表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/36

お別れの決心。

 季節は、春になろうとしている。



 山の原らっぱにも、小さな花が芽吹き始めていた。

 すぐに、桜の花も咲くだろう。



 ぷっくり膨れた花の蕾が、今か今かと暖かくなるのを待っている。

 真っ白だった雪景色は、次第に可愛らしい色がつき始め、賑やかさを増してきた。



 確かに雪とお別れするのは悲しいけれど、僕はウキウキと心が弾んだ。




 自分を恐れない誰かと、出会えるだろうか?

 もしかしたらまた、怖がられるのではないだろうか?


『……』

 そんな不安が頭を過ぎる。



 けれど僕はフルフルと、頭を振る。


 ううん。今度こそ絶対に、分かり合える《()()》に会えるような気がする……!



 僕はそんな風に考えながら、青い狐火を自分の体に(まと)わらせて、近くの屋根に腰をおろした。


 僕だって、ちゃんと学習しているんだよ?

 狐火は使わないときには、体の傍に纏わりつかせるといいんだ。そうすると、狐火は僕のことを護ってくれる。


 ……足につけたままにしておくと、地面と反発してコケちゃうからね。

 


『ふぅ。……ずいぶん駆けて来たなぁ』



 見渡すと、さっきまでいた森は、遥か彼方で小さくなっている。

 かろうじて見えるのは、大きな木のてっぺんくらいだ。そのてっぺんだけが、小さく見えていた。



 ずいぶん、遠くに来ちゃったなぁ……。




 僕がもともといたその場所は、それほど広くはなかった。こうやって小高い山の上に登ってみると、その小ささがひときわ目立って見える。


『あんなに狭かったんだ……』

 僕は、それをぼんやりと覗き見る。


 あの場所で過ごしていたときには、全く気づかなかった。

 とても広くて寂しい場所だと思ったところは、以外にも小さくてこじんまりとしていた。


『……』

 僕が生まれたところは見えないかな? と、二本足で立ち上がって覗いてみた。


 氷の玉は、もちろん見えなかった。もう溶けちゃったのかな……?


 そうだよね、見えるわけがない。

 とっても小さい玉なんだもん。



『ふふ。見えるわけはないか……っ』

 少し残念にも思いながら、僕はふわりと微笑んだ。



 もういいんだ。僕は新しい場所を探すんだ。


 新しい場所で、大切な仲間を探そう。

 そして笑いながら生きていくんだ!


 そう、決心していた。



    挿絵(By みてみん)


          × × × つづく× × ×


   ┈┈••✤••┈┈┈┈••✤ あとがき ✤••┈┈┈┈••✤••┈┈



     お読み頂きありがとうございますm(*_ _)m


        誤字大魔王ですので誤字報告、

        切実にお待ちしております。


   そして随時、感想、評価もお待ちしております(*^^*)

     気軽にお立ち寄り、もしくはポチり下さい♡


        更新は不定期となっております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ