ワシントン条約の呪縛
戦艦の数を米軍の6割に制限されて以来、戦艦以外の手段で戦艦を撃沈するが、海軍の悲願となっていた
巡洋艦、潜水艦に始まり、航空機も戦艦の撃沈能力を求められた
これが間違いの始まりだった
この要求は艦隊決戦における要求であって、戦艦撃沈空母撃沈は勝利に必要な条件ではなかった
戦艦を撃沈する能力がなくても、艦隊決戦でない戦いなら問題はなく、勝てた、太平洋での艦隊決戦を想定したが、この戦いは起こらなかった
必要な航空機は空母からでなく、地上の基地から発進できる大型の急降下爆撃機だった
沖縄航空戦で、この航空機は真価を発揮したはず
こいつで駆逐艦輸送船を沈めていけば、勝てた戦いになったのでは?
空母戦艦を撃沈する必要はなかった、守りが、厳重な艦を狙えばかえってこちらの被害を増やすだけ、狙いやすい艦を狙えばよかった
日本軍は使える基地の数で米軍を圧倒していた、踏み込みすぎた米空母を撤退させるわ。可能だった。
沖縄の飛行場を使わせず、地上軍が持久戦に徹していたなら、何ヶ月も米軍を足止めし、消耗させることができた
空母戦艦を撃沈する能力がない事は何の問題にもならなかった、皮肉な結末だった、それで勝てるのだから
山本の構想は半分当たった、陸上基地から攻撃する
ただし、雷撃ではなく、急降下爆撃で、戦艦ではなく、輸送船を目標として戦艦撃沈の不用に気づくこと
海軍は艦隊決戦ではない現実を認め、目標を戦艦以外に変更すればそれでよかった
空母の縛りを外した、陸上基地から発進する急降下爆撃機こそ、日本海軍の切り札となりえた
これが日本海軍の解だった
少佐、飛行機で戦艦をやれないかな
戦艦の砲弾を持ち上げて落とせば、撃沈できます
命中させればですが
ドイツが誘導弾を開発しています。火に飛び込む虫のように、落下した爆弾が勝手に命中してくれるのです
飛んで火に入る夏の虫か、そう言われると実現できそうだ
いえ、完成はしてません、そもそも運ぶ飛行機がなかったのでは?
わが軍が鹵獲したB1 7があるだろう、あれを送ってやれ、4発重爆なら、運ぶ飛行機があれば、開発にも力が入る、完成させてくれるだろう
総統が開発し、我々が使う、ですね、開発は総統にお任せしましょう。B1 7を2機送ります。ドイツに任せましょう。
投げたな
山本が空母でなく、陸上基地に転換した理由の1つに
空母を護衛できない問題があったのでは?
マリアナでも、輪形陣を組めないならアウトレンジするしかない、受けに回れない
常に駆逐艦を無視して飛び越え、堅固に守られた戦艦空母へ直進する日本機こそ、火に惹かれる夏の




