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3度目の始まり

 最初に


人が太るのは、口に入れた食べ物を全部飲みこむから

、口の中までだ。口に入れても、飲みこまなければ太らない



本編

1941年、昭和16年12月、日米は開戦した


米国に対し、長期戦の不利を説く連合艦隊司令長官、

山本五十六は、前年、イギリス軍が空母から行ったターラント港空襲による3戦艦撃破を再現すべく、


空母から発艦させた航空機による、ハワイ真珠湾攻撃を実施、停泊中の戦艦5隻を沈め、他の艦にも大損害を与え作戦を成功させた


戦争の短期決着を目指す山本は、続けて軍令部による反対を押し切りミッドウェイ作戦を強行、米艦隊の撃破を目指した。開戦から半年後。山本は太平洋の海上、旗艦大和の艦橋にいた


3度目の衝撃が、山本の体を揺らした


空母加賀、被弾、被害報告が艦橋に響いた


加賀までも、うめき声が艦橋に満ちる、作戦行動中は

電波の発信は禁止される、艦隊の位置が、電波から特定されるためだった


空母3隻に被弾、被害甚大、作戦続行不能。無電封鎖を破った被害報告が先行する空母艦隊から伝えられ、ミッドウェー作戦の続行中止の判断を求める、視線が山本へ向けられた


連合艦隊の総力を上げた作戦が、失敗した


作戦中止、飛龍は即時退避、本隊へ合流せよ、戦闘機を飛龍直上の援護に回す、本艦隊は前進、合流後、帰還するものとする


作戦中止の決断が下され、人が動きだす


腰を下ろした山本の後ろから声が上がった、合流後の退避先ですが、予定通りシンガポールへ向かうでよろしいでしょうか?


そんな予定は無い、呉に帰るのが通常ルート、山本が振り向くと、見知らぬ参謀だった


名前の出てこない参謀の顔を見る、と山本が言った。予定通り、シンガポールへ向かう、参謀、長官室に来るように


さて、君は、このミッドウェイは何度目だい、僕は3度目だ


はい長官、5度目になります


前回もいたのかな


はい、おりました、ただ、長官が何も変わらなかったので黙っておりました


2度目は、何が起こったのかわからず、僕も何もしなかった、図上演習じゃあるまいし、何度も同じ場面をやり直すとは。


こちらの都合が良い目が出るまで、やり直さしてもらえるのかな?この世界では君が先任だ。なぜシンガポールか聞こう


油です、本土の燃料タンクは空ですよ、呉に戻っても、油は無いのです、ミッドウェー作戦で使い切りました、連合艦隊は燃料切れで動けなくなります


油を貯まるまで、タンカーで運び込まれるのをじっと待つしかないので、艦は無事でも作戦行動不能になります


油がなくなる前に、戦争を仕掛ける、これが海軍の海戦理由だったはず、連合艦隊は、本拠をシンガポールに置くべきです、そこなら油を運ばずに済みます。


艦は毎日燃料を食うのですから、本土に置いておけば、油を食いつぶす存在になります、タンカーで運んで本土で艦隊に油を食わす。では無駄すぎます。


燃料は使い果たし、米空母を叩く短期決戦の目は消えた、次はガダルカナルの戦いか、どうなる、勝つために何をすれば良い?


我々は必ず負ける戦争の途中にいるのです、勝ちなどありません、短期決着もあり得ません。長期戦です。


では、何度やり直してもダメか?

山口は米空母は2隻と思っていたのか、だから攻撃を続行した、そうかな


はい、通信が届いていなかったようです


なら、やり直すところはあるだろう、せっかく与えられた機会だ、いろいろ聞きたい事はあるが、まず1つ聞いておきたい


君はいつ死んだ?


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