僕と同じ妖狐の存在
タマはウキウキと僕のしっぽを目で追った。
動くしっぽに意識を集中してるせいか、丸くて大きいその瞳が、真夏の巨椋池のように、キラキラと美しい翠色色に輝いた。
案外、単純だな。こいつ……。
タマは僕に話しかけながら、目は僕のしっぽに釘付けだ。
じわりじわりと縁の近くへ寄って来ると、両手を上げて、ピョンピョンと跳ねだした。
どうやら僕のしっぽを捕まえたいらしい。
……けれど、届かない。
ふふ。そりゃそうだよ。届くわけがない。
だって僕はわざと高めにしっぽを上げて、触れるか触れないかのタイミングで逃げているんだから。
『……』
だけどその事に、タマは気づかない。
僕は可笑しくなって、ふふふ……と笑う。
わざとタマが気になるように、僕はしっぽを振った。
タマはそんな僕の策略にまんまとハマって、その しっぽから目が離せなくなっている。
「……瑠璃姫さまは、お前と同じキツネの妖怪ニャん」
タマは嬉しそうに しっぽを追い掛けながら、僕にそう言った。
え!? キツネの妖怪!?
「ニャはっ! 隙ありニャ……!!」
『! そうはいかないよっ!』
「ぐぬゅぬぬぬ……」
僕は驚いた。
思わずタマに、しっぽを取られるところだった。危ない危ない……。だけどそんなヘマはしない。
タマはしっぽを取り損ねて、地面にへばりついた。
『ねぇ! 僕と同じキツネがいるの……!?』
僕は、ぱっと立ち上がり聞き返す。
僕と同じキツネの妖怪!? こんなにも早く仲間に会えるなんて! 僕は有頂天になる。
その様子に、タマはムスっとする。
僕のしっぽを取り損ねて倒れていたんだけど、僕のその質問に、パッと姿勢を正すと、タマは改めて僕の方を向いた。
「瑠璃姫さまは、《九尾》ニャん。一尾のお前と一緒にするニャん!」
相変わらずタマの言いようはぞんざいで、僕は少しムッとしたけれど、でもそんなの相手になんかしていられない! 同じ妖狐だよ? 仲間がいるんだ!!
僕は目を輝かせる!
自分と同じ妖狐がすぐ近くにいるのだと思うと、いても立ってもいられない。どうにかして、会いたいたかった。
今、その瑠璃姫さまは、どこにいるんだろう?
その事で、僕の頭の中はいっぱいになった。
× × × つづく× × ×
┈┈••✤••┈┈┈┈••✤ あとがき ✤••┈┈┈┈••✤••┈┈
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