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ゆめなか日記  作者: 秋葉竹
第1章
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豊中日記

世の中くそくらえよ、ね、ミイちゃん

赤信号で止まるのはあたりまえでも

地球の夜明けに吹く風やさしく

カップラーメン濃い口だったか

ゆうべの舌には耐えきれなかった

そのときこころはうつむき汗かく

呉春ていう酒かつては愛した

池田へむかう西国街道

等身大のいにしえにあう

草木の声まで聴こえるとかいう

幻想曲にはまだ早いけど

朝もやをいくガラクタくるまの

真っ赤に灯るテールランプが

むかしのいくさを思い出させる

絶対負けない兵士になるぜ、ね、ミイちゃん

こどくなピエロは卑屈に笑い

この世のちからを崇拝していた

いつのまにかに死にかけた

いまはなんとかたすかった かな

いつかはいっちゃうわけだから

助かるとかもう 無いのかもねえ

大阪モノレールが頭上を行き

あさ消えそうな満月においつく

どこへも逃げ場のない観覧車

あとからあとから あおきな声で


「万博公園より、発信しまーーす」


「おぼえてますかー?」

「きこえてますかー?」

「わたしはここですよー?」


夢をみた

わたしが子どものころ

そこには万国博覧会があり

みたこともない未来が

そこにはあったんだ

夢だけど


わたしが子どものころ

もしエキスポ万博やっていれば

きっと万博大好きだった


なぜって

わたしは子どものころ

万華鏡をのぞくのが大好きだったし

いまでも好きだし 今この瞬間ちらばっている

楽しい 無限の 生きてる カケラを

この地の底から のぞきたいんだ


その時、

世の中も捨てたもんじゃないと

こんどはあなたがいうんだよ、ね、ミイちゃん


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