表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/17

第17話 佐伯健二全てを知り消える

「やぁどうだった?最後の人生は楽しめたかい?」


えっ?ここは?あれっ?


「あぁ君には最後の別れを言いたくてね1時間だけ時間をもらったよ」


まさか俺は死んだのか?


「いやいや、何を言ってるんだい?前回会った時に教えたじゃないか、君の魂の寿命は15年残ってるって」


はっ?


「でもその様子だと十分楽しめたようだね、本来なら寿命が60年以上無いと現世へは行かせずただ静かに余生を過ごすだけの場所、君たちの言う天国って場所とか生前の感覚を戻して刺激を受け続ける場所、君たちの言う地獄で寿命が尽きるまで過ごしてもらうのが通例なんだが君の魂はこの15年で凄く輝いたね、これなら短くても現世に送るって話を上に通しても良いかも、君には本当に助けられるよ」


ちょっちょっと待ってくれ、それじゃあ俺はもうこのまま死ぬのか?


「ん~死ぬって言うより消えるだね、魂の寿命が尽きたら後は消えるだけだから」


ま…まさか…それじゃあ広瀬も…


「あぁ、広瀬って君の知り合いの彼だったね。彼から君にお礼を伝えておいてくれとも伝え聞いてるよ。彼も自分の父親を助けるために何度もやり直してたからね、記憶は無かったから何度やっても同じ結果だったのが悔やまれたけど最後の人生で君に救われたのを感謝していたよ」


じ…じゃあ広瀬の状態って…


「ん?彼は寿命が尽きて消えたよ」


そうか、これが人が謎の脳死に至る理由だったのか…


「そうだよ、現世で肉体は生きてても魂がなければ動かないからね。さて、そろそろ時間だね。それじゃさようなら」


そう言われると段々意識が薄れていくのを感じた。

まるで体が空気と一体化するように健二の意識は消え去るのであった。












数年後の現世


「来てくれたのか川崎さん、おっと今は違ったか」

「義兄さんお久し振りです。ここでは川崎でいいですよ。ほら叔父さんに挨拶して」

「叔父さんこんにちわ~」

「はいこんにちわ、大きくなったね」


川崎は娘を連れて健二の病室を訪ねていた。

病室には健一が居りあれ以来目を覚まさない健二の面倒をずっと見ていた。

川崎はあの後健二との間に出来た一人娘と一緒に別の相手と結婚した。

彼女はいつの日か起きるまで待つと言ってたのだが娘の事を考え健一に説得され別の人と結婚した。


「ほら、この人が本当のお父さんだよ」


今日川崎が来たのは成長した娘と健二を会わせたかったからだ。


「この人が私のパ…パ…」


その時健一は健二の娘から小さく聞こえた懐かしい声を聞いた。


「やっと見付けたよ健二」


それは健一の記憶に残る母の声だったと一瞬思ったがそんな訳がないと頭で否定し親子の対面を見守るのだった。





-----完-----





これにてこの話は終了となります。

話の内容に賛否両論な考え方があるとは思いますがこういう考え方もあるんだと理解してもらえたらありがたく思います。

感想等お待ちしてますので是非是非書いていただけると筆者喜びます。


また、次回の短編は前回の後書きでも書きました通り下ネタ作品となる予定ですのでまた違った気分で読んでいただけたら嬉しく思います。

ここまでお付き合い本当にありがとうございました。

それではまた次回作でお会いしましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ