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ゆめなか日記  作者: 秋葉竹
第1章
44/910

まるで海中にいるよ。

恋人とまちあわせして、どれくらいまてますか?ま、いまは基本ケータイが通じれば、最悪まにあわない理由とかは連絡できますよね。むかしはそんな便利なものはなかったから、数時間まったこともありましたよ。あいてもまっててね。いまはないのかな、阪急梅田の駅構内喫茶店で水中翼船とかいったと思うけど、喫茶店でのまちあわせをしてたんだ。ふたりともほぼじかんどおりにきたのにあうことができませんでした。理由は?

真夜中のバス停に

くるバスはない。


けど あなたは

やってくる やくそくしたからね。


国道をはしるくるまもまばらで

あたしはベンチにこしかけ

髪の毛ひっぱりあげてむりやりやってるみたいに

背筋をいたいほど伸ばしてまつ。

くるとはいったけど

まってもまってもこないあなたを

ずーっとまちつづける。


国道はおりから

雨と土とのどしゃぶり、

海中にいるのとかわらない息苦しさ、

おまけに海水みたいにしょっぱい。

地上にふるあめが

しょっぱいわけないけど、

たぶんあたしのまちつづけてる悲しみが

鼻の奥をしげきしているのかな?


おなじみの

右手を軽くあげた「やぁ」のポーズで

やってくるまぼろしを

なんどもみたよ。

せいかくには、五回はみたよ。


真夜中………


雨がふっているこの町のはずれ バス停に きたら

まだやぶられてない 男女ふたりのやくそくが

なんてことなくころがっているよ。

空きカンのとなりにころがっているよ。


最後までお読み頂きありがとうございました。

さて、まえがきラストの問いに対する答えですが、その駅構内には、な、なんと、同じ名前の喫茶店が二店あったのです!いや、いうて駅やで?待ち合わせで使うでしょう?考えられへんわ、ほんとに。で、でもそんな神様のいじわるにもめげず、そのあとおそいかかったどんな試練にもまけず、そのときのふたりはめでたく末長くむすばれたのでした。。。おしまい。。。いや、じっさい不便ではあったが、ドラマではあったよね。ーーープププ、それ懐古趣味っていって老いのてんけーちゃいますのん?

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