職人の計5名で作業をすることになった。


俺は内心ビクビクしながら、もう一人と現場を巡回するように歩き回っていた。

魔獣が出たらガイがなんとかしてくれるそうだ。頼もしいぜサップ。



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