少しずつ消えていった雪
月日は非情にも過ぎていって、《消えたい》と思うそんな気持ちとは裏腹に、僕は少しずつ大きくなった。
吐き出すその炎も、ずいぶん長いこと維持出来るようになって、空を駆けるのも上手になってきた。
そうするとね、空を飛ぶのがどんどんどんどん楽しくなる。
少しだけ、《ひとりぼっち》っていう寂しさが薄れていった。僕は夢中で空を駆ける。
だけど、油断は禁物。
こんな時こそ気をつけないと、つい気を抜いちゃって、転がり落ちそうになるんだ!
ホントおかしいよね……。
だから僕は、いつ落ちてもいいように、少し下の方を選びながら、駆けていく事にした。
──もう、雪に守ってはもらえない……。
あたたかな春はもう目の前で、僕を受け止めてくれていたふわふわの雪は、もう降らない。
誰も傍にいてくれない僕にとって、雪はお母さんのようなものだったんだけど、仕方がない。
今以上に一人で頑張らなくっちゃいけないんだ!
何も話してはくれなかった雪だったけれど、生まれた時からいつも一緒で、僕の事を拒まずに、優しく静かに護ってくれる……。
そんな雪が、僕は大好きだった。
冷たくて、気持ちよくて、そしてふわふわで柔らかくって、そっと優しく包み込んでくれる……。
そんな雪が少しずつ消えていくのは、何だか、ちょぴり悲しかった。
× × × つづく× × ×
┈┈••✤••┈┈┈┈••✤ あとがき ✤••┈┈┈┈••✤••┈┈
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