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13話 『何だ、自分の国でやればいいじゃないか』

迷惑は自分から周りまで均一的。

そして、対外迷惑を掛けている本人は気づいていない。

 ―――魅化流 視点―――

 

 ……成り行きで、異世界……らしき所へきてしまった僕はふかふかのベッドの上で考える。

 

 まず、現在の状況はあの美人なメイドさんに教えてもらったのでわかった。

 異世界だ。

 そして、なにやらお姫様の気まぐれでここに呼ばれてしまったらしい。

 ……ファンタジーな世界にファンタジーじゃない理由で僕は呼ばれてしまった。

 そして、異世界とはどういう場所なのか?と言う物を言わないと帰れないらしい。

 で、最後に林檎が飛び出た。

 

「最後ので完全に迷走している……」

 

 この世界は描いた林檎が絵から飛び出るんだろうか?

 なら、林檎が主食の世界かもしれない。

 ……ファンタジーじゃない世界なのか?

 

「魔法があるって言われても、ここに来て見たことないし……。さて、どうしたものか……」

 

 漫画なら、異世界で魔王を倒して元の世界へ戻る……とか、ありそうだが、どれだけ掛かるかわからない。

 自力で帰るというのは魅力的だが、全て手探りから始めるのでは心許ない。

 

 ―――コンコン

 

 ノックされる。

 一言返事をして、ドアを開ける。

 

「えぇ~と、恩人さんの奥様から異界らしいところを見せてやれ!と、言われたので来ました。あ、えっと……イルシア・アルーって言います。シアって呼んでください」

 

 少女が居た。

 ……美人の。

 

「とりあえず中へ入ってください」

 

 ドッキリだったら、この子が伝えてくれるんだろうか?

 なら、早くして欲しい。

 

「えぇと、す、少し緊張してますが、錬金術師(アイテムメーカー)なので、錬金(メイト)をお見せしたいと思います」

「メイト?」

「あ、えっと。物から物へ変えるって言うか……あの……、アレです。アレなんです」

 

 ……なんなんだろう?

 

「見てもらったほうが早いんです」

 

 何だか、愛らしい少女だ。

 こんな少女にドッキリを僕は仕掛けられたのか。

 

「奥様からの伝言で、何か素材になる物を書いて出してもらいなさいだそうです。描いたものが飛び出るって本当ですか?」

「まぁ……林檎がでたし……」

 

 他の物も飛び出るんだろうか?

 

「え~と、じゃあビンと木材を描いてくれませんか?この本に……よいしょっと……描いってあったのを試してみたいんです」

「何々……読めない……」

 

 ……ドッキリなのにすごく手の込んだ本だ。

 

「まぁ、一応描くよ」

 

 昔は少女漫画のような絵だったが、一生懸命何度も描いて普通の絵になったと思う。

 だから、馬鹿にはされないだろう。

 

 描いている途中に人を描いたらどうなるか考えてみたので少し考え込んでみる。

 

「描けたよ」

「ありが―――」

 

 最後まで続かなかった。

 僕と同じミスだ。

 

「大丈夫?」

「い、いや……無理……かも……」

 

 木材の角はだいぶ危険だ。

 さて、どうしようか。

 

「お、おい、すごい音がしたぞ?」

 

 隣から、ボフストさんが来る。

 

「……医者を呼ぼうか?」

「助かります」

 

 数分すると、薬師と言う人がやってきて、塗り薬を塗って帰っていった。

 ……本当に大丈夫なのだろうか?

 

「つぅ……痛かったです……。で、では、錬金(メイト)しますね」

「はぁ……」

 

 メイトとはなんだろうか?

 木材、ビン、それと僕から一枚紙をもらって何を作るんだろう。

 

「まず、ここに陣を書いて。次に材料を乗せます」

 

 何処かで見た光景だ。

 ボフストさんは、目が覚めてしまったらしく隣で見ている。

 

「そして、発動です」

 

 ……何か合言葉的なものがあるんだろう、息を吸い込む。

 

「世界の理を変える存在よ。汝の力でこれを幻影に変え新たなる物体に変えよ」

 

 徐々に木材、ビン、紙が光の粒へと変わっていく。

 

「クラの時とは違うな……。いや、川の水から純水だからな……」

 

 何か、隣でボフストさんが言っていたが、僕は気に留めることなく前を見ていた。

 光の粒が一つになっていき、形を作った。

 

「ボトルシップの完成です。水があったらいいんですけどね」

「……錬金術か……。なるほど、異世界だ」

「お前の世界には無いのか?」

「近いものはあるけどないね」

 

 どうなっているんだろう。

 元の世界へ帰ったらやってみようか……。

 

「れんきんじゅつってのに近いんですか?錬金(メイト)は世界を司る神と体を共有しないといけないので半分は神の力を使っているんですよ。そして、大きな錬金(メイト)をすると、痛みが自分へと帰ってくるらしいです。神様も半分痛みが帰ってくるらしいですから、自分の認めた人間としか共有しないらしいです。私は運良く認めてもらいました」

 

 嬉しそうに語るシア。

 しかし、このまま行けば夜間講座が始まりそうな勢いだ。

 

「そこまでにしておけ。一気に知識は詰め込むものじゃないからな。寝るぞ」

 

 ボフストさんがそう言って、部屋へ戻っていく。

 

「じゃあ、私も帰ります。コレには水を入れて大事に持っていてくださいね」

 

 女の子、しかも美少女からの贈り物なんて初めてだ。

 僕が今まで生きてきた中で仲の良い女の子なんて母さんか姉さんだけだ。

 いや、従姉(いとこ)の麻姉さんもいたな……ニートだけど……。

 

「まぁ、寝よう。きっと、明日は元通りになってるさ」

 

 夢じゃなかったら、朝にボトルシップに水を入れようと決めふかふかの無駄に豪華なベッドで寝た。

 

 

 ――― 同時刻 ―――

 

「ん、んん~」

 

 いつものベッドから起きる一人の女性。

 

「……夢を見た……そう。……私がやりたいことは……」

 

 そう口にすると、ニヤリと笑う。

 

「権力とは使う為にあり、国民とは私の勇士を見るためだけに存在する者である」

 

 そう断言するその女性は急いでベッドから降り、ミケの元へ向かった。

 それは、クラに秘密にするためでもあり、ミケのほうが都合がよかったからでもある……。

 

 

 ☆

 

 

 ―――クラディ 視点―――

 

 朝起きて、目を擦りながら窓を見ると、そこにはでっかい闘技場のような物が出来上がっていた。

 そして、机の上にこんな内容の手紙が置いてあった。

 

『私の愛する良人クラへ

 

 見れば分かる

 

 クラが愛し止まない女性より』

 

 明らかに、姫様だ。

 そして、見ればわかるは見ても分からない。

 いつもより、日が入ってこないなとしか思わない。

 せめて、窓から外を見ればわかるにして欲しかった。

 いや、行動を起こさないで欲しかった。

 

「贅沢は言えないな……。しかし、あんなでかい建物を一晩で……まさか……」

 

 いや、有り得な……いとも言い切れないから困る。

 さて、どうしたものか……。

 

「ミケもやってくれたな……」

「ん?フィーカか?」

 

 珍しい。

 

「ずっと、一緒にいるから私が近くに居れないじゃないな。全く、お前を殴りに来てやった」

 

 少しずつだけど姫様の性格が移っているような気がする。

 

「まぁ、それはそれ、これはこれと。で、ミケですかい?」

「そうだ。夜中に不審な気配があったので見てみれば……あんなでかい建物を……」

 

 見た感じ闘技場。

 それはわかっている。

 そして、何をやるか。これも、わかってしまっている俺が居た。

 

「武道大会……か」

「騎士は全員参加させられるでしょうね」

「……俺は?」

「勿論」

 

 参加なのだろう。

 全く、厄介な事になった。

 

「ボフスト、急いで取り壊して何日掛かる?」

「一ヶ月以上は掛かるな。見て分かるだろ?」

 

 まぁ、薄々わかってたけどさ。

 

 どうやら、絶対に武道大会は開催決定らしい。

 これではもう、手の施しようが無いのだから。

 

「……俺は、一般人。今回は武道大会を見るためだけに王都へ来た。俺は一般人。今回は―――」

「自己暗示か……慰めてやろうか?」

「いや、気を許した瞬間に殺されそうだからやめとく」

「それがいい」

 

 本当にやるから恐い。

 まぁ、それだけ姫様に対する思いが強いってことで、その分姫様の安全が保障されるってことだ。

 ミケは描いた物を取り出せる能力みたいなのがあるから姫様の護衛でも大丈夫だろう。

 

「さて……朝食だ」

「諦めも肝心と言う事だな」

 

 強い二人はいいとして、ひ弱な俺を参加させようとしている姫様の意図が読めない。

 ……あ、いや、違うと否定したい答えが一つ浮かび上がってきた……。

 

「城中の奴に俺の実力を見せるとか言って適当に全員を(たぶら)かして参加させ、良人が出るなら自分も出ると姫様も参加する。そして、姫様が優勝をかっぱらって行く」

「……当たってたら恐ろしいな……」

「まぁ、参加はするでしょうけどね……」

 

 その後、ルーさんが来て俺達は朝食を取った後、闘技場らしきところへと向かった。

 

 

 ☆

 

 

 ―――ボフスト 視点―――

 

 悩む、と言う行為は普通なのかも知れない。

 だが、そこから導き出される答えがいつも正しいとは限らない。

 今回のシタ姫の行動もそうだろう。

 そして、俺達が闘技場へ行くとシタ姫はこんな事を言った。

 

「何故、私がコレを建てたかわかるか?」

 

 ずっと、三人で考えていた問題だ。

 そして、答えは簡単、自分が参加したいから。

 

「わからないだろ。ふふふ、昨日の夜のことだった……」

 

 なにやら昨晩の話を始めるシタ姫。

 俺としては、ただ参加するだけなので聞かなくてもいい話だ。

 

「私が寝ていると、神が、あ、比喩だぞ?舞い降りてきたんだ」

 

 ……偶にだが、クラのことを可哀想に思う時がある。

 勿論、シタ姫関連でだ。それが何かは言えない。

 

「そして、告げた。武道大会なんて自分の国でやればいいじゃないか……とな!!」

「はい、そこ可笑しい!!」

「姫様……そんな事をするまで参加したかったのですか?でしたら、私と一緒に愛の逃避行を……ふふ」

 

 ここに居る一般人はクラとミケだけだろうか?

 いや、この国の女性は特殊な人格を持っているのか?

 ……外の世界に出て初めて感じた事がそれって俺は何を夢見たのか時々わからなくなるな……。

 

「ボフストさん。昨日のシアって何処に居ますか?」

「ん?あいつなら……図書室か。王族に許可をもらわないと入れないからな。シタ姫に許可をもらったらどうだ?」

「そうですね」

 

 そう言って、シタ姫の方に走っていくミケ。

 

「ん?図書室か?それならボフストを連れて行け。案内を頼むといい」

「ってことでよろしくお願いします」

「任せろ」

 

 闘技場から出て城の中へ入る。

 段々とかび臭い臭いのする方向へ歩きながら聞く。

 

「シアに会ってどうするんだ?」

「僕も錬金術使ってみたいなぁ~って。魔法はあるんですよね?」

「……よく聞くんだ」

 

 ここは、一つ諭さなければいけない大事な部分だ。

 

「シタ姫は、嘘を真顔で付ける超人だ。だから、容易に信じちゃダメだ。そして、あの姫の周りに言う奴等、俺も含めてだが変な奴等ばっかだからな。異世界から来たお前もそうか」

「う……っ」

 

 かび臭い臭いが鼻を刺激する。

 

 誰かがこっちへ向かってきて……シタ姫か。

 

「ボフスト!!姫様を止めるんだ!!」

「クラ!どうしたぐっ!」

「ふははははは、私は勝つから安心しろぉぉぉぉぉ~~」

 

 段々と小さくなっていく声が消えた時、クラがここにやってきた。

 

「どうしたんだ?」

「……王家の宝を賞品にするって……。あの聖剣も賞品にするらしい……」

「聖剣?」

「ま、待て、それは本当か?」

 

 かなり、豪快な事をする姫様だと思う。

 

「嘘は付かないよ。王家の宝を個人で所持するって有り得ないよ」

「そ、それはまた豪快な人ですね」

「決定権はシタ姫にないだろ?」

「……フッ……」

 

 その顔は!!

 

 いや、違う。否定したい。

 まさか、父親が娘を弱愛していて、何でも言う事聞いちゃうなんて事態は現実には無いはずだ!!

 

「俺も、苦労の連続だった……」

「なにやら、大変そうですね……」

 

 よく考えれば、弱愛してなければクラとシタ姫の結婚を認めないな……。クラは平民だし、ん?でも、弱愛してるなら誰にもやらん……と言う事態にはならないな。一人娘だし。

 他国の王子か馬鹿な貴族、あ、サルタの事だ、にやるぐらいなら博学な平民の方がいいってことか。

 

「ボフスト、姫様を追うよ。きっと、宝物庫に居るはずだ」

「そうだな」

 

 俺達は、図書室の隣にある宝物庫の入り口に辿り着く。

 

「何だキサマら。ここは王族以外立ち入り禁止だ」

 

 ……兵士を押す。

 

「お前も、中に入ったな。よし、同罪だ。俺達も行くぞ」

「ボフスト頭いい!!」

「いや、それって……」

「あ、コラ、待て……同罪か……」

 

 あいつが、俺達のことを黙っている間は俺達もお前のことを黙っていよう。

 策とは考えて実るものだ。

 ここには俺の他に最強の二人がいるからな。

 

「危険な臭いがするんだけど?」

「王家の人間以外入れないなら、罠とかあるかもな」

「すごいところに来ちゃいましたね……」

 

 まぁ、進むしかないんだけどな。

 

 暗い通路の中、俺は一人これから起こるだろう事態を考えていた。

 

 

 ☆

 

 

 ―――クラディ 視点―――

 

 地面から、槍が出てきたり、壁から矢が飛んできたり、落とし穴があったり。

 終いには水が溜まっている通路。重装備だったらきっとここで脱落してたね。

 

「って、俺って姫様と結婚したら王家になるんじゃ……」

「まだ、結婚してないからだろ?」

「王位継承とかありますもんね」

「そう」

 

 俺の呟きに答えてくれる二人。

 だが、その前に……。

 

「この巨人をどうにかしてくれ!」

「無理だ。服がぬれてて動きにくい。お前らの紙も濡れただろ?」

 

 攻撃手段が無いってことか。

 しかし、あの悪魔の形をした石造はどうやって動いてるんだ?

 

 考えながら動くが、見つからない。

 時間だけが過ぎていく中、俺は重要な点を思い出した。

 

「……宝物庫へ入る道って一本だよね?」

「そうだが?」

「……入り口で待ってればいいんじゃない?」

「……あ」

「ちょ、そういうことは早く言ってくださいよ」

「無理だって。急いでたし」

「ボフストさんもなんか言っちゃってください」

「……いやぁ~、入り口の兵士を押したの俺だしなぁ~」

 

 まぁ、いいや。

 入り口まで戻ればいいんだ。

 

「って、戻れない!」

 

 この部屋から出ようにも戻る為の通路がいつの間にか塞がれている。

 逃げることもできないなら、どうすればいいのか……。

 

「クラさんは魔法を使えないんですか?」

「いや、元から使えないって」

「……絶体絶命ですか……」

 

 ……まぁ、どうでもいいがここは倒すしか道がないことはわかった。

 そして、その方法を探し当てればいいことも。

 

「っと」

 

 でかいので動きは遅いが、かなり重い攻撃だ。

 掠っただけで骨が折れそうだ。

 ……こっちには攻撃手段が無い……。

 

 待て。

 ……いや、使えるか……。

 

 一つの作戦ができた。

 だが、それは成功する確率なんて未知数で、かなりの危険を伴うものになっている。

 

 俺は、巨大な悪魔の形をした動く石像を見る。

 

「ボフスト、一つ作戦があるんだけど」

 

 できるだけ大声で言う。

 

「……賭ける」

「僕も賭けてみますよ」

 

 そこから、細かい説明をしていく。

 

「ギリギリだな……」

「でも、これしかないんじゃ……」

「ま、やるしかないならやるだけか」

 

 俺と同じ事を考えたようだ。

 もう、やるしかない。

 

「ミケ」

「はい」

 

 ボフストがナイフをミケに渡す。

 

「俺が、引きつけるから。一人でいける?」

「壁が硬くて……」

「ボフスト手伝って」

「わかった」

 

 作戦は簡単。

 ナイフで壁に絵を刻む。

 これだけ。

 その間に、俺が石像をひきつける。

 

 何の絵を描くかはわからないけど、それまで時間を稼げばいい。

 俺は、石像を一度殴る。

 

「つぅ……」

 

 こっちの石像も予想以上に硬いようだ。

 こっちを睨むように見る石像。

 痛みを与えるんじゃなく感触を与える。

 

 ―――グググッ

 

 俺が避けるごとに地面に穴が開き地面が揺れる。

 動きにくいところにもう片方の拳が迫ってくる。それをギリギリで避ける。

 それの繰り返しを何度か行ってから、さすがに三人で避けていたときより体力がなくなってきたころ、完成したのか声が掛かる。

 

「……何だそれ?」

「ボフストさんは、クラさんの手伝いに行ってください。あ、ナイフも」

 

 そう言って、一人離れていくミケ。

 何を手にもっているんだろう。

 

「深緑を司りし神の加護を得、最小限の代償にて発動する 『ミシャス』」

 

 ……魔法?

 

 俺が理解したのと同時に、地面から植物が生え石像に巻きつく。

 そして、一瞬。その一瞬で石像が崩れた。

 

「な、どうなって……」

「これは、朝、お姫様に闘技場を描かされたときに気づいたんですが―――」

 

 俺達が理解できていないのがわかっているのか、説明してくれるミケ。

 

「僕が描いた絵は、僕の想像で大きくもなるし、小さくもなる。そして、特殊な力だって与えることができるんです」

「なら、それを読んだら魔法が発動する能力を?」

「そんな感じですね。一種類しか載ってませんが、時間を掛けたらすごい魔法書ができるかも知れません」

「おぉ~」

 

 魔法の復活……か?

 

 理解ができているのかわからないうちに、出口をさっきみたいに魔法を使って破壊するミケ。

 

「実験が成功してよかったです」

「そこも、賭けだったのかよ……」

 

 帰りはゆっくり戻っていった……。


『後書きと言う名の調査プロフィール』



シタル・メーグル・トルト 女 15才


説明 クラを溺愛して過激な行動をする切れ者の馬鹿。たまに、頭が幼稚園児になる。剣の腕では勝てる相手にそうそう巡り合わない。


『人生表


0歳~5歳


自由気侭に育つ。このとき、親の性格の性で少し活発に。


5歳~10歳


ヒゲ爺先生から勉強を教えてもらう。勉強勉強言う親に反発し、少し活発に。


10歳~14歳


学院に入学。その後、誰も居ない場所で剣の修行。


14歳~15歳


己で運命の出会いと称した出会いを親と子で二人する


以上』


容姿


長くも無ければ短くもない金髪。目の色は水晶のような透明に青を混ぜたような色。肌は透き通るように白い。


能力


空間手中(くうかんしゅちゅう)


概要


自分の手の届く範囲の空間感知能力。だったはずだが、幼少の頃、王族専用の訓練場へと赴き修行する事で、数段階レベルアップ。空間を圧縮したり、空間を捻じ曲げて声を伝えたりする事ができるようになった。勿論、範囲も広くなっている。


条件があるとすれば、直接的な攻撃にならないという事。

あくまで、攻撃に優れた能力でなく感知に優れた能力。

そこは、姫様の剣の腕でカバーできている。


作者から「暴れないで欲しい。本当に思う。どの流れ星に願えばこの願いは叶いますか?」


シタ『さぁて、(のこぎり)は何処にあったかな?ん?私が次回予告か』


シタ『うぅ……思わぬ弱点!それこそ盲点!次回!『勉強しなさい』……不吉な予感。勉強か……』


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